てぇてぇ?
そんな様子を魔界から観察していたイーラ。
彼女はアケディアが地上でやって行けるか心配で様子を見ていたのである。だがそこには
「あぁ…尊ぃ…マジ無理……死ぬ」
いつもの威厳は何処へやら。顔を緩ませきったイーラがいた。
「いつものアケディアも良いが母性を漂わせ、幼き子を抱擁する姿はまさに天使…可愛すぎか……」
うわぁ、となりそうな口上で体をくねらせ、悶絶するイーラ。目も当てられない。
「しかし、相も変わらず優しすぎるのだアケディアは。自分が不利益でも願いを叶えるなど……」
急に真面目な雰囲気を出すがヨダレが垂れていて台無しである。
「おーい、イーラー?居るかー?」
扉をノックし声をかけるのはグリード。だがイーラは気付かず
「そんな優しいから面倒くさくなるんだぞ全く…後で呼び出して正しい契約を教えてやらんとな……そしてそのまま『色んな』事も『教えて』あげて…イヒッ……ヘケェ」
うわぁ。
「開けるぞイーr………」
「…………」
「邪魔したな。」
即刻来た道を振り返ろうとするグリードだが
「逃がすとでも?」
「ヒェッ」
いつの間にかグリードの背後にイーラが居た。
その後グリードがどうなったかは神のみぞ知る…