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怠惰の王は努力する  作者: りとかく
3/10

なんだかんだで

「うーん…あまりいい案は出なかったね。もっと実行に移しやすい楽な案は無いかな?アケディア。」


突然ラストがアケディアに話題を振ってくる。


「え、へ?ぼ、僕?」


「うん。楽、という点に関しては抜きん出てるからね。それにアケディアだけ案出て無いし。」


「じゃあ、あの、えっと、その。提案が、あるんだけど。」


「なんだい?」


「ぼ、僕が人間の様子見てこようかなーとか、なんて。あっ!む、無理だよね。ごめんね。変な事言っちゃって。」


もちろん人間の様子を見てくるなんてのは建前で、地上に行ってみたいというのが本音である。


「本当?お願いしてもいいかい?」


「へ?」


「いやー珍しいな。いつも面倒くさそうなお前が何かするなんてすげーな。頑張ってこいよー。」


「それなー。今回の議題に1番関係無いのに働いてくれるとかホント助かるわー。」


怠惰の王の部下の悪魔は2人だけである。しかし、主とは違い働き者であり、とてつもなく優秀である。


因みに他の王達の部下は少なくとも100人以上居る。


「しかし本当に良いのかアケディアよ。地上はここより魔素が少なく、動きずらい。他にも不便な事は多々ある。それでも行ってきてくれるか?」


イーラが心配そうにアケディアを見つめる。


「は、はい。大丈夫です。ホントに。」


「そうか…任せたぞ。」


今度はプライドが突然立ち上がり、アケディアの隣に来る。


「アケディア。」


「は、はい!」


「お前は見る限り不甲斐ないし、やる気もない。そんなお前にコレをくれてやる。有難く使え。」


プライドは白いビー玉の様な物を3つアケディアに渡す。


「こ、これは?」


「そんな事も知らないのか。それは魔素が少ない地上でも魔界レベルの魔法が使える代物だ。1度限りだからその足らん頭でよく考えて使うんだな。」


「そんな貴重な物を…ありがとうございます!」


「礼は要らん。精々頑張るんだな。」

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