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怠惰の王は努力する  作者: りとかく
2/10

由々しき問題

「いや、ウチの悪魔共は賢いから俺関係なくね?とりあえず菓子くれよグラトニー。」


「なーに言ってんだ。俺の部下の方が賢いっての。てかグリードずるくね?俺にもくれよグラトニー。」


「お前らどっちもどっちだからな?悪いがこの菓子は全部俺が食べる。」


「「はぁ?」」


「やかましいな…私の菓子をくれてやるからそれでも食べて黙っていろ。」


「流石プライドだぜ。一言多いが優しいよなお前。」


「それな。俺もプライドみたいに器をでかくしたいわ。」


「お世辞はいい。黙って食え。」


「はーい。」


「へいへい。」


「俺も食べたい……」


「「「お前はもうあるだろうが!」」」


なんとも気の抜けた話をしている。会議とはなんなのか。


「お前ら少しは静かにしろ。喋るなら何か案を出せ。」


「悪魔共の頭を良くする方法なんてポンポン出てくる訳ないだろ?これでも考えてるっての。」


「そーだよ。そもそもなんであいつらを賢くしようとしてんだ?」


「それは私も気になっていた。説明してもらおうか。」


「そうだな。…ここ最近、悪魔達が人間の魂を持ってきていないのは知っているな?」


グラトニーを除く3人は頷く。


「実は人間共が上手く悪魔を騙しておるようでな。都合よく利用されているようだ。」


「それは…」


「ほーん…」


「許せないな。」


「美味いなこのラスクって菓子。」


悪魔は何も食べなくても空気に漂う魔素で生きていける。しかし人間の魂を食べる事で悪魔としての格が上がるのだ。その頂点がここにいる王達である。


「悪魔は人間の上に立つ者だ。人間が悪魔を上回ることがあってはならん。そこで今回の議題だ。」


「成程な。確かにそれは問題だ。」


「人間も賢くなったってことか。コレはぶちのめさないとなぁ?」


「同意見だ。私も出来る限り案を捻り出そう。」


怠惰の王が居なくても会議は進む……

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