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トリガーリーグ  作者: 圧縮
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1


「嘘です」


女は抜け抜けと言い放った。


この時点でこの女、キャサリンへの殺意は頂点に達した。しかし、顔には意地でも出してやらない。


それが、現状唯一の反撃だと信じて。


「おいおい、じゃあ俺があんたと寝るために払った金はどこにいくってんだよ」


「私のもの。」


ぶち殺すぞ。シンプルな怨嗟が鼻から微かに漏れたが、気取らせない。


冷静さを失った人間など野性に勝る獣以下。


奴は待ってる。俺が激情に駆られた瞬間を。


だから、それ以上に待つ。痺れを切らしたバカが負ける。


「ふざけてんじゃねぇぞこのアマぁぁぁあ!!!」


俺はバカだった。


「バァカがぁ!trigger(トリガー ) 起動ッ」


クリムゾンライフルッ!


女の手に出来の悪いアニメのように突然、大口径の真紅の銃器が握られていた。照準は勿論、俺。


「死ねぇッ!!」


無闇に死ねなんて言うなよぉ〜。


まぁ、死んでほしいから死ねって言うんだろうな。



お兄さん悲しくなるよ。あんた、顔は綺麗なのにな。



銃弾が銃口から飛び出してくる瞬間。俺は意識を音の速さに落とし込んだ。


trigger、起動。


クィックドロウ


真紅の弾丸が宿屋の壁にめりこんだ。勝負は決まっていた。




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