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その38 表現方法について思うこと2

 小説やエッセイを書いていく中で、格好良い表現方法を使って『あっ、真浦塚真也って文才があるんだなぁ』と思われたいという、どうしようもないナルシスト具合が少なからず顔を出してしまいます。えっ、そんなナルシスト具合なんか出さなくていいから、さっさと上手な作品を書き上げろって?ハイ、ごもっともでございます。

 まぁ、そんなこんなでいろいろな表現方法を使っているんですけど、そこでこんな感情が浮かんできました。


『この表現方法を初めて使った人は、まぎれもない天才なんじゃないか』と。


 皆さんも浮かんだことないですか、この感情。僕はしょっちゅう浮かんでしまうんです。そこで、今回はその中でも特に感動した表現方法を紹介したいと思います。

 えっ?この冒頭の文章、どこかで読んだことがあるですって?ええ、その通りです。まぁこんな世の中ですから、エッセイの文章もリサイクルでエコにいきましょう。大丈夫です。リサイクル元の文章を書いたのも僕ですから、パクリとか著作権とかそういう問題は皆無ですから。まぁ問題といえば、『その40』に到達していないにもかかわらず、もうリサイクルに走っている僕自身のネタ切れ感にあるのでしょうけど。

 まぁ、何はともあれとりあえず発表させていただこうと思います。今回、僕が感銘を受けた表現方法はこちらです。


『鳩が豆鉄砲をくらった様な顔』


 いやぁ、凄いですね。凄すぎますね。すぎますね。

 皆さんも聞いたことがあると思います、この表現方法。いやぁ、物凄いですね。もう別格ですね。凄すぎて、『凄い』と言うのも失礼かもしれませんね。

 だって、『鳩』が『豆鉄砲』をくらった『顔』ですよ。特異すぎるでしょう、このシチュエーション。

僕今まで見たことないですよ、この光景。蛇に睨まれている蛙や、泣いているときに鉢に刺されてしまった子供なら見ることがあるかもしれませんが、鳩が豆鉄砲をくらった光景なんてなかなか拝めませんよ。

もしかしたら、へそで湯を沸かす、びっくり人間と同じくらいの衝撃映像なのかもしれません。

 僕がこんなに驚いているくらいですから、多分撃たれた鳩さんはかなりの衝撃だったのでしょう。例えばこんな風に。


 いやぁ、雨が止んでよかったよかった。あんまり降られちまうと、地面がぬかるんで歩きにくいったらありゃしないよ。

 さてと、それじゃあそろそろ飯とするかね。そろそろミミズさんが引っ越しを始めるころだろう、急がなくちゃ。あぁ、膝が痛い。まったくなんでこんなに足が細いのかねぇ。普通この図体だったら、もう少し立派な足でもいいと思うんだがね。いやはや、進化というのは、不便というか世知辛いというか。

 どーん。

 アイタタタ。タタタタァー。ありゃありゃ、これはこれは人間さん。申し訳ないねぇ、ちょっと考え事していてねぇ。申し訳ない、申し訳ない。鳥だけに上の空に行きたがるもんで、こりゃ申し訳ない。それじゃあ、お互いお気をつけて。

 ん?どうしたんだい人間さん。いやいや気にしないでおくれ。こう見えても若いうちは『胸張りのトミさん』なんて呼ばれたもんさ。どこも怪我しちゃいないよ。いやぁ、なになにさっきの『アイタタ。』は掛け声みたいなもんさ。なぁーに気にすることはないさ。さてと、それじゃぁお互いお気をつけて。

 ん?どうしたんだい人間さん。あれもしかしたら人間さん、あんたが怪我をなさったのかい。やや、それは大変だ。どうしよう救急車を読んだほうがいいかい。もしそうならば、わしに任せておきなさい。足にくるっと文でも括りつけてくれれば、すぐに大学病院までひとっ飛びさ。いやいや気になされるな。こう見えても若いうちは『胸張りの…。

 ん?どうしたんだい人間さん。ん?なんだいその手に持っているのは。やや!いやはや、やや!おいおい人間さん。その手に持っているのは銃じゃないか!駄目だぞ、人間さん、早まっちゃいけないよ人間さん。やや!これこれ人間さん。冗談でもそんなものこちらに向けてはいけないよ。それは冗談がきつすぎるよ人間さん。

 …おい。冗談だろう、人間さん。撃つのかい、私を撃つのかい、人間さん。…これは大変なことになりますぞ、人間さん。こう見えても人間さん、私たち鳩は『平和の象徴』ですぞ。『平和』ですぞ。『平ら』で『和やか』ですぞ。私を撃ったらどうなるか分かるでしょうに。さあさあ、そんな銃はしまいなさいな。

 …そうか。どうしても撃つというのだな、人間さん。…そうか。よし!そういうことなら人間さん、わしも腹をくくろうじゃないか。ええぃ!見くびってもらっては困るぞ、人間さん。『チキン野郎』等というのは人間がつけた勝手な想像!本当のチキンはどんなものか見せてあげましょう。さぁ、どこからでも撃ってきなさい!

 バーン!!!

 ひぃっ!!!

 …んっ?…豆?これは…豆じゃないか人間さん!いやぁ、そういうことでしたか、人間さん。いやはや、一本取れれましたぞ人間さん。いやぁ、泣いてしまうかと思いましたぞ。いやいや、泣いてなんぞおりませんぞ、人間さん。これは皮膚の一部、決して涙でも眼ヤニでもありませんぞ。いやはや、あーよかった。あーハツが痛い。あぁー膝も痛い。…ミミズにはグルコサミンは入っていないのかねぇ。


 いやぁ、ついにドッキリの世界も人対人の枠を超えたんですね。人対鳩、いやぁ斬新な設定ですね。そのうち廻り回って烏対鳩のドッキリなんかも放送されるかもしれませんね。まぁ、放送されてもただのアニマル映像でしょうけど。


 皆さんも、日ごろ使っている表現方法を見直してみてはいかがでしょうか。もしかしたら、その表現方法にはアカデミー賞レベルの誕生ドラマが隠されているかもしれませんよ。


 長々とへりくつ失礼いたしました。

 またお会いできたらお会いしましょう。

 失礼します。

 ご覧頂き有難うございます。評価・感想等頂けると嬉しいです。




 お願い

 今回、鳩と豆鉄砲のシチュエーションについて書きましたが、あくまでエッセイ内の話なんで、絶対に真似しないでください。もし真似して、そのことを友人に話したり、その様子を動画投稿サイトで発表したりして、周りの評価が下がることになったとしても、僕は責任を取れませんので。…まぁ、誰もこんな馬鹿馬鹿しいこと真似しないか(笑)


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