その29 白身魚のフライについて思うこと
白身魚のフライ。
美味しいですよね、これ。
揚げ物を食べたいけど、健康に気を付けないといけなく、でも揚げ物は食べたく、かといってカロリーは無視できず、そんなことよりも、そもそもお金があんまりない僕にとって、この『白身魚のフライ』にはかなりお世話になっています。お歳暮や御中元を贈らなくちゃいけないくらい、本当にお世話になっています。
でも、この『白身魚のフライ』を口に入れる瞬間、まぁ僕にとっては週一の頻度なんですが、毎回疑問に思うことがあるんです。多分、いや絶対皆さんも10回以上は疑問に思っているはずです。
白身魚のフライの『白身魚』って、一体どの魚なのか、と。
ほら、皆さんも疑問に思っていたでしょう。白身魚、白身魚っていうけど、結局何の魚なのって。
だって、このご時世ですよ。食品の記載は厳しく言われ、どこの国で生産されたか、どこの工場で生産されたか、野菜なんて、どこそれ県でなにそれっていう笑顔の素敵な農家の人が丹精込めて作りましたって表記されて、チョコレートの保存方法には『高温、直射日光を避けてください』なんて考えてみれば当たり前のことを丁寧に表記される、このご時世にですよ。
いや、もしかしたら白身魚のフライはわざと『白身魚』なんていうふわっとした表記をしているのかもしれません。『哀れなもんだ、表記にばかり翻弄されるなんて。大事なのはそれが何物であるかということより、それを口にするお前自身が何者であるかということなんじゃないのかい?』と私達に問いかけているのかもしれません。
皆さんも、白身魚のフライの問いかけに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
ちなみに僕は白身魚のフライの問いかけには無視を決め込もうと考えてみます。だって難しいことを考えながら白身魚のフライを食べたって美味しくないですもん。それにその問いかけに真剣に向き合ってたら、『へりくつエッセイ』なんていう、ふわっとしたエッセイなんて書いてられませんからね。
長々とへりくつ失礼致しました。
またお会いできたらお会いしましょう。
失礼します。
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