その21 映画の宣伝文句について思うこと
突然ですが、皆さんは映画を観る基準ってどうやって決めていますか。友達から勧められてでしょうか。それとも、雑誌での紹介でしょうか。
いや、多分皆さんも僕と同じように、テレビや映画の冒頭で流れる宣伝映像で決めているんじゃないでしょうか。まぁ『僕と同じように』って言う表現をするほど真浦塚真也はそんなに偉くはないんですけど。 ただこの映画の宣伝映像、中にはちょっと観るのをためらう場合もあったりするんです。例えば、こんな宣伝文句。
[全米が泣いた!あの最高のラブストーリーがついに日本上陸!!]
最近よく目にしますよね、『〇〇が泣いた』っていう表現方法。世界が泣いた、日本中が泣いた、100万人が泣いた…。と、まぁこんな感じでしょうか。いやぁ、泣いてますね。泣きすぎですね。こんなんじゃ温暖化以前に海面が人の涙で上昇してしまいそうです。
いや、今はそんなことはどうでもいいんです。いや、本当はどうでもいいことなんかではないんですけど。ちゃんと環境のことは考えなければいけないんですけどね。
話を戻します。つまり僕が言いたいのは、この『〇〇が泣いた』って表現方法が、僕がその映画を観るのをためらってしまう原因になっているということなんです。なぜなら、もしも僕が泣かなかったらどうしようかと考えてしまうからです。
だって、日本中が、全米が、世界が泣いているわけなんですよ。感動の嵐が吹き荒れているわけですよ。そんな状況で、もしも僕の瞳から一滴の涙も出なかったら、『あぁ、僕はなんて非情な人間なんだ。』って考えてしまうわけなんです。いや、これが笑いだったらいいですよ。『全米が笑った!』とかだったら、『やっぱり、笑いのセンスはお国柄なんだなぁ。』って自分自身を無理矢理納得させることができますから。でも、涙っていうのは…。万国共通だろうし…。まぁ、ウミガメはちょっと違うかもしれないけど…。
とまぁ、長々と書き綴ってきましたが、映画配給会社さんにもそういうところにも気を配ってくれたらなぁと考えています。って、『気を配ってくれたら』って言えるほど真浦塚真也は大物ではないんですけど。
それでは、最後に映画の宣伝文句あるあるを1つ発表して、今回のへりくつは終了したいと思います。
皆さんも、映画の宣伝をよく見てみたらいかがでしょうか。結構宣伝だけでも楽しめたりするもんですよ。
『初日来場者数NO.1!』ばっかりを売りにする映画の宣伝を見ると、『この映画、2日目以降大丈夫かだったのなぁ。』と親心なみに心配してしまう。
長々とへりくつ失礼いたしました。
またお会いできたら、お会いしましょう。
失礼します。
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