別れを告げる時
気が付くと城が半壊していた。何が起こったのかは覚えていない。後頭部を強く打ったようだ。気が付くとこうなっていた。周囲を見るとラインの体が半分が瓦礫によって潰されていた。ロンメルは上半身を瓦礫で潰されていた。
「アリス大丈夫か?」
「何とか大丈夫です」
「何が起こったか説明してくれ」
「今回の敵はドイツです。おそらく、マスターとは違ったユニークスキルを持った者が私たちがこの場所に来たと同時に攻撃をした可能性が高いです」
総大将以外が死んだ場合に復活する装置を探した。その装置を発見したが壊れていた。先ほどの攻撃で壊されたのか、それともこの戦いからもう復活が出来ないのか。ゲームマスターは現れない。
デュランはアングリフリーゼを持ち、瓦礫の中からでた。他の仲間たちも死体に変わっていた。この場にいたのはデュランとアリスだった。
敵陣を見ると既に勝ち誇った様子で笑い声が響いていた。
奴らを殺したい、殺したい、殺したい。城が崩壊する前に全員を殺す。決意を固めろ。命を燃やせ。止まるな。動き続けろ。
進んだ。デュランは敵陣に突撃した。体に殺気を纏い。
敵はこの殺気に気づき警戒する。全員が奴が総大将だと思い、雪崩の様に前進する。しかし、彼らは無視された。全員が彼の向かった先に向かうと復活装置が破壊される瞬間を見た。
「囲め!奴を殺せ!」
デュランはアングリフリーゼを右手に持ち目の前の男に突き刺した。それを右に殴りつけて吹っ飛ばす。左腹にクレイモアを叩きつけられたが、痛みを感じない。
クレイモアを奪いアングリフリーゼを真上から叩きつける。右から来る攻撃をクレイモアで受け止め、弾き返し、首を突き刺し引っこ抜く。
アングリフリーゼとクレイモアを本能がままに振り回す。次から次へと敵が痛みを感じながら死に逝く姿はデュランに快感を与えた。
最後の一人となった。彼は命乞いをした。しかし、許されるはずが無かった。右腕から時計回りに潰されてゆき、最後は頭部を潰されて絶命した。
周囲を眺めると拍手をしている者がいた。
「素晴らしい物を見せてもらったよ。じゃあ、今度は私が君にお返しをする番だね」
懐から拳銃を取り出し、発砲する。その弾丸はデュランの方に命中するが直ぐに再生する。
「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは。最高だね君!これならどうかな」
ミニガンをどこからともなく持ち出す。その隙にデュランに詰め寄られているのを知らずに。
眉間にパイルバンカーが決まる。しかし、ホログラムだった。映像が乱れるだけで、本隊が何処にいるかは把握出来てはいない。
「君に有益な情報を与えよう。この戦い死者が一人しか出ないと思っていたか?残念、そんなハッピーな脳をしているなら今すぐ死ね。復活装置が壊れれば死んだら終わりだよ。それと、君達の城がああなったのも全て僕の仕業だよ。v-1ミサイルを始まると同時に打ち込んでやったよ。君一人しか攻めてこないって事は復活装置が壊れちゃったんだ可哀そうにぃ。大事な仲間が死んじゃったのかなぁ?」
ホログラムから流れる言葉を聞いてデュランは歯を食いしばる。もう彼らは戻ってこない。しかし、何故それを知っているのかが謎だった。
「何で僕が知ってるのか不思議な顔をしてるねぇ。実証したからだよ。二度目の時にね。君はその頃まだ歴史を改変させてたねぇ。何で知ってるのかだって?そんなの新聞を読めば各国の進捗情報が普通に掲載されてるよ。おっと、話を戻すぞ。それでぇ、気になって味方の奴を終わり際に壊して、一人殺したのさのさ。すると不思議な事に戦闘終了して、一階層の墓石を見に行ったらそいつの名前が赤い線で消されていたんだ。わらっちゃったよ。じゃあ、無駄話はこれぐらいにして死ね」
山の方から弾丸が飛んでくる。それを後ろに仰け反り、鼻のてっぺんをかすめ通って行く。
「往生際が悪いねぇ」
デュランは山の方に向かって走る。男がミニガンを構え、発砲する。無数の弾丸が飛んでくるも、アングリフリーゼを盾代わりに突っ込む。足に当たっても直ぐに再生し、止まらない。
「この化け物がぁ!死ね!死ねよ!死・・・」
のどがクレイモアによって切り裂かれ、そこからピュルル、ピュルルと風の通る音が聞こえる。男は切れたのどに手を当てて「死なばもろともだ・・・」
デュランは男を蹴り飛ばし、離脱する。山が爆発した。足を持っていかれたが、死ぬほどではなかった。




