新たな武器
デュランが目覚めたのは郡山城の攻略が完了し、凱旋していた最中だった。辺りはお祭り騒ぎで鳴り響く声が頭に入り込み、デュランを目覚めさせた。
デュランは左手で掛け布を自分の上半身から取り除こうとしたが激痛が走る。デュランは左腕を見ると包帯が巻かれており、激戦の後を物語っていた。
右手で掛け布を取り除き、辺りを見て自分が馬車の荷台に居ることを確認し、馬車の幕を少し開け周辺を確認しようとする。
幕を開けた時、デュランの目に光が差し込む。デュランは自分が伏見城まで戻ってきていたことに気づき、周りの住民から祝われている事を察するに、毛利家と島津家との戦に勝利したと確信を得た。
再びデュランは同じ場所へと戻り掛け布を掛けて睡眠を取った。
次にデュランが目覚めたのは布団の上だった。
目を開けると同時にデュランの脳に映し出されたのは信長だった。そして、周りを見るに、尾張城に戻って来た事を知る。
デュランは信長の体を揺さぶり起こそうとする。その時、信長の口から“デュラン大好き”と寝言が聞こえた。
デュランは信長を起こさず、自分の布団に寝かせ、デュランはランニングを行いに外へ出かけた。
時間帯は早朝。早起きは三文の徳を知らなくともこの時間帯から出歩く者も多く、その中にデュランは紛れて運動していた。
名古屋の象徴ともいえる蒸した暑さの中、デュランは城下町を走り回っていた。
そして、見慣れた甘味処で久しぶりに雷に話しかけられた。
「久しぶりだねデュラン。連戦に継ぐ連戦でお疲れのもようだけれど?」
「だから今休んでるんだろ」
デュランはそう言い、甘味処のおばちゃんにみたらし団子を数本注文し、雷の座っている長椅子に座る。
「デュランも大変だよね、いつも姉上の我が儘聞いてて」
「いつも我が儘を言っているのは俺の方だ。無理な作戦に付き合わせて、いつも死と隣り合わせの状態を作っている。そんな俺をずっと雇ってくれてるのが信長のみんなへの我が儘だろう」
「またそんなこと言って。今日まで尾張が存続できたのはデュランが居たからでしょ?何か、デュランが居なかったら京都で姉上が裏切りとかに会いそうだもん」
そうこう話しているうちにみたらし団子が出てきた。雷と一緒に食べ、また幾つかのつまらない話をした。
みたらし団子を食べ終わると雷は“じゃあね”といい、尾張城に戻って行った。
デュランもそろそろ帰った方が良いかと思ったがまだ、体が本調子を戻さないため、更に走る事にした。
走っている最中、デュランはロンメルとラインに出会った。
「あんた大丈夫なの?」
「そうだぜ、もっと休んどけよ」
「時間が惜しいんだ。この時代常に鍛錬を怠れば自分の身に帰ってくる。それは、他の者にも伝染する。それを防ぐため日々の鍛錬は忘れない。だが、今日はこれでいいだろう。尾張城に向かうぞ」
デュランが尾張城に向かい始めるとその後ろにラインとロンメルが付いてきた。
尾張城に付くと皆が驚いていた。体全体が限界を迎えているデュランが一日で回復している事に。左腕も日常生活を送れるほどに回復していた。
「デュランもう大丈夫なの?」
「もう大丈夫だ。武田に攻め込むのか?」
「いいえ。毛利との戦で失った兵力の回復をしようとしているわ。それとデュランこの後時間ある?」
「空いているぞ。午後は何もする事が無い」
朝の評定はデュランが参加することなく終わり、デュランは信長の後ろに付いて行った。
デュランが信長の後ろについて来てやって来たのは、五つの嶋に分かれている大森だった。
「ここには八つの神器が納められている神社があるの。だけど、その神器一つ一つに神が居て、それぞれ個性があるの。その中から選ばれた者だけが神器が納められている社務所に入れるの。その中で誰が呼んだかを当てるの。当てれたら神はあなたを主人として認めあなたの物となる。頑張ってね」
信長が説明しているうちに八剱神社に到着していた。
デュランが鳥居をくぐると何者かに呼ばれた。呼ばれた方に向かうと社務所の目の前までやって来た。
入れと言われて社務所の中に入る。中は真っ暗で何も見えなかった。けれども、デュランは真っ直ぐ進むと急に八つの刀がデュランを囲うように現れた。
『ソナタに問う。誰がソナタを呼んだ?』
デュランは迷いなく自分の正面に現れた刀を握った。
『それがソナタの答えか。ふっ正解だ。正面にある物を信じれるその心。ソナタの活躍を期待するぞ』
デュランは気づくとその刀を持ったまま鳥居の正面に戻っていた。
「成し遂げたのね。じゃあ、戻りましょうか」
デュラン達は尾張城に戻って行った。
神、神、神器好かん!HAHAHAやったぜ。クソ雑魚ナメクジのまきゆづ。本作品十万文字突破!




