苦戦
キュリスが一時的に戦線を離脱したことにより、現状はさっきよりも悪化していた。しかし、幸いな事に残ったのはそれぞれ、意志が伝わるペアだった事だ。
キュリスが戦線に戻るまで、防御に徹する四人はゆっくりと押されていった。
デュランが敵の隙をついて攻撃に出ようとするが、いつも一人の遊撃を担っている島津に防がれる。
島津の腕前はデュランと同等かそれ以上だった。
デュランと信長がゆっくりと下がっていると、村上と得居の背中にぶつかる。
完全な袋小路に合った四人に島津を抜いた四人が襲い掛かる。刀がぶつかり合い、力勝負となる。相手は全員女の為、圧倒できると思っていたデュランは彼女らの意外な力に驚く。
片手で刀を構え、左手から槍を出し突き刺そうとするが、避けられてしまう。その、開いた空間を埋めるために島津がカバーに入る。
島津のパワーは片腕でデュランを圧倒し、腰にかかっている二本目の刀を取り出し、逃げ場のないデュランを殺そうとする。
デュランはそれに反応し、両手持ちから、右手に持ち変え、長刀でそれを防ごうとするも、相手の方が早くデュランの左腕に到達する。
デュランは防ぐことを諦め、長刀を手放し、左腕を逸らせた。しかし、敵の刀はデュランの上腕二頭筋に当たった。
デュランの左手は完全に使用不可能となり、状況は完全に不利となった。
しかし、デュランは起死回生の一手、サイコパスを使用する。いや、正しくは久しぶりの強敵との出会いでデュランの殺人欲求が凄まじい勢いで体を乗っ取った。
体の限界を超えて行う戦闘はデュランの体に過度な負担を掛けるが、島津を圧倒した。しかし、一人で突出しすぎた所を島津と相合に挟撃される。左腕が使用不可な状態でこれを防ぐのは無理かと思われた。
しかし、デュランの左腕は動いた。おぞましいほどの出血をしながら。二人は困惑した。その隙をデュランは逃さず蹴りを入れる。
デュランの目は気が付くと黒からクリムゾン色、しかもかなり血に近い色をしていた。
さらにデュランの殺人欲求が高まり、二対一でもデュランの無双が続く。左手はあれ以降全く使わなかった。
味方を含めたデュランと戦闘をしていない者はデュランの殺気による恐怖で足が震え、立てなくなっていた。
戦闘中の島津と相合はデュランとの戦闘で疲労が溜まり、ついに足にその疲れが来てしまい、地面に膝を突く。
デュランは二人の首を切り落とそうとした時、デュランの自制心が活動を再開し、動きを止め元に戻った。
サイコパスのデュランが体を乗っ取っていた時の記憶がなく、現状を整理しようにも脳がそれを拒否をする。
「俺は、、、何をしたんだ?」
デュランはみんなに聞く。だがしかし、誰もデュランの行動を語らなかった。何故なら、島津と相合以外はデュランの動きを確認できなかったからだ。
デュランと一戦交えた二人は力量の差と技量の差を認め、降伏し更なる自身の鍛錬の為デュランの配下になった。残りの者も降伏し、デュランの配下となった。
しかし、デュランの体は限界までに達していたが、アイテムボックスからハイポーションを取り出し飲んだ。が、ハイポーションはその力を発揮しなかった。
デュランは自分だけ撤退することを考えたが、この状態で水を差すわけにはいかなかった。
「さぁ、吉田郡山城に向かうぞ」
デュランが左腕から血を流しながら移動する姿に信長達が戸惑いながらも郡山城の前に移動を開始するときにキュリスが合流した。
郡山城の門の前に立った時、デュランは最後の力を振り絞り抜刀し砂煙と共に門を破壊した。倒れたデュランは信長が背負い戦闘を行った。
戦闘中、後ろからライン、ロンメル、柴田の援軍が到着し戦線の有利は揺るぎないものとなった。
城をライン、ロンメル、柴田が階段から上り敵の総大将の毛利輝元を捕らえに行く。
遮る者を次々と殺し、死体の山を作る。
そして、最上階に到達する。そこには弱腰で刀を構える毛利輝元が居た。柴田は毛利が持っている刀を奪うと、気絶させる。
そして、毛利との戦いに終止符が打たれた。この戦で織田の騎馬隊と歩兵隊は甚大な被害を出し当分は攻勢が出来なくなった。又、デュランも同じく数か月は安静にしなければならなくなった。
苦戦。クソ雑魚ナメクジのまきゆづです。苦戦すると言えば何故か33-4を思い出してしまう私は正常なのだろうか?




