西進論か東進論
デュラン達は評定をするいつもの場所に集まって会議をしていた。今は話がかなり進んでおり二つに分けられていた。今川に止めを刺しに行く東進論。京を目指しついでに岐阜城通称稲葉山城に向かう西進論。
東進論に賛成の者は独立させてもらった徳川とその家臣と柴田。対する西進論はデュランにライン、ロンメル、丹羽、道三、光秀、信長とこのような状態になっていた。
「姫様今こそ弱体化した今川家を討ち滅ぼし勢力を拡大するべきです」
「柴田、それもいいが急激な領土の拡大は隙を作る事となる敗北に近づく行為はなるべくさせた方がいい。それに、今川を倒したところで武田、北条と強敵が増えるだけだ。西には長曾我部がいるが京都以上は進軍しないつもりだ。結果的には西に進んだ方が最も被害が少なく済む。それと、ここまできて話の腰を折るのだがアリスは何故寝込んでいるのだ?」
「唐突過ぎ。黙っててデュラン。どうするの?このまま行くとデュランの説得力のあり過ぎる説明によって西に行くけど?まぁ私が西に行くって言ったからには一応みんなの意見を聞くようにしてみたけどやっぱり西に行った方がいいみたいね。それで、最初の目標はさっき言った通り稲葉山城に攻めるわ早速明日行くわよ」
「姫様ちょっとお待ちを。美濃には変幻自在の戦術師竹中重治がいるのですがどうなさるおつもりですか?」
丹羽が信長に重治のことを聞いたら道三が思い出したかのように話し始める。
「そうじゃった、美濃には半兵衛ちゃんがいるんじゃった。半兵衛ちゃんはあまり殺人を好まないからのぉ。信長とは気が合いそうじゃな」
「じゃあ誰が引っこ抜きをする?」
「俺が行く」
デュランが率先して行こうとした。皆は納得し評定は解散となった。
「デュランあんた大丈夫なの?私たちより人を殺してるくせに、人を殺すことをためらう半兵衛を仲間に加えれるの?」
「ライン、お前がおかしいんだよ。俺は自分の身を守るために刀を抜いて戦うだけだ戦闘の意志の無い者は攻撃しないつもりだ」
「へぇ、じゃああの時の日本対アメリカの時はどうなの?」
「あれは、みんなに死なれてほしくなかったから仕方無い事だ」
「ふぅん。頑張ってね明日」
「ありがとう。せいぜい死なないように頑張るよ」
時は流れデュランは藤明を連れ半兵衛の住む菩提山城を目指そうとしたが場所が分からず城下町の出入り口で右往左往していると光秀に話しかけられた。
「偉い人の所に行くのに進物も無いのですか?それとも、道が分からないのですか?」
「両方だ」
「そうですか、よかったら私が案内しましょうか?」
「お願いする」
デュランは光秀が持っていた進物をアイテムボックスに入れ手っ取り早く光秀を背負った。
「それじゃあしゅっぱーつ!」
子供っぽく言う光秀の合図で木々の中を動き始めた。デュランの高速移動は忍びの藤明をゆっくりと離していった。
「主、待ってください。追いつけないです。もうちょっとゆっくり。もっとゆっくり!」
デュランは藤明をからかうのをやめ藤明が追い付けるぐらいの速度に戻した。
「そろそろ見えてくるはずです。この霧が濃くなってきたのが合図です」
デュランは一気に地面に向かって急降下をした。
「きゃぁあああ!」
デュランの急な行動に驚き叫ぶ光秀。藤明も急すぎる行動に反応できず通り過ぎてしまった。
「おや、誰の悲鳴かと思いましたら光秀様じゃないですか。お久しぶりです」
「あっどうも。大輔さん。中に半兵衛様はいらっしゃいますか?」
「はい。いつもと同じ場所でゆっくりしていますよ」
「ありがとうございます」
デュランは光秀の道案内でその場所まで向かった。
「ここよ、半兵衛はここから池の変わる風景を眺めるのが好きだからここに居るはずよ」
デュランは靴を脱ぎ小屋に入った。
「貴様は織田の新生武将のデュランか。貴様も半兵衛を仲間に加えようとここに来たのだろう?」
「あぁそうだ。そう言うお前もそうなのだろう?」
「そうだ。今は半兵衛が来るまで待っている最中だ」
「お待たせいたしました」
何処からともなく現れたのは白い物を来た男だった。
「君達二人には一つの試験を与えようと思う。お題はしりとりだ。それでは早速織田のだ。北条君から言いたまえ」
「大根」
「アウト。と言う事で皆さんには死んでもらいます!」
男は鬼に化け棍棒をふり上げた瞬間デュランによって小屋ごと斜めに切られた。
「やり過ぎです!」
「織田の武将敵の武将との会談で殺してしまう。織田の評判は地の底に落ちますな」
「ふぅぅ。」
「大丈夫か?えっ、もしかして君が半兵衛か?」
「そうです。私が半兵衛ですから殺さないで。悪ふざけをしたことは謝りますので殺さないで」
泣きそうな目でデュランを見つめる半兵衛
「殺さないから。ねっ北条さん」
「そ、そうだな」
「ほんとですか?」
「安心しろ誰も傷つけたりしない。なっ光秀」
「そ、そうですよ」
デュランはことごとく言葉のキャッチボールを人になすりつけた。
「そうですか。なら、安心です」
さっきまでの泣きそうな雰囲気とは違いにぱっと明るい笑顔を振りまいた。
「それでは、私は早速お茶を入れてきます」
半兵衛はお茶を入れに斜めに切れた小屋から本城に入った。
ふっふっふ。クソ雑魚ナメクジのまきゆづです。今日も一日頑張ったぞ。とにかく頑張ったぞ。辛いけど頑張ったぞ。足首を挫きかけたが頑張ったぞ。夕食に食べた鶏肉が不味かったが頑張ったぞ。




