シルヴィアを1日好きに出来る件 一
翌日、テニスの勝負の結果として俺が勝ったわけで。 シルヴィアを今日1日好きに出来るという権利をいただいた。
ちなみにシルヴィアの後の対戦者、まぁエイラには俺が張り切り過ぎてしまいボールが木っ端微塵に破裂するという事件に陥ってドローとなった。 勿体無いことをした…………。
まぁともかくは今日1日はシルヴィアとずっと一緒にいれるわけで。 何をしようかな。
「シルヴィア、何かしたいこととかあるか?」
「え? わたくしですか? 膝枕、胸枕、マッサージ、お風呂、添い寝にエッチとなんでもやりたいですよ?」
だから何それ? なんでそんなご褒美セットが存在するんだ。 あの時のネティスさんマジパネェっす。
「膝枕はいつもしてもらってるしなぁ……好きだけど」
「今日もやりましょうか? あ、それともお久しぶりに尻尾になさいますか?」
なんと、尻尾か。 ちょっと懐かしくも感じるが…………なんて魅力的な。
「そうだな。 よしシルヴィア」
「はい?」
「おいで」
俺は先にソファに座るとシルヴィアを手招きする。 シルヴィアは笑顔で抱きついてくるが、そういうことではなかったんだけど。
「シルヴィア、逆逆」
「逆ですか?」
「そう。 俺が後ろから抱きつく感じで」
「っ! はい♡」
頬を染めたシルヴィアが俺の股の間に座る。 俺はそれを後ろから抱きつくとその柔らかさと尻尾の感触を堪能する。
前は無理だろうなと思っていたが、意外と尻尾は邪魔にならないんだな。 ふさふさだから形が結構変わるし。
「あぁ……幸せだぁ…………」
「幸せですぅ…………」
そして俺達は2人して頬を緩ませる。 なんて良い関係なのだろうか。
俺達はそのまま指を絡ませるように握り合い、しばらくボーッとする。 なんて至福な時間なのだろう。
「ルナさんルナさん♡」
「ん?」
「んー…………」
シルヴィアが俺の方を向くと目を閉じて唇を突き出した。 なんと、それはそういうことか。
俺も少し前のめりになって目を閉じ、静かに唇を合わせる。
「ルナさん…………」
「シルヴィア…………」
お互い頬を染めて見つめ合う。 手だけでなく視線までもが絡み付いているようだ。 幸せでふ…………。
「…………ルナとシルヴィア嬉しそう」
「シルヴィアさんは久しぶりにルナくんと2人でゆっくりと出来るからだろう?」
「ルーちゃんが嬉しそうなのはいつものことだよね」
え、まぁそ、そうですね? だってシルヴィアとこうしてイチャイチャ出来るのが当たり前とは思わない。 だからこそ至福だ。
「九尾ちゃんが嬉しそうなのが嬉しいのでしょう? やっぱり月くんは優しいわね」
「そうよね。 ルナだものね」
俺だからってなんだそれ。 確かにシルヴィアが嬉しそうにしてくれるのも嬉しいけどな。
「はっ!? わたくしが癒されている場合じゃないです!? 今日はルナさんが癒される日なんですから!」
「いや、俺も充分気持ち良いぞ?」
といっても何故かシルヴィアは納得がいっていないご様子。 律儀だなぁ。
「ルナさん、どうせならその……逆にしませんか?」
「逆?」
「はい、少し離していただいてもよろしいでしょうか?」
シルヴィアが手の力を抜いた。 なんだろう……ちょっと寂しい。
「…………ルナさん?」
「離さなきゃ……駄目か?」
「はぅ! ルナさん可愛いです!!」
え、何が? どこが?
「今のは……破壊力抜群ね…………」
「私もキュンキュンしたよ……。 シルヴィアさんの心臓凄いことになってるんじゃないかなぁ」
「う、うん……私もルナくんにあんなこと言われてみたい…………。 でも私には翼が……」
そんなの関係ねぇよ。 いや、なくはないな。 後ろから抱きつけるかな…………。 今度試してみよ。
「る、ルナさん……その……やっぱり駄目ですよぅ……」
「え、な、何が? こ、この体勢嫌……か?」
「はぅ! ルナさん可愛いです!!」
不安になっていると何故かシルヴィアに可愛いという扱いになってしまった。 なんでだろうか。
「今日のルナは絶好調ね…………」
『今が御主人様の全盛期でしょうか?』
「うん……今のルーちゃんなら誰でも落とせそうだよね……」
何やらとんでもない噂をされている。 というか俺がそんなに誰かを落とせるのだろうか。
「い、嫌なんじゃなくてですね。 確かにルナさんにこうされるのは幸せですけど…………。 今日はルナさんを幸せにする日なんですから……わたくしの方が頑張るべきなのでは……」
「ん? …………シルヴィアも幸せならいいんじゃないのか? 俺はこうしてると幸せだぞ?」
しかしシルヴィアは納得がいっていないのか首を横に振った。 んー……どうしろと。
「わたくしが後ろからルナさんを抱きしめますから、ルナさんはゆっくりしてください」
「シルヴィアがそうしたいならそうするけど…………」
名残惜しく、本当に名残惜しくシルヴィアの手を離す。 シルヴィアは立ち上がると俺の隣に座る。
「さぁ、ルナさん。 こちらに来てください」
「あぁ」
俺は立ち上がってシルヴィアの股の間に座る。 でもこれってシルヴィアが苦しいのでは…………。
「シルヴィアって身体柔らかいわよね」
「ん…………でもあんなに股を開いて……ちょっとエッチ」
「白銀ちゃん、そんなこと言ったら九尾ちゃは……」
セリーヌの指摘にシルヴィアは顔を真っ赤にしていた。 だってエッチの時並みに股開いてるもんな。 そりゃ恥ずかしいだろ。
「うぅ……ルナさんの為です…………」
しかし俺の為にとなんとかその羞恥に耐えていた。 その姿がいじらしい。
「…………シルヴィア、これなら膝枕してくれる方が良いんだけど」
「え? そ、そうですか? ではそうしましょう」
なんとか助け船は出せたか? 俺は立ち上がるとソファに寝転がってシルヴィアの太ももに頭を乗せる。 うん、いつも通りだ。
「シルヴィアの尻尾の布団は気持ち良いな」
「ふふ、毎日きちんとお手入れしてますよ?」
「ブラッシングとか?」
「はい」
マジかよ。 くそ、やってみたい…………。 頼めばやらせてくれるだろうか?
「なぁシルヴィア、ブラッシング……今日は俺がやってもいいか?」
「え? 尻尾の、ですか?」
「あぁ」
あー、デリケートなとこだからな。 やっぱり駄目だろうか?
「駄目です」
ほらぁ……いくらシルヴィアが優しいからってこれは無理だよな。 ちょっと甘え過ぎた。
「今日はルナさんを幸せにする日なんですから」
「へ?」
俺を癒す日…………?
「あの……嫌なわけじゃないのか?」
「え?いえいえ、どうしてルナさんに触れていただけるのに嫌になるんですか?」
「なんでそんな下から……?」
触れていただけるってなんだ。 触りたいから触ってるだけなんだけど。 むしろ俺が狐女神様の尻尾に触らせていただけてるのに。
「やってみたかったんだけどな…………」
「うぅ……そ、そんなにですか?」
「あぁ……いや、無理強いする気もないし、今日は気分が乗らないならいいんだけど……」
やっぱり触りたかった。 以前ネティスの髪を乾かしたこともあるが、その時も結構やってて楽しかったんだけど。
「そ、そんなに触りたいんですか?」
「っ! 触りたい!」
「はぅ! 無邪気なルナさん可愛いです!!」
え、可愛い? というかテンション上がり過ぎて子供っぽかったか。 恥ずかしいな……。
「うぅ……で、でしたらわたくしがルナさんの髪を梳いてからとか……どうでしょう?」
「梳いてくれるのか?」
「はい。 なんでしたら毎日でも…………」
なんて幸せな! いや、でも流石にちょっと悪いな。
「いや……毎日は流石に。 でもその、今日はお願い出来るか?」
「っ!? はい! やらせていただきます!」
いや、だからなんで下手に出るんだ?
「一緒にお風呂とかは?」
「是非お願い致します!」
「よしきた任せろ」
まさかのOKである。 うわー、楽しみだ。 まさかそこまでポンポン話が進むなんて。 ネティスの時もいけたし何なら全員OKなんじゃね? いや、流石に全員は入らねぇか。 3人が限度だな。
「ルナさんとお風呂♪ お風呂♪」
シルヴィアさんもお楽しみのようで。 うん、やべぇな。 最近俺ちょっと回数多いね。 でも問題ないだろ。 というか仕方ない。 だってみんな美人なんだもん。
「お背中お流ししますね。 あ、一緒にマッサージもいかがですか?」
「お、おぉ。 夢が広がるなぁ……」
なんて幸せな言葉なのだろうか。 しかもそれが事実になるとか。 やべぇな。
「痒いところはありませんか〜?」
「ない。 むしろ気持ち良い…………」
風呂場にて、俺はシルヴィアに髪の毛を洗ってもらっていた。 しかしタオルを巻いていてもはち切れんばかりに溢れる胸は見ていて毒だ。 ネティスと風呂に入った経験がなければ間違いなく鼻血を噴き出している頃だろう。
「ルナさんは定期的に手入れされていますか?」
「髪の毛か? いや、全くしてないな……」
「もう、駄目ですよ? ただでさえ綺麗な髪なんですから、もっと大切にしないと」
俺の髪は綺麗らしい。 まぁ男の俺に髪が綺麗と言われても嬉しさはあんまりないんだが。
「シルヴィアの為にもきちんと手入れしないとな」
「え? わたくしですか?」
「ほら、ポニーテール」
シルヴィアはポニーテールが好きらしい。 俺は普段から髪型などどうでもいいので割と適当に括っているだけなのだ。
「ルナさん…………ふふ、髪型がどうであれ、わたくしはルナさんのこと、大好きですよ♡」
「俺もシルヴィアのことは好きだが…………。 でもやっぱり好きな人には格好良く見せたいものだろ?」
俺がそう言うとシルヴィアは目をパチクリとさせる。 そして恥ずかしげに視線を逸らした。
「る、ルナさん……そんなキュンとなること言っちゃ駄目ですよぅ……」
と恥ずかしがるシルヴィアにキュンキュンするんだが。 というのは言わない方がいいか。
「わ、わたくしも外見にはきちんと気を遣っているつもりなんですが…………最近少し太ってしまいまして…………」
「ん? そうなのか?」
シルヴィアが太る? むしろあんまり食ってないようなイメージなんだが。
「は、はい。 その……す、少しですよ? 1kgもありませんからね?」
「あ、あぁ…………」
ちょっと心当たりがあるような。 あれは以前のエッチの時。 シルヴィアの胸が少し重くなっていたような…………。
「ルナさん?」
「…………もしかして胸のサイズが上がってる?」
「ふぇ!?」
胸が重くなったから若干体重が増えただけで実はウエストの方は変わってないとか。
「そ、そう……なんでしょうか?」
「まだ大きくなってるって思うと凄いな…………」
これ以上胸の大きさを上げてどうするのだろうか。 色々してもらえるのだろうか。
「る、ルナさんは嬉しいですか?」
「え?」
「その……わたくしの胸が大きくなってどうですか?」
どうって、そりゃテンション上がるだろ!
「いや、その……あの……えっとですね…………」
「なんで敬語なんですか?」
そんなの恥ずかしいからに決まっている。 俺が顔を真っ赤にして言い淀んでいるとシルヴィアはくすりと笑みを浮かべて抱きついてくる。
吸い付くようなもち肌と背中に感じるその大きな存在。 柔らかくも弾力性のある2つのお山を嫌が応にも意識してしまう。
「ルナさんが望むなら…………もっと大きくしてくださっても…………」
「え!?」
それってどういうこと!? もっと揉んでくださいとかそういうこと!? マジで!?
「ルナさん…………あ、お、大きくなってます……」
気付かれた!? だって仕方ないじゃん! ここまでくっつかれたら!?
「その…………シャンプーを流した後に……やりましょうか」
「あ、はい」
俺はそのままリードされるようにシルヴィアと身体を重ねた。 気持ち良かった。 特に胸と尻尾。




