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クラス、決めました


 クラスの情報を読む読む読む。時々分からない所や疑問はカメリアちゃんに聞いて、再び読む読む読む。読む量は多いし、読んでもよく分からないし、気力と体力があっという間に奪われる。

 

「……大丈夫ですか?」


 随分と気力を奪われた私を見て、流石に心配になったのか、カメリアちゃんが声を掛けてくれる。ふわぁぁ~、心配してくれるカメリアちゃんマジ天使。


 「大丈夫ですよ。でも、流石に選択肢が多すぎて決められないですね」


 苦笑してそう言う。本当は全然大丈夫じゃない。でも、カメリアちゃんの前で格好悪い所は見せたくないから、空元気でも頑張って出しておく。


 「もし、決まらないのであれば、ナツ様の希望を仰っていただけば、私がそれに合うクラスをご紹介いたしますが……」

 「本当ですか!? ありがとうございます! カメリアさんに選んで頂けるなんて嬉しいです!!」

 「え、選ぶのはナツ様自身ですよ!? 私は説明と紹介だけです!」

 「それでも嬉しいですよ。ありがとうございます。カメリアさん」


 そっと微笑むと、彼女は照れて顔を赤くした。私はさっきまで憔悴していたのも忘れ、とても機嫌が良かった。

 カメリアちゃんは顔を赤くしていたが、それでもガイドとしての誇りがあるのかこほんと、咳払い一つすると気を取り直して話してくれた。


 「まず、ナツ様のご要望が無ければ話になりません。何がしたいとか、何はしたくないというのはありませんか?」


 人差し指をぴんと立てて、そう言ってくるが、残念ながらあまりない。


 「う~ん。そもそも何が出来るのか、よく知らないんだよね。でも、敢えて言うなら、あまりがつがつ先に進むっていうのは好きじゃないかな……」

 「なるほど。それならまず簡単に『Another World』で出来ることについて話しますね」

 そう前置きしてから、カメリアちゃんは語りだした。

 「まずクラスは大まかに分けると、生産職、戦闘職、支援職、探索職の4つに分かれます。それぞれに目的や向き不向きがあるので、それを説明させて頂きます。生産職は主に物を作ることを目的とするクラスですね。根気のいる作業が多いので短気な方にはあまり向いてません。また、物を作る際には当然材料が必要になるわけですがソロの方だと自力で手に入れるのが少し難しいですね」


 残念だけど、大雑把な私の性格だと、生産職はあまり向いてない気がする。


 「次に戦闘職ですが、その名の通り戦闘に特化した職ですね。基本的に新しい場所に移動するには魔物の生息するエリアを越えなければいけないので、戦闘力はとても重要な要素になっています。また、戦いを目的としているプレイヤーの方も多く、このゲームの花形といえる職ですね」


 ふむふむ。大切な要素なんだろうけど、戦うのってやっぱり怖そうだし、あんまり積極的にやりたいとは思えないなぁ。


 「それから支援職ですが、これは自身で戦うよりも戦闘職など他のプレイヤーを強化して支援する職ですね。ソロでやるならまず、真っ先に除外される選択肢です」


 よし。これははなから選択肢になしと。


 「最後に探索職ですね。探索職は戦闘職に近い能力を持っていますが、敵の接近を察知してやり過ごしたり、罠などを感知して対応したりと、敵を倒すよりも危険を排して様々な場所を探索することに主軸を置いた職ですね」


 お? これは結構私に合ってる気がする。そうだよね。色々見て回りたいだけなら、無理に戦う必要も無いよね。戦闘力は最低限の護身レベルで、抑えておこう。


 「実際には、これらの要素を併せ持ちながら、その割合がクラスの個性になっています。この中で興味のある職があるのなら、それに連なるクラスを紹介させて頂きます」

 「それなら、探索職について聞かせてもらおうかな? 一番私に合ってる気がするしね」


 カメリアちゃんは頷き、


 「分かりました。私もナツ様には探索職を勧めます。探索職は若干器用貧乏な所がありますが、ソロでやるなら特化した能力より、広く浅い能力の方が向いてますから」


 それから、探索職の具体的な例を挙げてくれた。


 「基本的な探索職のクラスは、一番有名なところで言えば、『レンジャー』、『ハンター』、『盗賊』。特殊なところで言えば『ランナー』、『ジオマスター』などですね」

 「……ハンター?」


 狩人か……なんとなく私の心の琴線に触れる響きだ。どんなクラスなんだろう。


 「ハンターですか? ハンターは戦闘においては特定種族に対して威力を高めるスキルを持っており、特定の種族に対するスペシャリストになることが出来ます。また探索においては隠密性と危険察知のスキルを覚えられるので、余計な戦闘を避けて行動することも出来ます。さらにドロップ率を高めるスキルを持っているので、少ない戦闘回数で望むアイテムを取得することもできます」


 ふむ。基本戦いは避けられるし、必要なら戦う事もできる。そして、戦う場合も一回で得られる物が多いとなると、これはかなり私向きじゃないだろうか。のんびりとあちこち旅をしながら、必要になれば敵を狩る。うん。悪くない。


 「ねえ。カメリアさん。私ハンターになりたいな」

 「分かりました。では画面上に出ているハンターの欄をタッチして、確定してください」


 言われた通りにやると、『おめでとうございます! あなたはハンターに就きました』という文字が画面に現れる。

 少し苦笑しながらも、よし、ここから私のハンターライフは始まる。と、やる気を燃やしていたら、


 「では、残りは容姿設定と初期スキルの選択ですね」


 ……まだ残ってたよ…………。

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