まず作戦会議。
新章スタートです。
ターイズ城執務室、国王マリト=ターイズがその王としての執務を行う場所。
現在この場所にいるのはマリト、ラグドー卿、ミクスとイリアス、そしてこちらを含めた6名。
暗部君も一応カウントには入れておく。
先日の夜に出会った女性、ユカリと名乗った者が紫の魔王ではないかと言う説明をする。
「彼女はこちらの外見と異国の言葉を使うことまでピンポイントで絞って捜索を行っていた。そして世話になったかもしれないという言い回し、クアマから来たといった情報や立場が一致するのは紫の魔王の一派である可能性が高い。そして金の魔王から聞いていた紫の魔王の口調やらに非常に類似している、魔王の真似をしている魔族と言う線もあるが紫の魔王は魔族を生み出していないと言う情報もある」
「紫の魔王であると仮定して動いた方が良さそうだね、まさか単騎で来るとは」
「一応人間の商人と一緒にいるとの話だけどな、ここに来る前にエクドイクを呼び出してバンさんの所に張り込ませている。何か変化があれば連絡が届くだろう」
「言葉の通りならば狙いは君だ、まさかその惨事が怪我の功名になるとは思いもしなかったね」
偶然出会いその時に知られていた外見的特長が変化していた、この金髪赤黒目でなければどうなっていたことやら。
『籠絡の紫』の二つ名を与えられた紫の魔王は文字通り対象を籠絡する術を湯倉成也から与えられた。
その詳細は湯倉成也と全てを与えられた黒の魔王、当事者の紫の魔王本人しか知らない。
だが結果ならば歴史が物語っている。
紫の魔王は無数の悪魔を以て人間界に侵攻を開始する、人々は夥しい数の悪魔に圧されるもののそれなりに抵抗を見せていた。
しかしある時から急激にその抵抗力を失ってしまう、人間軍にいた重鎮や英雄たちが次々と離反し紫の魔王の軍へと寝返ったのだ。
主力を奪い、更なる侵攻の力へと変えて攻め入る魔王軍に人々はなす術も無く広大な土地を奪われることとなった。
その惨状は湯倉成也が勇者ユグラとして立ち上がる日まで続く。
湯倉成也は魔王軍を一切相手にすることなく真っ直ぐに紫の魔王を滅ぼした、その結果魔王軍は指揮系統を失い完全に混乱。
その後は長い時間をかけて魔物の群れを今のメジス魔界まで追いやることに成功、寝返った者達が戻って来ることは無かった。
話に聞いていた風貌は紫色の髪と瞳、色白の肌。
話し方が独特で常に問いかけるような口調とのこと。
とりあえず合致しすぎていて辛い。
「口ぶりから察するに紫の魔王は金の魔王の裏に地球人の協力を嗅ぎ付けた、そしてわざわざターイズにまで足を運んできたってことになる。相当に恨まれているか、気に入られたか、その見極めか」
「当面君はその格好を死守してその女性との接触は避けるようにしなきゃね」
「言われなくとも、とは言えイリアスの顔は覚えられたからな。そっちから足取りを追われないとも限らない」
「そうだね、ラッツェル卿はこの国では名の知れた騎士だ。今の君が無個性な姿だろうとラッツェル卿から君に辿り着かれる可能性はあるね」
「無個性とか言うな。引っ越せばそれはそれで勘付かれたと思われるけどな、どうしたもんか」
「君個人はしばらく城に匿えるけどラッツェル卿達は現状維持だね、不用意な来客には対応しないように居留守するしかないだろう」
結局はイリアスと紫の魔王が接触する可能性は避けられない、万が一にもイリアスが歴史通りに籠絡されれば目も当てられない。
イリアスは高い魔力量から精神干渉系の魔法に強い耐性を持っている、催眠魔法や誘惑魔法はまず通じないとのこと。
しかしそれは一般魔法に限った話、過去に英雄達を籠絡したユグラ直伝の力ともなれば話は違ってくるだろう。
その正体が掴めない以上は迂闊な立ち回りはできない、だがせっかくの偶然で得た先手を取るチャンスを捨てるわけにも行かない。
「君の分析ではどうだい?」
「直接会ってからの理解行動はしてないからな、過去に紫の魔王が作った魔物を見た記憶程度なものだ」
現状こちらが理解しているのは紫の魔王が生み出した魔物から分析した紫の魔王が所持していた感情の断片程度である。
通常の魔物の方は大した情報が無く、問題となった魔物の方は自傷と加害の両方を楽しもうとしている狂った願いだ。
紫の魔王の行動を推測する情報としては弱い、昨日の接触の時点で何かしらの理解行動を行っていれば何かしら分かったかもしれないのだがイリアスとの約束がある。
いや、そもそも魔王の目前で堂々と分析なんぞすれば見た目が違っていても怪しまれる。
アレだけ狂った性的嗜好を持っているともなれば間違いなく『私』の域まで切り替わるだろう。
しかしあれだけの美人が痛めつけるのも痛めつけられるのも大好きな変態か、レベル高いな。
「紫の魔王の持つ力の正体でも分かれば対策の仕様もあるのだけれどね」
「陛下、それならばお答えできますが」
と響く声、湯倉成也の子孫でありマリトの護衛でもある姿の見えない暗部君の声だ。
相変わらず人の背後で声を出してくる、マリトの側にいろよ。
「知っているのか暗部君」
「それ私の名称ですか、まあ名乗っていませんから仕方ありませんが。紫の魔王については多少ですが知識がございます。私が普段名乗らないのも紫の魔王が持つ『籠絡』の力に対抗する為ですから」
「と言うことは……紫の魔王は名前を利用する力を持っているのか」
「その通りです、紫の魔王は相手の名を知り、その名を呼ぶ事で支配することができます。そこに魔力の高さは関係ありません」
「ちょっと待って、それじゃあ名前を知られたらそれだけでもうダメってことなのか」
「はい、そこに魔力による抵抗力は関係がありません。本人の名前を本人の前で発音する必要があるので伝聞だけでは操れないそうですが」
そうだとしてもなかなかに常軌を逸した力だ、名前を書くだけで殺せるノートじゃあるまいし。
魔王達が何故お互いを色で呼び合っているのか、それはこの力が関係している可能性が高いと見て良い。
紫の魔王の序列は低いが、同様の力を持つ『黒の魔王』は序列一位だ。
つまり、ユグラは最初に生み出した魔王にこの『籠絡』の力を与えていた。
各々の魔王の立場をある程度対等にするために色で呼ばせたのだろう。
昨日名前を聞かれたときに咄嗟に答えなくて良かったよ、本当。
だがこれで分かったのはイリアスと紫の魔王は接触させられないと言うことだ。
無論こちらも魔力が無いからと『籠絡』の力を受けないわけではないのだろう。
でも待てよ、そうだとすると一つ妙案が浮かんだ。
「なあ、それってイリアスの名前を今から手続きとかでゴリラスとかに変えたらどうなるんだ?」
「ゴリラス!?」
「恐らくは無意味かと、名前と言うのは名づけられ、魂に刻まれた真の名を指し示す物。今名前を変えてもイリアス=ラッツェルと言う名前には変わりありません」
「ダメってことか……いや、でもそうすると……マリトと暗部君、ちょっと耳を貸してくれ」
マリトの側に寄り、マリトにだけ聞こえるようにしてとある思い付きを話す。
暗部君はどうせ近くで聞いているだろう、なんか肩に手を置かれてる感触するし。
その言葉を聞いてマリトは驚きを隠せずに大声を出した。
「それ本当かい!?」
「まあ、そういう反応になるわな」
「流石の私も驚きですね……しかしそれならば紫の魔王の力には対抗できるでしょう」
「でもこの貧弱人が抵抗できても純粋に力技で負けちゃうんだけどな」
「ごもっともで」
「いやいや、それ以上に衝撃の事実を聞かされたよ……」
とりあえず思い付きのアイディアは使える可能性が高いことは分かった、しかし決定打には欠けるんだよな。
この方法が使えるのは自分だけ……まだいるかな。
イリアスが凄く気になっている顔をしている、話すべきだろうか。
「待った、この話は他の者には話さない方が良い。ラッツェル卿も気になるだろうが今回の件が終るまでは問い詰めることを禁じる」
「……分かりました」
「そう分かりやすく落胆するな、今の友の話は彼の世界での話だ。いやまあ確かに盲点ではあったがな」
「そ、そうなのですか」
「終わってから彼を責めることは許す」
「わかりました」
「えっ」
なんか酷い許しを与えているのが聞こえた。
イリアスが色々察して『またこいつは……』って顔でこちらを冷ややかな目で見ている。
こちらとしては無難な行動なのだが多分怒られる気がする。
マリトは腕組みをして目を閉じて熟考の姿勢に入る、時折複雑なことを考える際にマリトはこの姿勢を取っている。
色々な策略を頭の中で巡らせているのだろう。
「しかしそうなると……どうする、君囮やる?」
「うーん、悩ましい」
「へ、陛下!? いきなり何を言い出すのですか!?」
「紫の魔王の持つ固有の力に対抗して接触する術が見つかった。つまりは友が紫の魔王の目的や意思を探ることができるということだ。最も避けるべきは国内で魔王との戦闘を行うことだ、仕損じれば間違いなく戦火に包まれる事になるだろう。直接接触による情報収集の必要性は高いし戦いを仕掛けるにも紫の魔王を一度国外におびき出す役割が必要になる」
「その方法はわりと楽かもな、彼女は黒狼族の村にも興味があると言っていた。同伴の商人の目的もそれだ」
「なるほど、勝負を仕掛けるタイミングとしてはそこが最適だね。今日明日にでも国に依頼が来るとしてその許可を出すには黒狼族の村へ伝令を送り、相手側の許可を得て許可証の発行……三日前後と言ったところだろう。一日程度なら問題ないにせよそれ以上早めたり遅くすれば商人の方が違和感を覚えるだろうね」
それまでに紫の魔王の手の内を見極め、準備を整える。
そして適任なのが紫の魔王の『籠絡』の力に対抗策のある異世界人と言うことになる。
「ですが、彼自身の戦闘力は皆無です! 危険過ぎます!」
「無論友を一人で紫の魔王と接触させはしない。そもそもこちらの者は単独での接触を禁止とし、名前を一度でも呼ばれたものは常に監視を付けるつもりだ」
「それくらいで丁度よろしいかと、一度『籠絡』の力の支配下に置かれた者は紫の魔王にとって魔物と同じように自由に操ることができます。しかも本人の意思を残したままです」
つまり、味方が本人である自覚のあるまま裏切ってしまうのである。
例えばイリアスが操られた場合、ターイズ国王や地球人が紫の魔王の存在に勘付いている情報が筒抜けになってしまうのだ。
イリアスと言う戦力がそっくり敵に回るのも危険だ。
しかも対策できる人間が限られている。
「その辺は心配するなイリアス、この中ではぶっちぎりに臆病な自信がある。誰よりも無理はしないさ」
「それは……そうだろうが」
「あ、そういや仮想世界を経験している金の魔王曰くラグドー卿の強さは単純戦闘ならば紫の魔王より上だとか言っていたな。きちんと場を整えられれば勝てる相手ではあるってことだ」
と言うことはグラドナでも可能性はある、イリアスでも良い勝負ができると見ていいだろう。
ラグドー卿もやややる気を見せているようだ。
「私ならばまともに戦えれば勝てる相手ですか、しかしまともに戦えればでしょうな」
「そうだね、でもラグドー卿の名前くらい当然知っているだろうから下手にぶつけると最悪ラグドー卿が敵の手中に落ちてしまう」
「最悪の展開だな、暗部君ならその心配も無く戦えるとは思うが――」
「申しわけありません、私はとある事情で魔王と戦えないのです。陛下が危険に晒された場合陛下を連れての逃走を選択します」
「やる気の無い素振りからその辺は薄々感じていた、理由は知りたくないから言わなくて良いぞ」
「ぶっちゃけ私が本気で戦うと『碧の魔王』辺りが起きます」
「また物騒な話をしやがった、よし戦うな」
原理は知らんが『碧の魔王』に何らかの影響を与えてしまうらしい、一人の魔王でも面倒な事態なのに現段階で国に隣する魔界に眠る最強の魔王を刺激する真似は避けて欲しい。
結局はこちらが上手いこと紫の魔王を誘導するしかないのか。
「ところで『籠絡』の力で支配された人間ってのは見分けが付くのか?」
「どうでしょうかね、調べてみないことには分かりません」
「恐らく連れの商人は支配下にあると見ていいだろう、そちらをどうにか調べることができれば判断基準となるんじゃないかな」
まずは商人と接触し『籠絡』の力を調べ、より万全の対策を行う。
次に紫の魔王と接触し信用を得て交渉すべきか排除すべきかを見極める。
交渉の場合は上手いこと落とし所を見つける。
排除の場合は黒狼族の森まで誘導、行きか帰りかの道すがらに戦闘を行い排除といったところか。
無論この間にこちらの計画がばれることは避けなければならない。
紫の魔王が自分から動く場合、高確率でイリアスの周囲から近づいてくるだろう。
そうなると接触するのは騎士、情報次第ではマーヤさんやサイラにまで手が及ぶ危険性もある。
「となるとだ、やはり早めにこちらから接触して紫の魔王の行動範囲を狭めておく必要があるな」
「ユグラの星の民であるという素性をバラすのかい?」
「いや、そこはもうちょっとだけ丁寧に調べてからだな、問答無用で恨みをぶつけられちゃたまらん。だが相手が慎重に動くようならありだな」
地球人として接触するのではなくターイズの者として接触し紫の魔王の関心を引く、『こいつから情報を得られそうだ』と思わせることが出来れば誘導は難しくない。
紫の魔王が慎重に動くタイプならば髪と目の色を戻してアピールすれば視線はこちらに釘付けになってくれるだろう。
むしろ黒狼族の森に向かう際の道中に向こうから仕掛けてくるかもしれない。
そこを逆に不意を突ければ勝算も高い。
さて、そうなると……うん、この形になるか。
「紫の魔王と接触する際の護衛はエクドイクにする、奴なら顔や名前を知られていないからリスクを下げられる」
「なっ」
「そういう反応をするな。それ以外の日の方が危険なんだぞ」
「……そうなのか?」
「そりゃあそうだ、紫の魔王と直面しているうちは危険性があるのは目の前の相手だけだ。だが他の日になれば紫の魔王ではなく配下の悪魔を使う可能性がある。不意を突いて来る場合は後者の方がかえって危険だ。前者なら不穏な空気になれば逃げれば良い、戦うことならばイリアスが上でも逃げることならば隠密魔法に長けているエクドイクの方が専念しやすい」
相手は『籠絡』の力を持っている、無闇に命を狙うよりもそれを使おうとするだろう。
だがもしも悪魔を差し向けることがあれば、それはそういうときだ。
あまり芳しい事態ではないが、そうなれば純粋な戦力であるイリアスの方が護衛に向いている。
「わかった、確かにそうだな。私の方が戦えるからと言う問題ではないからな」
「件の商人は昨日からバンさんの商館を訪れているはずだ、支店の建設予定地などの下見もそろそろ進みいよいよ黒狼族の村への訪問申請をすると言ったところだろう。その窓口にこちらがなる。黒狼族の村についての知識も十分にあるし何とかなるだろう」
「その辺は信用してるんだけど、一番気になっていることを聞いても良いかな?」
「なんだ?」
「紫の魔王から情報を得るためにはある程度の信用を得る必要がある、君ってそういう技能あるんだっけ?」
「ああ、あるぞ。地球人の嗜みだ」
「チキュウ人への認識変わりそうだなぁ」
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ターイズにある広場の一つ、そこにある長椅子に座り静かにその街並みを眺めていた。
「困ったわ……靴が壊れてしまっては満足に歩くこともできないのよね?」
今履いているのは片方のヒールが折れた靴、まるきり歩けないというわけではないがバランスの悪いまま広い国を歩くのは多少なりとも負担が掛かる。
なので『駒』に命じて靴の新調を依頼しておいた。
商談の帰りになるので本日はこの広場でほとんどの時間を潰す他無い。
だが別段苦にはならない、この程度を苦に感じるような生き方はしていない。
「明日はどうしようかしら? とりあえず駒と一緒に商館でも?」
この国に来る途中も『緋』から聞かされた僅かな情報を頭の中で思い描き、その人物のことを考えていた。
ここに来る前にガーネの軍人数人を『籠絡』し得た情報、それはターイズから黒髪、黒い目の青年がガーネの見学に来ていたという情報。
しかも『金』の居城である城の側の屋敷で長期滞在していたというではないか。
十中八九、ターイズにいたユグラの星の民のことだろう。
そしてその者が『金』に入れ知恵したことによって自分の用意した計画が水泡に帰した。
既にターイズに帰国していることも突き止めている。
この国の周囲は既に囲んでいる、移動すればすぐに報告が来るだろう。
「ああ、どんな人なのかしらね? ユグラみたいな人は……ちょっと嫌よね?」
少なからず自分を理解した存在、気にならない筈が無い。
『籠絡』し、どのように弄ぶのが良いだろうか。
この国に忍び込ませている悪魔はまだ少数、だが急ぐ必要は無い。
ユグラ教の大司教である『一切撲殺』のマーヤがいるのだ、下手に動いては勘付かれる恐れもある。
じっくりと探していけば良い、それとは別の楽しみもできたのだから。
「……まだあの感触が残っているわね?」
先日は特に目的地も無く、情報収集をするわけでもなくふらふらと街を散策していたがユグラの星の民は見つけることはできなかった。
靴が壊れ、不安定な姿勢で迷った道を歩き続けて少しばかりの疲労と嫌気がさして座りこんでいた。
そんな時声を掛けてくれた男性がいた。
特に特徴の無い男性、少し思い出そうとすると苦労する。
側にいた女性は――かなりの手練れだったが、どうでも良い。
咄嗟に適当な名前を言ってしまったが、今思えば変な名前だった。
ユグラから教わったどうでもいい雑学のせいだろう。
見ず知らずの自分を背負い、そして道案内をしてくれた。
思えば誰かの方から何かをしてもらったことなんて何時以来だろうか……恐らくは魔王になる前だろう。
いつもは『籠絡』した駒達が自分の思い通りに事を進めてくれる、だから何の不自由も苦労も無い。
とは言え今回ばかりは人間の駒を多く連れてくるわけにもいかなかったため不具合が起きたのだが。
そんな些細な新鮮さを感じたため、ついその青年を『籠絡』しようと思ってしまい名前を尋ねた。
しかし彼は名乗ることなく優しく微笑んで去っていった。
助けてくれただけでなく、対価すら求めず、ただただ優しさだけを……。
「持ち帰るのは一人で良かったのだけれど……彼も欲しくなったわね?」
紫の魔王、その力はあらゆる存在を籠絡し支配することができる恐ろしい力。
しかし、その力ゆえに真っ当な人間関係を築いたことが無い、あと思い込みも激しい乙女である。
ついでですが
女神『異世界転生何になりたいですか』 俺「勇者の肋骨で」
2話更新しました。
感想等にお題を投下してもらえればネタに使う感じのショートコント風小説です。
粉微塵もシリアスがないので気晴らしにでもどうぞ!
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