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ゆえに利用する。

 吹き飛ばされたアークリアルは空中で体勢を立て直し、地面を滑りながらザハッヴァへと向き直っていた。折られた剣の破片で切ったのか、頬に多少の裂傷があるものの他に手傷らしいものは見られない。


「あーくそ、避けきれない攻撃とか勘弁してくれよ……嫌な奴の記憶が過ぎっちまった」

「アークリアル、まだ行けるか?」

「んー、まあなんとかなるな」


 アークリアルは近くに落ちていた剣を一本手にとった。あの剣の作りはターイズ騎士のもの、レアノー卿の部下が握っていたものだ。


「他人の剣だ、振れるのか?」

「さっきのも俺の師匠の遺品だ。剣を選んだことなんてないさ」

「羨ましいものだな。しかしアークリアルが返せない攻撃か……」


 変貌したザハッヴァの体を細かく観察する。かろうじて人としての胴体と頭部の形が残っているものの、既にアレは人ではなく蜘蛛の怪物となっている。

 振るった腕の速度は反応こそできるが、その威力は魔力強化で防御していたアークリアルの剣を容易く叩き割った。正面から受け止めては私の剣も無事ではすまないかもしれない。


「いや、油断だし。返せるし。腕が変異していたのにちょっとビックリしただけだし」

「……本当か?」

「真面目な話に戻すぞ。あいつの魔力強化は関節部分に特化している。初動と着弾時に魔力強化を増強して速度と威力を効率的に強化しちゃいるが、それ以外の箇所はそうでもない。初動の動きを見極めて気合で避けりゃ、返す刃で十分斬れるはずだ」


 この男は……まあ流石だと言うべきだろう。動きに慣れようと必死になっている私に対し、アークリアルは死地の中で生きることを落とし子としての才能に任せ、生まれた余裕を使い相手を冷静に分析している。

 ザハッヴァも体の変化が落ち着いたのか、こちら側に視線を向け飛びかかってきた。身体能力もある程度上昇しているのか、先程よりもいくらか速い。だがそれ以上に――


「ふぅっ!アァハッ!アハハハッ!」


 正面からは受け止めずに、敵の攻撃の威力を体全体で受け流す。局所的に魔力強化を集中させれば、受け止めることもできるだろうが、そうすれば骨や関節が無事では済まないだろう。反撃に繋がらなくなるとしても、ここは全身を使って衝撃を殺すことに専念する。


「どうしたの?動きが鈍ってきているわよ?」


 重く、そして速い、休みのない連打による攻撃。剣で受ける度に肺から息が押し出され、新たに息を吸う暇がない。このままでは不味いと、攻撃を受けるタイミングで跳躍し、吹き飛ばされることで距離を作る。

 大きく息を吸い込み直し、呼吸を一気に整える。攻撃を届かせるためには接近しなければならないが、ザハッヴァの間合いの中ではあの八本の蜘蛛の足による猛攻がある。

 受け流す衝撃の余韻が常に全身にまとわりつき、こちらの動きを鈍らせてくる。まるで絡み付く蜘蛛の巣に囚われていく気分だ。


「こっちも忘れるなよ?」

「もちろん、見えているわよ」


 ザハッヴァが追撃のために踏み込もうとした瞬間を狙い、アークリアルが斬り掛かる。しかしザハッヴァは即座に対応し、数本の蜘蛛の足を同時に振るい、アークリアルを弾き飛ばした。

 一本の足が地面へと落ちる。あの攻防でアークリアルは蜘蛛の足を一本斬り落とすことに成功していた。だが再生する足を眺めているアークリアルの表情が、狙っていた成果よりも悪い結果だったことを告げている。


「あそこまで速いと、首まで届かせることができないようだな。おまけに視野が増えている」

「それな。それぞれが独立して視界を確保してやがる」


 今までザハッヴァの攻撃は視線の流れである程度読むことができていた。しかしその着目すべき奴の目が今では四対、八つにまで増えているのだ。

 攻撃している最中、ザハッヴァは狙いを定める目を切り替えている。奴の攻撃を見切るには常に八つの目の動きを把握し続けなければならず、攻撃を届かせるためにはその目の監視を潜り抜ける必要があるのだ。


「うーん、困ったわねぇ?私、あんなのに踏み込めないわよぉ?」

「ギリスタは好機を伺っていてくれ。私とアークリアルでどうにか活路を拓く」


 ザハッヴァの姿が変化したことで、ギリスタはさらに攻撃を仕掛け難くなった。私とアークリアルがどれだけ翻弄しても、八つの目がある以上はギリスタの動きは容易に捕捉されてしまうだろう。加えて強化された蜘蛛の足による攻撃だ。

 しかしだからといってギリスタの持つ魔剣の存在意義は失われてはいない。剣は通り、魔力も奪えるのだ。全身が強化されたのであれば、増強した部位を斬り落とせば失われる魔力も増加する。


「活路?ここから先は蜘蛛の巣の中、先など存在しない行き止まり。飛び込む羽虫の未来を自分に重ねなさい!」

「うるさいな。俺の手足は合わせて四本なんだよ。虫になるイメージなんざ、とんと湧かないね」


 ザハッヴァの猛攻の中、アークリアルの体は常軌を逸した動きを見せる。未来を見通しているかのように敵の動きを読み切り、その体を奥へ奥へと滑り込ませていく。

 受けきれず、避けきれないと理解し、突き出される蜘蛛の足の勢いを、剣と体を使い回るように受け流し、その回転を以て前へと進む。

 それはこの場で芽吹き、編み出された彼だけの妙技。私が剣を握る立場でなければ、その技に見惚れてしまっていただろう。それほどまでの技を、アークリアルという男は戦いの最中に当然のように手に入れているのだ。


「この――」

「どうした、抱きしめられる距離だぜ?蜘蛛なら熱い抱擁でもしてくれよ」


 ザハッヴァの体が後方へと弾けるように移動する。人の足とは違い、強化された蜘蛛の足を四本使った高速移動。移動後の姿勢もまるで崩れていない。

 しかしザハッヴァの首に浮かぶ一本の線が、アークリアルの攻撃が確かに届いたことを物語っている。力を解放したザハッヴァを相手に、後れなどとっていないと証明しているのだ。


「もう一手仕掛けてくれりゃ、落とせたんだがな。その首」

「……思った以上にやるのね。でも今のでこっちも覚えたわ。あなたの剣はあたしの攻撃とほぼ同時に放たれる。くるタイミングさえ分かれば、あたしだって十分に避けられる。もうあなたの刃は届かせない……っ!」

「おうおう、学んできたか。でも遅いんだよ。お前が学んでいる間、こっちはその先を行ってるんだ。なぁ、ギリスタ?」

「っ!?」


 ザハッヴァの足元が沈む。奴が今立っているのは、少し前までギリスタが立っていた場所だ。ギリスタは魔剣を持っている自分が狙われないようにと、ザハッヴァの周囲を回るように位置取りしていた。その間に地面に魔法で細工をしていたのだ。


「足元が不安定だと、動き難いのよねぇ。どこかの騎士様にやられた手だけど、すっかり気に入っちゃったわぁ?」

「そうか、性格の悪い騎士もいたものだな!」


 その仕込みがあることを私とアークリアルは気づいていた。だからそれを利用するため、アークリアルはザハッヴァをその位置まで誘導し、私はこうして一撃を叩き込むための力を込めていたというわけだ。

 地面が炸裂し、体が空を切る。一撃に全てを集約した、全身全霊で放たれる刺突。私にはその後に続く連携など再現できないが、この状況ならばその一撃だけあれば十分。ザハッヴァの蜘蛛の足を突破し、奴の体に届かせることができると、過去に戦った彼の記憶が告げている。

 ザハッヴァは私の突進に対し、反撃ではなく防御を選んだ。しかし私の剣は目の前に重ねられた蜘蛛の足ごと、ザハッヴァの胸元を貫いた。

 剣には既に十分な量の魔力を帯びさせている。先程と同じように奴の体を吹き飛ばすには十分――


「ダメだ姐さん!剣を捨てて下がれ!」

「っ!?」


 背後から響いた声に反応し、剣を手放して後方へと飛ぶ。それと同時に、私が直前までいた場所を八本の蜘蛛の足が高速で通過する。

 距離を取ったことで、何が起きたのかを視界で捉えることができた。砂状に変化した地面の底から、ザハッヴァの体が現れている。私が剣を突き刺したはずのザハッヴァもそこにいる。

 つまり、今私の視界には二人のザハッヴァが映っているのだ。


「上手く罠に掛かったフリができたと思ったのだけれど、残念だわ」


 地面から現れたザハッヴァはゆっくりと起き上がり、元々いたザハッヴァの体の側へと移動する。元々いた方のザハッヴァは剣を刺したあとから微動だにしていない。まるで生気のない……いや、口や目元から何かが……あれは砂か?

 後方へと視線を向ける。そこには負傷したレアノー卿を避難させていたハークドックが戻ってきていた。


「ハークドック、助かった。奴が何をしたのか分かったのか?」

「探知魔法で追ってたから、奴の動きは完全に見えてたぜ。姐さんが剣で突き刺した瞬間、奴は外側だけを残して姐さんの足元に突然移動しやがった。厳密にゃ、足元の砂と位置を入れ替えやがった。そっちの動いてねぇのは外っ面だけ、脱皮の抜け殻だ」


 脱皮、それだけならばまだ理解はできる。ザハッヴァが蜘蛛としての能力を持つのであれば、脱皮ができること自体は不自然ではない。だが脱皮後に移動するといった現象には何か別の仕組みがあるに違いない。考えられるのは……。


「指輪……魔具か!」


 正解だと言わんばかりに、ザハッヴァは笑みを作りながら舌を出す。あの指輪には持ち主を転移させる能力がある。脱皮した皮の内側に詰まっている砂を見るに、ただの転移ではなく移動先の物質と入れ替わるのだろう。

 細かい条件はまだ分析できていないが、瞬時に入れ替われるのであればこの戦いの最中でもまだまだ使ってくる恐れがある。あの蜘蛛の足を潜り抜け、奴の首に攻撃を届かさなければならない状況で、それが本物かどうかも見極めなくてはならない。

 戦えば戦うほど、その難易度が上がる敵。そんな敵を前に武器を失ったのはかなりの痛手だ。


「魔具の力を見せたのに、殺せなかったのは残念ね。でも、煩わしい武器を奪うことができたわ」


 ザハッヴァは抜け殻に刺さった剣を抜き、私に見せびらかすように蜘蛛の足を搦めていく。そして蜘蛛の足に力が入ったように見えた時、私の剣が悲鳴を上げるかのように砕け散った。


「貴様――っ!」


 ザハッヴァが距離を詰め、私の正面へとくる。武器を失った私にできることは、奴の攻撃を回避することだけ。完全に回避は無理でも、鎧を活かし、軌道を逸らすことができれば……っ!

 目の前にいたザハッヴァの姿が突如消えた。指輪の力で転移したのか?ならばどこだ、魔力探知で居場所を――


「手足がもがれた虫なんて、あとでいくらでも殺せるわ。まずは鬱陶しいポジマックの剣からっ!」

「しまっ――ギリスタッ!」

「っ!?」


 ギリスタの立っている後方の地面が爆ぜ、その中からザハッヴァが飛び出してくる。同時に放たれた四本の蜘蛛の足を魔剣で受けようとするギリスタ。しかしそれで止められたのは半分、残る二本はギリスタの体へと深々と突き刺さった。


 ◇


 攻撃はおろか、防御さえまともにしていない相手を前に、攻めあぐねるような経験はこれまでになかった。

 オーファローの放つ熱は悪魔である私の体さえも容赦なく蝕み、その機能を奪おうとしてくる。体の周囲に張った障壁の膜すらも抜けて伝わる熱、想像以上に厄介だ。

 再生能力を持つ私でもこれだ。同じように肉弾戦を得意とするマーヤの消耗はそれ以上となっている。

 ユグラ教が得意とする結界は強固だが、展開中は移動ができない。

 奴を殴れば腕が焼かれ、蹴れば足を焦がされる。近くに居るだけで肌が炙られ、呼吸によって肺の内部が蒸されていく。

 それでも戦い続けられるのは、マーヤの回復魔法の即効性の高さがあるからこそ。しかし回復できたとしても、受ける痛みは確かに蓄積されている。


「……ここまでやる気を感じない相手は初めてね。戦う気もないのかい?」

「照らすだけで死ぬ相手を、わざわざ手足を痛めて叩くなんて愚かしいだけだよ。それにこれは種蒔きなんだ」

「種蒔き?」

「村一つが消えた。そんな情報だけじゃ、僕の存在が正しく伝わらない。僕という恐怖で君達の脳髄を蝕ませるには、どんなに手間でも丁寧に理解させる必要があるんだ」


 オーファローはゆっくりとしゃがみ、地面へと手を滑り込ませる。そして両手で掬った溶けた土をこちら側の空中へと放った。

 私とマーヤは後方へと跳び、降ってくる土を回避する。地面へと落下した土は新鮮な空気を吸い、炎を巻き上げながら燃え出した。


「泥遊びに付き合う暇はないわよ」

「……僕はあまり魔法が得意じゃないんだ。せいぜい水飛沫を飛ばしたりして、相手を濡らしたりとか、そんな程度だ。でもそれで十分」

「――っ!?」


 オーファローの足元の土の海が飛沫を上げて周囲へと飛び散る。先程オーファローが手で掬い投げた量とは規模が違う。こちらがどれほど素早く動いたとして、あの飛沫の隙間を縫って回避することは難しい。

 だが回避できないのであれば、撃ち落とせば良いだけのこと。『轟く右脚』を空気へと叩き込み、襲いかかる飛沫を風圧で弾き返す。マーヤも同じ判断をしたのか、風魔法を使って攻撃の軌道を逸した。

 風に煽られ、燃える土がさらなる炎を上げる。視界が炎に包まれ、その明かりに目が眩む。再び『轟く右脚』で炎ごと吹き飛ばし、視界を確保する。先程までいたはずのオーファローの姿が見えない。


「――奴がいないわっ!?」

「マーヤッ!後ろだ!」


 マーヤの背後にオーファローが立っていた。あれだけの至近距離、奴の熱に気づかないはずがない。なのにマーヤが反応に遅れているということは、奴は今熱を放っていないのだ。

 我々はいつの間にかオーファローの位置を意識することを忘れていた。あれだけの熱を放っていれば、どこに移動しようともその場所が直ぐにわかるからと。

 まともに動かなかったのは、足を止めて戦う相手だと認識させるため。溶けた土を手で掬って放ったのは、溶けた土の危険性を意識させるため。それらを逃げ場なく放ったのは、広範囲の攻撃で凌がせ、炎による目眩ましを行うため。

 それら事実に気づいた時、既に奴の術中に嵌められていたことを理解してしまっていた。


「っ!?」


 振り返り距離を取ろうとしたマーヤを、オーファローが捕まえた。いや、捕まえたという表現は正しくはない。

 あれはただ抱きついただけ。その姿はまるで愛しい相手を優しく抱擁するかのよう。しかし爪や牙で喉を抉られる光景以上の悍しさを滲ませていた。


「人を殺すのに殺意なんて必要ない。ただこうして穏やかなまま、相手を抱擁するだけで良いんだ」


 マーヤに向かって全力で疾走する。私もマーヤもその先にある結果を容易に想像できてしまっている。


「――女性に対して、断りもなく抱きつくのは感心しないね……っ!」

「ははは、見かけによらず初心なんだ」


 マーヤが体に力を込め、拳を動かすよりも速く、世界が熱に包み込まれた。彼女を抱きしめたオーファローが、再びその熱で全てを蝕んでいく。奴と接触していたマーヤの体が燃え上がり、炎の中で彼女の影が暴れているのが見える。


「うおおおっ!」


 掴まれているマーヤへの配慮など考えず、全力でオーファローを蹴り飛ばす。拘束が外れ、宙へと舞った炎の塊へと飛びつき、一気に『迷う腹』の中へと取り込んだ。

 生半可に消火していては、確実に助からない。体内で強引に炎を奪い取り、口から熱を吐き出した。


「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」


 熱に焼かれる痛みを無視し、体内に取り込んだマーヤの状態を確認する。鼓動は聞こえる。かなりの重傷ではあるがウッカ大司教よりはまだ救いがある状態だ。想像よりもだいぶ被害を抑えられている。とっさの判断でターイズ流の結界魔法で体内外を覆っていたのだろう。

 しかし既に意識はなく、自身で火傷の治療をすることができない状況。このまま私の体内で安静にしておいた方が良いだろう。


「抱き合う男女に蹴りを入れるなんて、嫉妬深い男もいたものだ」


 吹き飛ばされていたオーファローはゆっくりと起き上がり、小さく口を歪ませる。これまでの攻撃で理解したが、やはりオーファローもニールリャテスと同様に優れた再生能力を持ち合わせている。

 今の蹴りの感触で、奴の肋骨と肺、他複数の臓器を潰したことは分かっている。だがその負傷も既に完治してしまっている。

 だがそれよりも異常なのは奴の性質だ。仮に奴が太陽の如く熱を持つ力を保有しているとして、その熱を一瞬で消し去ることができるのだろうか。

 熱した鉄は水に浸けても暫くは赤く輝く。加えられる熱を止められたとて、冷めるまでには時間が掛かるはずだ。

 考えられるのは別の力を用いて熱を奪った。奴が魔法に長けていないのであれば、考えられる答えは一つ。


「熱を奪う魔具か。よもや自らの力と相反する物を持つとはな」

「考察力はあるようだね。だけど少しばかり勘違いをしているかな」


 オーファローは自身の片耳に取り付けられているイヤリングを指で弾く。アレが奴の魔具なのだろう。

 自身の身に跳ね返る熱を考慮しなければ、肉弾戦自体は可能だ。ならば奴の耳ごと魔具を奪うことは可能……なのだが、『嗅ぎ取る鼻』が安易に狙うべきではないと警告を発している。


「勘違いだと?」

「熱は世界に現れた力だ。そこにあるだけで物質を変化させ、生物を生かしも殺しもする。そんなものをただ奪うだけの魔具なんて、非効率すぎないかい?」

「ならば――」


 閃光が真横を通り抜ける。その事実を認識するまで、体がまるで反応できなかった。消し飛ばされた右腕はまだ痛みを訴えていない。


「僕はただの炎陽、ただ熱を持って世界を蝕むだけだ。だけど知性ある生物はその熱をも利用する。この魔具はね、熱を奪うんじゃない。熱を異なる力に変換するものなのさ」


余談、エクドイク以外の魔族は自身の服やアクセサリーは魔力で構築しています。服であり体の一部、同じ特性を持ちます。

そうじゃないとザハッヴァは変身する度に半裸になりますし、オーファローは常に全裸になっちゃいます。魔族として暴れるには必須のスキルだったりするのです。

なおニールリャテスは見られても構わない派で暫くは覚えようとしなかったのですが。碧の魔王に強制的に覚えさせられました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] うわまぞくつよい。ハイスペックな能力とチートな魔具と高い戦闘技術が合わさり最強に見える。 [一言] 戦闘になるとキレッキレの男、アークリアルであった。
[一言] 安定の信頼のニールリャテスさん。 人として生きろって言われてるのにそりゃ人としてアウトだよ!
[一言] 触れるまでもなく人を焼ける火力があるのに更にそれをビームとして使えるってシンプルだけど相当厄介ですよね。 熱を無視して攻撃するために遠距離攻撃しようとすればビームで逆にやられるし、ビームのた…
感想一覧
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