表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

46/257

45話 第六章 第七節 部隊の崩壊

「あっ……」

 トウカの顔色が悪い。ショウが攻撃をやめ、切り払うのに全力になってからの出来事だ。ショウの防戦一方の状態を心配しているようだ。

 トウカは自分の持つ剣を見つめた。そして、腕に力が入る。剣を握りしめカマキリを睨にらみつけた。

「あんたっ! 何やってるのよっ!」

 トウカは剣を振り上げ、敵に突撃した。

「おい、トウカ来るんじゃない!」

 ショウの制止は聞き入れられなかった。そして、すでに遅かった。カマキリがトウカに照準を会わせると、カマがトウカに振り下ろされた。

「ぐっ……」

 トウカをかばうようにショウが覆い被さる。ショウの腹部にはカマが刺さり、ダメージ特有のエネルギーの流出。そして、毒と麻痺に侵おかされた。

「トウカ……、大丈夫か……」

「あんた……」

 トウカは目を見開く。次第に、トウカの目は潤み始めた。

「トウカ、逃げろ……。状況がまずい……」

 トウカは、首を横に振った。そして、ショウを抱き寄せた。

「いやだぁ、やだよ……」

 カマキリが次の攻撃に備えカマを振り上げた。トウカはショウを力強く抱き寄せた。トウカが目を瞑る。為す術がなかった。 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ