表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/257

24話 第四章 第一節 到着

 ショウが一番乗りで天空界に着いた。周りを見渡すと一面、雲に覆われている。遠く向こうにはギリシャ神話をモチーフとした建物。いつものとさほど変わりがない。ただし一点を除いて。それは、ところどころに石造が立っていること。ギリシャ神話の世界には、この石像がマッチしているようで違和感すら感じない。

 しばらくすると、トウカが移動してきた。最後はミサキだろうとショウが思っていた。正にその通りとなった。

「わー、綺麗!」

 トウカは目を輝かしながら言った。初めて立ち入るサーバーだ、嬉しいのは当然だろう。

「トウカ着いたか? ここが殺人現場だ」

 ショウは無意識にトウカの夢を壊すような発言をした。

「何よ、あたしの気分をぶち壊すのよっ!」

 ミサキも移動が済んでいたようで、トウカの後ろに姿を現していた。

「何? もう夫婦喧嘩なの?」

 相変わらずミサキは茶化すのが好きなようだ。ショウはだんだんとミサキのキャラを認識せざる負おえなくなってきていた。

「ち、違うわよ。何でこんなヤツと……」

 トウカは顔を赤くして、否定した。そのかたわらでショウはやれやれと思いながらも、本題を話し始めた。

「で、殺人現場に行けばいいんだよな?」

「そうだよ。そうすれば何か情報があるはずよ。事件は現場で起きてるのよっ!」

 最後のセリフは何かの映画で聞いたことがあるような気がしたが、ショウは突っ込まなかった。

「じゃあ、一つ目の現場に行くか」

 ショウがマップを取り出す。戦闘ログを確認するためだ。戦闘ログとは簡単に言えば戦闘記録。いつ、どこで自分が戦闘したかを追うことが出来る。

「そこの路地で戦闘記録があるから行くぞ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ