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174話 第三章 第二十四節 報告

 ユウがから煮柳にやなぎで出来たバスケットを片手に城へと戻った。もともと商品の到着は明日の話。買い忘れたためバスケットが空だと言う訳ではない。


「メイド長、買い物が終わりましたわ」


 ユウがメイド長室でメイド長に報告を入れる。


「ごくろうさまでした。買い忘れはありませんか?」

「はい、何もありませんわ。明日、搬入の手筈が出来てますから」


 ユウが買い忘れがないと言い切った。先程の流れからして、そんな訳がない。はっきり言えばお使いは失敗だ。最初の酒場では、酒の代わりに大量の水を買い込んだ。そして次の店では買って来るように言われていない雷の矢を購入している。しかも有りったけ買い込んだ。めちゃくちゃだ。商品が届く明日に怒られるだろう。


 そして、武器屋では謎の根回しまで始める次第しだい。話の流れから推測するに、明日、城で武器の品評会を始めるようだ。明日は城が攻められるはずなのに何故なのか。


「もう上がってもいいですから。今日はごくろうさまでした。明日が本番ですのでよろしくお願いします」

「はい、分かりましたわ。ご機嫌よ」


 ユウがニコやか挨拶をする。買い物をやり遂げた感じがにじみ出る。笑顔の裏で何かを考えるユウ。明日はどうなってしまうのだろうか。賢いユウなら何かを考えているに違いない。


 ユウがメイド長室を後にした。トウカを迎えにメイド控え室へと歩みを進めた。

 

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