新人
今回はリーフ視点です。自分だからかきやすいwww
「…ん?」
いつも通りパソコンで動画を見ていると玄関の方から音がした。
「帰ってきたかな…」
…し…とで…とにかく…もうひと…りよんで…
どうやら新人を連れていたらしい。あいつが誰の事を言っているかは分かるがあえて居留守を使おう。
そう思い再び画面に向かう。
すると部屋の扉が勢いよく開かれた。
「おーい!聞こえてるかー」
ヘッドフォンをつけていることがわかったようでいつもの10倍ぐらいの声で話しかけてくる。
「うるさい。うるさい。おかえり」
「ただいま。って、聞こえてるんだったら返事を…」
「行くのがめんどくさい」
「このヒキコモリ」
「緑ガエル」
「あのー」
俺とイシカが話していると、扉の方から女の子が出てきた。
「ああ、すまん。ほら、リーフ。説明」
「…団長お願いしまーす」
「くじ引きで決めただろ?」
「…」
「ほら、早くしないと新人さんが困ってるぞー」
「し、新人?」
イシカがそういうと女の子は頭に?を浮かべた。
「まさか、何も言ってないのか?」
俺がそういうとイシカは「しまった」という顔をした。
「はぁ。とにかく広間にいこう。俺の部屋には入るな」
「ああ、すまん。つい」
そういって部屋から出る。俺は自分の部屋に人を入れるのが嫌いだ。特に理由はないが…。
広間につくと、どうりで話し声も聞こえないわけだ。誰もいなかった。
「…それで、名前は?」
「え」
「お前の名前」
「ゆきひなですけど」
「ゆきひな、急に連れてきてしまって悪いな。俺はリーフ。そしてここはサハラ放浪団第一アジトだ」
「サハラ放浪団?」
「まあ、変な能力を持っている人の集まりかな」
イシカがそういうとゆきひなの表情が変わった。
「能力…」
「心当たりあるんだろ?」
まあ、無いわけがない。俺たちはその能力をつい最近目にしたことがあるんだから。
「隠れて使ってるつもりだろうけどね。うちの団員の「目」は特別だから」
「とにかく、ゆきひな。そういうことでお前をサハラ放浪団に入れたい」
「そ、そんなことすぐ信用できるわけ…」
「ま、普通の人はそうだよな」
いきなり怪しい団に連れてこられ仲間になってほしいなんて俺でも信じない。
「じゃあ、実際にのうr(ラララーラーララーララーラ♪【メカクシコード】)リーフ、電話」
ポケットからスマホを取り出す。
「…もしもし」
『あ、リーフ?ちょっと助けて(笑)絡まれちゃった☆」
「…頑張れ」
そういってスマホの電源を切る。
「…」
「え、えっと…」
「…はぁ。イシカ」
「ん?」
イシカは電話の内容が分かったみたいでとてもいい笑顔だ。
「能力を見せるついでで助けに行くか」
「助けに?」
俺の言葉にゆきひなが首をかしげる。
「最初の任務だ」
そういって俺はゆきひなとイシカに目を合わせる。
「作戦開始だ」
イシカがにやりと笑う。その合図で俺は能力を発動させた。
その瞬間まえには誰もいなくなった。
「…お二人さん頑張ってねー」
『あいつ』の為に外に出る必要はない。
…口悪いwwww