題名なし
遠く広がる海の碧、私はそれに飲み込まれ
深く沈んだ闇の底、光差さぬ森の中、まだ答えを探している。
高くそびえる石柱に惑わされ、人在らざるモノの影に怯え、冷たい水の中私は歌う。
二度と海が怒らぬよう、女神に願いながら。
果てなき天蓋その下に、小さく生きる者達よ
僅かに残る陸の上、今だ争いを止めず、忌まわしい過去を繰り返す。
今なお答えは見付からず、大いなる天空の中で、地に墜ちる事も叶わぬまま私は歌う。
二度と大地が裂けぬよう、王に祈りながら。
このサイトに載せる予定のない小説の詩です。