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True Magic  作者: 走馬灯
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サブタイトルとかあると逆にわかりにくいと思うんだけど、どうよ?

話を変えようか。え、いやそもそも話自体が始まっていないって?それは悪かった。

でも、しかし、いやおっとすまないこんなにも口ごもるなんて俺、いや僕らしくもない。

いや実際口ごもっているわけじゃないがね。

どうして出だしからこんな口調なのかって?いやいやたまにはこんなのも悪くないだろ?話が進まないって?

すまない僕が悪かったそろそろ主題に入ろうか。まぁ特にこれといって特徴のない僕の。いや俺の話をね。

「君は魔法を知っているかい」突然かけられたその質問に僕、いや俺だったか、は答えた。

「もちろんだ、というかなんだ今更魔法について禅問答する気はないぞ、というかそのいつも突然わけわからん質問を投げかけるのはやめろ、俺が質問に答えるのがめんどくさいわけじゃない質問を投げかけられること自体がめんどくさい。というかお前がめんどくさい」

「おいおい、なんだいそれは君あんまりにもひどいよ、ひどすぎると言っても過言じゃないよ、私の羽毛のように繊細な心は深く傷ついたよ、慰謝料を求める」

「はっ」よよよっと泣き真似をする義妹に俺は鼻で笑ってやった。

「義兄よ、私は君が私に対する態度を改善する気がないのであれば、今夜の夕食をカレーライスにする覚悟がある」

どうしてカレーライスなのか。という疑問はもっともだろう。

カレーライスは万人受けするメニューの一つとして名高い。

が、何事にも例外というものは存在するものだ。

その中に俺が含まれている。

俺はカレーライスが大嫌いである。何が嫌いなのかって存在そのものが嫌いだ。

理由?そんなものはない。嫌いだから嫌いなのだ。そもそもドラマやらアニメやらラノベやらでヒロインや主人公どもがのたまう「好きに理由なんていらないよ」というセリフがあるだろう。

だったら別に嫌いにも理由なんていらないってことになるだろ。屁理屈だって?

上等だよ俺はカレーライスが大嫌いだよ!でも勘違いしないで欲しい味は嫌いじゃない。

はぁすまんすまんすっかり話が逸れてしまったな。どこまで話をしていたんだっけ?

そうか俺がクリームシチューも嫌いだっていう話だったか。

「ちげーよ、私とコミュ二ケーションを取っていたところだよ、可愛い義妹であるところのこの私、相馬楓と朝のさわやかな挨拶の途中だったんだよ君」

さりげなく義妹という所と自分の名前をアピールする辺り我が義妹ながら流石といったところか。

「悪どい女だ」

「おいっ思ってることが声に出てるよ。せめてもっとオブラートに包もうよっ」

キャラがまだ明確に確定していない現在こいつは果たして自分のキャラが激しくプレていることに気づいているのかいないのか。

「それにしても惜しい女だ、優れた容姿滑らかな黒髪ロング胸もそこそこ、これでオツムが弱くなければ義妹から性奴隷にランク上げしてもよかったのにな」

「おい、だから思ったことそのまま口に出すなっていうか何!?義妹からランク上がると性奴隷になんの!?というかセクハラだよっセクハラ。実の義妹に対して言うことじゃないよっていうか私オツム弱くないしむしろ強いしありえないし」

ゼーゼーと息を切らしつつも怒鳴り散らす義妹を尻目に俺はモーニングコーヒーを啜りながら一息つく。

やはり朝はこの泥水に限るな。

「おい」

未だにゼーハ―言いながら胸をでかくするために飲んでいると思われる牛乳をがぶ飲みする義妹に対し俺は現実を突き付けた。

「遅刻だ」 時計が指す時間は9時ジャスト、完全な遅刻だった。

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