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体育祭でかき氷係になりました

作者: ヤナギ
掲載日:2026/06/19

〈かき氷係に命じられました〉


「今度の体育祭、絶対に出なよ」

「わかりました、先生(図書室で本読も)」

「…」

「なんすか」

「出なくていい」

「えー(やった)」

「いや、出場はしなくていい、か」

「え?」

「かき氷係を命じる」


今年も体育祭は図書室で読書をしよう。

高校生になったけど、中学校みたいに。

て思ってたのに。


かき氷? 何それ?

私は首を傾けた。




〈かき氷うまい〉


ハンドルを回す、スプーンで食べる、ハンドルを回す、スプーンで食べる。


「体育祭楽しい」

「はあ。

皆が綱引きしてるからって」

うまうま。主担任には呆れられるけど関係ない、かき氷美味しい。


…。

ミルクをかけてみてもいいかもしれない。


「綱引き終わったら一斉に来るよ、多分」

「ひえっ」

「暑さ対策だから、それでいいんだ。

いや、ムスってされても」

ムス。

「しかし、かき氷うまそうだな」

プイッ。

「…まあ、いいけど」



〈先生は糖尿病〉


『閉会式を終了します』


かき氷係が終わってしまった、寂しい。


皆がテントなどの片付けをするなか、私はかき氷を作って食べることで氷の処理をする。

他のやつらに食べられたから、あとわずかしかない。


「食べたいな…、けど医者から甘いものは禁止されてるんだよな…」

呟きが聞こえる。


だから私は笑顔で聞いた。

「食べます?」

20代後半の主担任は笑顔で、

「くたばれ」


ハラスメントで訴えてもいいかもしれない。

しないけど、めんどいから。


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