エルフさん、山菜を堪能する ー第二部ー
「今日はワラビが食べれるようになってるから、それ食べよう。コゴミはよう考えたら昨日食べても良かったな・・・」
わあい♡♡♡新しい山菜だあ!・・・ところで、シローの人嫌いは知ってるけど、後腐れなく遊べる美少女が目の前にいるのに、どうして手を出さないの?ヒロちゃんさんの話からすると、手を出した方がいいんじゃないの?そうしたら、私もこの家に、確固たる存在意義ができるんだけど?
「・・・突然誘拐されて、手足縛られて、服剝かれて、裸の女ににじり寄られたことある?で、あとで俺の方が悪いって話になりかけたことってある?色々嫌になるで?」
思った以上にハードで重たい話に困惑しております・・・ごめんなさい。
えーと、えーと・・・・・・さあ!私が癒してあげるわぁ!!この胸に飛び込んでいらっしゃい!!
「・・・君が適度に頭悪いリアクションする子で良かったよ・・・」
えへへ~褒められた♡♡♡って、んなわけあるかい!!なけなしの私の努力を馬鹿にするな!
・・・・・・・・
「これは、コゴミのお浸し。コゴミはあく取りせんでええから日はワラビが食べれるようになってるから、それ食べよう。コゴミはよう考えたら昨日食べても良かったな・・・」
ふむ・・・あ、これ美味しい!!でもこれって不思議な食べ物。香りとか歯ごたえとか他に比べるものがないわね。
「ほんで、これが天ぷら。まあこれは何したって美味しいから。」
本当だ!すごいすごい!昨日のタラの芽も美味しかったけど、別方向の美味しさ!!
「昨日は油が痛むからやらんかったけど、フキノトウの天ぷらもあるで?」
これは・・・大人の味・・・天ぷらだと苦さが随分マシで、これなら食べやすい。香りは相変わらずすごくいい!
「で、ワラビやけど、今回はとりあえず煮物にしてみた。水分が多い料理が合うかなあ。あとは炊き込みご飯とか。」
ほうほう・・・まあ、結構手間かかったんだから、さぞかし・・・確かに美味しいわね!!この独特のぬめりがいいわね!今まで嗅いだことのない香りがするけど、当然不快じゃないわ!結構大量に生えてたから、そりゃみんな食べるわよね。
・・・て、シローは何食べてんのよ?
「あー、山菜そば。やっぱり旬のもんを食べるのがいいかなあって。天ぷらも入れれるし。お前、鰹だしあかんやろ?せやから俺の分だけ作った。」
あ・・・あああ・・・
「なんや?どうした?」
あああああああ!!!私も山菜そば食べたい!!明らかにそれ美味しそうじゃない!!作って!!早く私の分も作って!!私が食べても大丈夫な奴!!」
「・・・昆布だしの蕎麦かあ・・・一応レシピはネットに上がってるから、まあ美味しいんやろうけど・・・うーん、鰹抜きなあ・・・・・・まあ、できたから食べ。」
ああああああ・・・うへへへへへへへへ・・・山菜そばうめぇ・・・
「よろこんでるみたいやから、ええか・・・」