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エルフさん、ギリで同居は勝ち取る

 うわあ・・・この世界、そんなにしっかり民衆を管理してるのか・・・でも結婚って、司祭様を通じて、神様に結婚を宣言すれば良いだけでは?


「まあ、こっちでもそういうことをしたりもするけど、重要なんは戸籍に登録するってとこやからな。君らのとこでもあったやろ?金持ちが死んだら、見たこともない親族が湧いてきたりとか。こんなけやってても、偶に揉めるんやから、重要やって分かるやろ?」


 話は理解できます・・・


「そんなわけで、結婚となると、君の存在が国にもろバレってわけや。実験生物まっしぐらやな?」


 ・・・それは困る・・・


「ちょっと脅しすぎたけど、まあ、今まで通りに自由気ままってわけにはいかんわな。他所の世界からエルフが来たってのは、どうしたって大ごとやからな。俺はそんな事あったって聞いたこと無いしな、ぶっちゃけ世界初の事かもしれん。せやから君は結婚とか考えんと、どっかに隠れて、逃げ切らなあかん。」


 ・・・それって、馬鹿正直に国に報告しないで、ここで愛妾として生活してればいいのでは?


「まあ、そうなんやけど、それでええのん?そんな事せんでも、生きていけるんやない?」


 私はそれで全然かまいません!!むしろ、このような上品な衣装の数々と食事を世話していただきながら、妻にも愛妾にもならぬというのは、あまりにも礼を失する・・・


「いや、君に礼儀について文句言う人、ここにはおらんから!気にせんでいいから!」


 あ、もしや愛妾なんぞ囲うと、賢者様の立場が悪くなるのですか?そういう事でしたら、何か表向き他の名目を・・・


「いや、俺に立場なんかないよ。あと俺、賢者なんかやないから、それやめて。」


 では、なんとお呼びすれば・・・


「俺は佐藤志郎、シローでいいよ。そうや、その敬語もやめよか。君エルフやねんから、きっとそのナリで、俺より年上やったりするんやろ?俺は31やけど?」


 ・・・・・・85です・・・


「・・・あ、そう・・・えーと、今まで失礼しました。そこまで年上だとはつゆ知らず、無礼を繰り返してしまいまして・・・」


 やめて!!私、若輩者だから!!そんな風に扱わないで!!


・・・・・・・・


「・・・そんなわけで、世の中に疲れて山奥で一人暮らししてるだけの一般人やから、えらくとも何ともないんよ。今日日、ネットさえあったら、どこでも一人で仕事して食うて行けるからな。せやからそんなに大した事できひんで?」


 よく分からないけど分かったわ!!私と一緒に暮らしてくれるんでしょ?


「・・・まあ、あまりの状況に、一緒に暮らせとか言うたけど、枯れたジジイならともかく、まだまだピチピチの若者の男と一つ屋根の下で、ほんまにいいの?こんなけ美人やから、そのうち襲ってまうで?」


 え?いいわよ?子供とかできないし。お互い楽しめばいいんじゃない?シロー、いい男だし。


「・・・わかった。もう言わへん。好きなだけ居ったらええ。」


 やった!!同居人とか色々ゲット!!

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