表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/157

シーズン2 エピソード8: 喪失と決意

シーズン2 エピソード8: 喪失と決意

ハノカは、闇の魔法陣が消滅した跡地で、ジェフリーが落とした宝石を握りしめていました。


周囲には、かつての激しい戦いの跡が残っており、仲間たちの安否が気になりました。


視線を横にやると、ヴィヴィアンたちが倒れており、シニアクラスの生徒たちも傷を負っていました。


ハノカは、すぐにヴィヴィアンに駆け寄り、脈を確認しました。


「…ヴィヴィアン! 大丈夫!? 起きて!」


ハノカの声かけにも、ヴィヴィアンは反応がありません。しかし、微弱な息遣いだけは感じられました。


ほかの仲間たちも、意識を失っているものの命に別状はないようでした。


ハノカたちは、怪我をした仲間たちを治療するため、山を下りて近くの町へと向かいました。


町の人々は、ハノカたちを英雄として迎え入れ、手厚く治療してくれました。


数日後、ヴィヴィアンたちは意識を取り戻しましたが、ジェフリーが闇の魔法使いだったという事実を受け入れることができずにいました。


「…ジェフリーが… 闇の魔法使いだったなんて… 信じられない…」


ヴィヴィアンは、ベッドの上で呟き、目に涙を浮かべていました。


ハノカも、ジェフリーとの出会いや、図書館でのやり取りを思い出していました。


ジェフリーは、魔法の知識が豊富で、ハノカやヴィヴィアンとも仲良く話していました。


なぜ、彼が闇の魔法に染まってしまったのか。ハノカはその理由がどうしてもわかりませんでした。


ジェフリーが身につけていた宝石を眺めながら、ハノカは、図書館で出会った時のことを思い出しました。


ジェフリーは、その宝石のことを、 "大切な家族の形見" だと言って、いつも大事そうに持ち歩いていました。


「…もしかして… ジェフリーは、闇の魔法に家族を守るために手を染めてしまったんじゃないだろうか…」


ハノカは、ふとそんな考えが頭をよぎりました。


ジェフリーが闇の魔法に魅入られた理由は、まだ謎でしたが、彼の心の中には、闇だけでなく、家族を想う気持ちも存在していたのではないか、そう思えたのです。


ハノカは、仲間たちの前で、ジェフリーの宝石を見せながら、自分の考えを話しました。


最初は皆、信じようとしませんでしたが、ハノカの言葉に次第に納得する表情になっていきました。


「…ハノカ… あなたは、闇の力の本質を見抜いたのかもしれないね。」


ヴィヴィアンは、ハノカの言葉をしみじみと受け止めました。


闇の力は決して悪いものではなく、使い方を間違えなければ、人を守る力にもなり得る。そうジェフリーのことは教えてくれていたのかもしれません。


闇の魔法使いとしてのジェフリーを倒すことはできたものの、ハノカたちは、大切な友人を失った喪失感に苛まれていました。


しかし、仲間たちと励まし合い、ジェフリーの悲劇を無駄にしないことを誓い合いました。


そして、ハノカたちは、学院に戻ることにしました。


学院に戻ると、英雄として迎えられるハノカたちでしたが、同時に、闇の魔法の脅威が完全に消えたわけではないことも知らされました。


ジェフリーが闇の魔法に染まった理由を調べることで、さらなる闇の魔法使いの出現を阻止する糸口が掴めるのではないか、と校長先生が話しました。


ハノカたちは、図書館でジェフリーが借りていた本を調べたり、かつてジェフリーが関わっていた研究内容を調べるなど、ジェフリーが闇の魔法に染まった真相の究明に努めていきました。


また、ハノカは、メルビンから受け継いだ白の魔法をさらに極めるため、一層厳しい訓練を自分に課しました。


闇の魔法の脅威はまだ残っている。ジェフリーの悲劇を繰り返さないためにも、ハノカは、白の魔法使いとして、強く、そして優しくあり続けることを決意するのでした。


こうして、ハノカたちの戦いは、新たな局面を迎えたのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ