表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/157

エピソード50:黒騎士との戦い - Part 6

安堵のため息が漏れたのも束の間、ハノカたちは信じられない光景を目の当たりにしました。地面に倒れ伏せていたはずの黒騎士の巨体が、みるみるうちに動きを取り戻したのです。


黒騎士は、割れた魔導書と片腕の傷を無視して、立ち上がるとともに、不気味な笑みを浮かべました。


「…はははは! 愚か者どもめ! 確かに魔導書は失ったが、まだ倒れる気はないぞ! 我は闇の力を限界まで解放させてやる! 貴様らが地獄を見るがいい!」


黒騎士の身体から、禍々しいほどの闇のオーラがほとばしり出しました。地面が震動し、空気が重苦しくなり、あたり一面が闇に包まれようとしています。


「…こ…これは…!」


ハノカは、白の魔法の力を込めようとしましたが、黒騎士が放出する闇のあまりの強さに、力が制御できませんでした。


「…ハノカ! 気をつけろ! 奴は今、闇の力を限界まで解放させている! これ以上の力は危険すぎるぞ!」


メルビンの声が、焦りを感じさせるような調子でハノカの耳に響いてきました。


エドワード、セシリア、シアンも、黒騎士の放つ闇の力に圧倒され、身動きが取れません。


「…このままでは… やられてしまう…!」


絶望がハノカの心をよぎりましたが、諦めるわけにはいきません。黒騎士の闇の力が王国を飲み込まないように、なんとかしなければ。


ハノカは、水晶の球体をにぎりしめ、必死にメルビンに訴えました。


「…メルビンさん! 何か、この状況を打破する方法はないんですか?」


「…あるかもしれない… しかし、非常に危険を伴う…」


メルビンの声が、ためらいがちに響いてきました。ハノカは、仲間たちのことを考えると躊躇しましたが、他に選択肢はないようでした。


「…どんな危険でも構いません! このままでは王国が滅びてしまいます! 力を貸してください、メルビンさん!」


ハノカの強い意志を感じ取ったのか、メルビンの声が再びハノカの耳に届きました。


「…分かった。ならば、おまえに、封印されていたわたしの残りの力を全て託そう… その力は、闇をも浄化するほどの強大な力だが、制御を誤れば、おまえ自身が闇に飲まれてしまう危険もある…」


ハノカは、メルビンの言葉の意味を一瞬飲み込めませんでしたが、今の状況を打破する術が他になければ、この力にすがるしかありませんでした。


「…それでも構いません! メルビンさんの力をください!」


ハノカが強く叫ぶと、水晶の球体が眩い光を放ち始めました。光は、周囲を照らし出し、闇を少しずつ退散させていきます。


そして、ハノカの身体にも、その光が満ち溢れていきました。


果たして、ハノカは、メルビンの残りの力を制御することができるのでしょうか? そして、黒騎士を倒すことができるのでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ