エピソード50:黒騎士との戦い - Part 4
白の魔法を纏ったハノカは、まさに神々しさすら感じさせる姿に輝いていました。黒騎士は、ハノカが放つ眩い光に目を眩ませ、今までのような圧倒的な力は発揮できません。
エドワードは、ハノカが作り出した隙を逃さず、剣技を畳みかけ、黒騎士の鎧に次々と傷をつけていきます。セシリアの放った矢は、黒騎士の動きをさらに阻害し、シアンの回復魔法が仲間たちの体力を維持しました。
四方からの猛攻に、黒騎士は次第に追い詰められていき、焦りと苛立ちが滲むようになりました。
「…くそっ… こんなはずでは… 貴様らごときが…!」
黒騎士は、憤怒のあまり叫び声を上げると、鎧の中から、禍々しい光を放つ魔導書を取り出しました。
「…ならば、我はこの島を守る最後の切り札を使うしかないようだ! この世の闇を呼び覚ませ! アイランド・ナイト・レイル!」
魔導書から解き放たれた闇の力は、周囲の木々を枯らし、地面を焦がし、恐ろしいほどの破壊をもたらしました。
その闇の中から姿を現したのは、黒騎士とは比べ物にならないほどの巨体 - 漆黒の鱗に覆われた、三つ首の巨竜でした。
「…な…なんだあれは!? 竜…!? 黒竜だ…!」
エドワードは、言葉を失い、怯えた様子で黒竜を見上げました。セシリアは、慌てて弓矢を構え、シアンは回復魔法を唱えかけますが、あまりの事態に体が硬直してしまいます。
ハノカも、黒竜の出現には驚きましたが、すぐに冷静さを取り戻しました。
「…メルビンさん! あの竜は一体何ですか?」
「…アイランド・ナイト・レイル… かつてこの島を守護していたという、伝説の黒竜だ。だが、いつしか闇の力に取り込まれ、暴走してしまったという…」
メルビンの声が、ハノカの耳に焦り混じりで響いてきました。
黒竜は、三つの首それぞれから、猛火を吐き出してきました。炎の勢いはすさまじく、森の木々を瞬く間に焼き尽くしていきます。
ハノカたちは、黒竜の炎を避けるのに必死で、黒騎士の姿を見失ってしまいました。
「…黒騎士はどこへ…?」
エドワードが、不安そうに呟きました。
「…油断するな! 黒竜は恐ろしいが、黒騎士が操っているはずだ! まずは黒騎士を倒さなければ話にならない!」
ハノカは、仲間たちに声をかけると、白の魔法の力を込め、黒竜に向かって飛び上がっていきました。
果たして、ハノカたちは、伝説の黒竜を相手に、黒騎士を倒すことができるのでしょうか? そして、闇の魔法使いの真の目的とは?




