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エピソード45 受け継がれる力

王城の地下深くに眠っていた、封印された魔法使いの力が込められた水晶の球体。私たちは、その前に立ち尽くし、重大な決断を迫られていました。


水晶の球体の中には、王家の血を引く者だけが受け継ぐことができる魔法の力が宿っていると言います。エドワードは、王家の末裔である可能性が高く、今まさに、その力を継承するかどうか選択を迫られていました。


「…どうしよう…」


エドワードは、震える声で呟きながら、水晶の球体へと、ゆっくりと、手を伸ばしていきました。


セシリアとシアンは、エドワードの背中を見つめ、緊張に包まれていました。


もし、エドワードが球体に触れ、力を継承するのなら、それは計り知れない影響を及ぼすに違いありませんでした。


エドワードの手が、水晶の球体に触れた瞬間、眩い光が球体全体を包み込みました。


私たちは、目を瞑り、光が収まるのを待ちました。


光が消えると、球体の中から、以前とは違う、力強い声が響いてきました。


「…我の名は、メルビン。かつての王宮首席魔法使いだ。そして、今、この若者の力の一部となった」


水晶の球体から聞こえてきたのは、メルビンと名乗る魔法使いの声と、エドワード自身の声が混ざり合ったような、不思議なものでした。


「…力を継承してくれたことを、感謝する」


メルビンの声が、エドワードを通して、私たちに語りかけてきました。


「…お前には、この王国の未来を背負う運命があるのだろう」


エドワードは、放心状態のまま、メルビンの言葉を繰り返しました。


「…王国の未来を背負う運命…?」


シアンは、エドワードの言葉を聞き返し、混乱した様子で呟きました。


「…メルビンは、何を知っているのだろうか?」


セシリアは、水晶の球体を凝視しながら、考え込んでいました。


「…メルビンによると、エドワードには王国の未来を左右するような運命があるらしいな」


エドワードは、我に返り、私たちにそう告げました。


「…一体、どういうことなんだ?」


シアンは、エドワードに詰め寄るように尋ねました。


しかし、エドワードは、自分自身でも、メルビンの言葉の意味を理解できていないようでした。


「…メルビンに直接、話を聞いてみるしかないな」


セシリアは、そう言って、水晶の球体に触れました。


すると、セシリアにも、メルビンの声が聞こえてきました。


「…王国の未来は、暗雲に覆われている。かつて、私が封印されたのも、その一因だ」


メルビンは、セシリアを通して、私たちに過去の話を語り始めました。


メルビンは、かつてこの王国の首席魔法使いとして、栄華を極めていました。しかし、ある時、メルビンの魔法は暴走を始めてしまい、国を混乱に陥れてしまったのです。


王は、やむを得ず、メルビンを封印することを決断しました。


「…だが、私の暴走は、偶然ではなかったのだ…」


メルビンは、声を潜めて、そう告げました。


「…外部の勢力が、私を操っていた。その勢力は、今なお、この王国を滅ぼそうと暗躍しているのだ」


メルビンは、外部の勢力に操られていたことを明かし、その勢力が王国を狙っていることを警告してきました。


「…王国の未来は、お前たちにかかっている。お前たちは、王家の血を引く者と、その仲間たちだ。力を合わせて、この国を救ってほしい」


メルビンは、私たちに、王国の未来を託すように訴えました。


私たちは、メルビンの話を聞き終えると、重い沈黙に包まれました。


王国の危機。そして、それを救うという使命。


突然の出来事に、戸惑いを隠せませんでした。


「…まさか、こんなことになるなんて…」


シアンは、呆然とした表情で呟きました。


「…エドワード、メルビンの力を使いこなせるかな?」


セシリアは、エドワードを心配そうに見つめました。


エドワードは、水晶の球体を握りしめ、


「…メルビンの力を使いこなせるかどうかは分からない。だけど、この王国を救うために、力を尽くすしかないな」


と、決意に満ちた表情で答えました。


私たちは、王国の危機に立ち向かうことを決意しました

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