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エピソード30 水没の危機と導きの光



古城の復興作業に没頭していたせいで、いつの間にか日が暮れていたようだ。


「…危なかったな。このまま水路にいたら、水没してしまっていたかもしれない」


シアンは、息を切らしながら言った。


「…そうだね。でも、伝説の盾は見つからなかった…というか、地下通路の謎は深まるばかりだ」


私は、少しがっかりした。


水路の行き止まりにあった鉄格子、そして、鍵の在処。それらを解き明かさなければ、伝説の盾に辿り着くことはできないだろう。


「…今日は、もう遅いし、一旦、村に戻ることにしよう。水没の危機のことを村の人たちに伝えて、今後の対策を話し合う必要がある」


シアンは、提案してきた。


私は、うなずいて、


「…そうだね。それに、夜になると、また亡霊が出てくるかもしれないし…」


冗談半分でそう言うと、シアンは苦笑いを浮かべた。


私たちは、村へと戻り、水没の危機のことを村の人たちに伝えた。


村人たちは、驚きながらも、真摯に話を聞いてくれた。


そして、水没を防ぐための対策を話し合った結果、水路の出口を塞ぐという結論に達した。


「…水路の出口を塞げば、地下の浸水を防ぐことができるかもしれないな」


シアンが、言った。


だが、村人の中には、不安そうな表情を浮かべる者もいた。


「…伝説には、この城の地下には、恐ろしい魔物が封印されているという話も伝わっています。水路を塞ぐことで、封印が解けてしまうのではないかと心配です」


一人の老人が、声を震わせながら話した。


その話を聞いて、私は、ゾッとした。


確かに、そのような伝説があるのかもしれない。


だが、このまま水路を放置しておけば、城が水没してしまうのは確実だ。


「…危険を冒すことは確かですが、このまま何もしなければ、城が水没してしまいます。それに、伝説の盾はこの城の地下にあるはずです。白き光の力を強めるためには、その盾が必要です」


私は、村人たちにそう話しかけた。


しばらく話し合った後、村人たちは、渋々ながらも、水路の出口を塞ぐことに同意してくれた。


翌朝、私たちは、村人たちと協力して、水路の出口を石や土砂で塞いだ。


これで、地下への浸水は防げるだろう。


だが、伝説の盾はまだ見つかっていない。


そして、地下に封印されているかもしれない魔物のことも気がかりだった。


夕方、村に戻ると、セシリアが心配そうな顔をして待っていた。


「…生徒会長さん、シアンさん、大丈夫でしたか? 今日は、古城の方から、水の音が聞こえてきたんですよ」


セシリアは、私たちに尋ねた。


私たちは、セシリアに、水没の危機のこと、そして、水路を塞いだことを話した。


セシリアは、話を聞き終わると、


「…危険なことをしますね。でも、白き光の力を強めるためなら、仕方のないことなのかもしれません」


と、言った。


そして、


「…もしかしたら、未来の歴史書に、役に立つ情報が載っているかもしれないですよ」


と、提案してきた。


私は、早速、未来の歴史書を広げた。


すると、一ページ目に、新たな文字が浮かび上がっていた。


「…水の音に導かれよ。壁の隙間より光が漏る場所を探せ。そこが、伝説の盾への新たな道である」


まるで、水没の危機を乗り越えたのを待って、新たな情報が浮かび上がったかのようだった。


「…水の音に導かれよ…壁の隙間より光が漏る場所か…!」


私は、シアンに、未来の歴史書の内容を話した。


シアンは、目を輝かせて、


「…なるほど! 水の音というのは、おそらく、水路のことを指しているのだろう。そして、壁の隙間より光が漏れる場所…これは、新しい手がかりになりそうだ」


と、言った。


水没の危機は去ったが、新たな謎が提示された。


だが、私たちは、諦めずに、この謎を解き明かし、伝説の盾を手に入れることを決意した。

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