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エピソード11 学院攻防戦と過去の真実

エーテルワルド学院を覆う、不穏な空気を切り裂くように、魔法の光が飛び交った。アリアを中心に、各国から集結した魔法使いたちが、学院に侵入しようとする闇魔法使いたちと激闘を繰り広げていた。


シアンは、私の隣で、次々と魔法を放っていた。私も、白き光の護符から力を借り、歴史書で学んだ過去の魔法使いの戦術を思い出しながら、闇魔法使いたちの動きを封じようとした。


しかし、闇魔法使いたちも侮れない相手だった。強力な闇の魔法を操り、私たちを苦しめてきた。


戦況は、一進一退を繰り返していた。このままでは、どちらかが圧倒的な力を発揮しない限り、膠着状態が続きそうだ。


その最中、学院の門の前で、アリアと、一際強そうなオーラを放つ闇魔法使いが一騎打ちになっていた。


闇魔法使いは、ローブの下から覗く鋭い目つきでアリアを睨みつけると、不敵な笑みを浮かべた。


「…伝説の魔法使いと言われるだけはあるな。だが、力は衰えているようだな。闇の力が再びこの世界を支配するのは、もはや時間の問題だ!」


闇魔法使いは、そう叫びながら、強力な闇の魔法を放った。黒い球体状の魔法が、アリアに向かって飛んでいく。


アリアは、慌てることなく、白き光の護符をかざした。すると、護符から眩い光が放たれ、闇の魔法の球体を打ち消した。


「…闇の力は、決してこの世界を支配することはできない!」


アリアは、凛とした声で言い返し、こちらも魔法を唱えた。


光と闇が激しくぶつかり合い、あたり一面が揺れ動いた。白き光の護符の力は強力だったが、闇魔法使いの力も決して弱くはなかった。


激闘は、時間をかけても決着がつかなかった。膠着状態に陥った戦局を打開するため、私はシアンに声をかけた。


「…シアンさん、何か作戦はないですか?」


シアンは、眉間にしわを寄せながら、戦場を見渡していた。そして、ようやく口を開いた。


「…闇魔法使いたちの動きを見ると、どこかに突破口を探しているようです。おそらく、学院の中に侵入して、何かを目当てにしているのかもしれません」


「…何かを目当てに?」


「…分からないけど、学院には闇の魔法に関する古い文献が保管されている。もしかしたら、闇魔法使いたちは、それを狙っているのかもしれない」


シアンの言葉で、私は歴史オタクとしての知識が役に立つかもしれないと思い付いた。


「…待ってください! 学院図書館には、闇の魔法に関する隠し部屋があるはずです!」


その部屋の存在は、学院の歴史を記した古い文献の中に、わずかではあるが、記述があったのだ。


「…隠し部屋? そんなもの、聞いたことがないが…」


シアンは、半信半疑といった様子だったが、今は他に手がかりがない。私は、記憶を頼りに、図書館の中を走り出した。


そして、ようやく、とある本棚の前に辿り着いた。記憶によると、この本棚の裏側に隠し扉があるはずだった。


本棚を押してみると、案の定、ギシギシと音が鳴り、隠し扉が現れた。扉を開けると、中は薄暗く、埃っぽい通路になっていた。


懐中電灯の明かりを頼りに、通路を進んでいくと、やがて、頑丈な扉がついた部屋に辿り着いた。これが、闇の魔法に関する隠し部屋に違いない。


部屋の中に入った瞬間、不穏なオーラを感じた。闇の魔法に関する本がずらりと並んでいる。そして、部屋の中央には、黒い石像が置かれていた。


その石像こそが、闇の魔法の源なのかもしれない。そう直感した私は、白き光の護符の力を借りて、石像を破壊しようと考えた。


しかし、その瞬間、背後から気配を感じた。振り返ると、闇魔法使いの一人が、不敵な笑みを浮かべて立っていた。


「…見つけたな、お前の目的!」


闇魔法使いは、そう言いながら、魔法を唱えた。私は、咄嗟にシアンの方向に叫んだ。


「…シアンさん! この部屋に闇の魔法の源がある! 早く来て!」

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