シーズン3 エピソード8: 迷子のフクロウ
「エドワード、大変だ! フクロウのフーツワースがいない!」
ヴィヴィアンが、慌てた様子で学生自治会の会議室に飛び込んできた。
エドワードは、飼っているフクロウのフーツワースが大好きだったので、ヴィヴィアンの言葉に青ざめた。
「い、いない!? いつから?」
「今朝、部屋のケージにいなかったんだって。 エドワード、フーツワースは本当に賢いから、脱走したとは思えないんだけど…」
エドワードは、頭を抱えて唸った。
フーツワースは、エドワードにとってただのペットではなく、魔法の知識を学ぶ上での良き理解者でもあった。
いつもは、エドワードの肩や机の上にとまり、魔法の呪文を聞きながらじっと観察していたのだ。
「よし、僕たちはフーツワースを探すぞ!」
ハノカは、エドワードの肩に手を置いて励ました。
ティントも穏やかな笑みを浮かべて、
「心配しなくても、きっと見つかりますよ。」
と、優しく声をかけた。
こうして、学生自治会のメンバーは、フーツワース捜索を開始した。
まずは、エドワードの部屋と、フクロウがよく遊びに来ていた図書館周辺をくまなく調べた。
しかし、フーツワースの姿はどこにも見当たらない。
「…フーツワースは、賢いから、きっと助けを求めてるかもしれないわね。」
ヴィヴィアンは、推測を口にした。
「そうだね! もしかしたら、フーツワースからのメッセージがどこかにあるのかも!」
エドワードは、必死に辺りを見回した。
すると、図書館の古びた本棚の近くに、小さな羽根が落ちているのを発見した。
「これ、フーツワースの羽根だ!」
エドワードは、羽根を手に取って、目を凝らした。
羽根には、かすかな魔法の光が宿っていた。
「…これは、暗号かもしれないわ。」
ティントは、魔法に詳しいらしく、羽根をそっと受け取った。
ティントは、羽根の魔法の光を読み解くと、そこには、森の奥にある、とある廃墟の絵が浮かび上がってきた。
「フーツワースは、森の廃墟にいるみたい!」
ハノカは、地図を広げて、廃墟の位置を確認した。
「でも、なんでフーツワースはこんな所へ…」
エドワードは、心配そうな表情を浮かべた。
「とにかく、行ってみないと分からないわね。 フーツワースはきっと、僕たちを待っているはず!」
ヴィヴィアンは、エドワードを励ますように言った。
こうして、学生自治会のメンバーは、森の中にある廃墟へと向かうことにした。
森は、鬱蒼とした木々に覆われ、薄暗い日差しが差し込んでいた。
廃墟は、蔦に覆われた古い建物で、不気味な雰囲気が漂っていた。
「…ちょっと怖いね。」
エドワードは、怯えながらも、ヴィヴィアンとハノカの手を握りしめて廃墟の中へと入っていった。
廃墟の中には、ほこりが積もり、荒れ果てていた。
学生自治会のメンバーは、フーツワースの名前を呼びながら、廃墟の中を慎重に進んでいった。
その時、奥の方から、かすかなフクロウの鳴き声が聞こえてきた。
「フーツワースだ!」
エドワードは、声をあげ、鳴き声の方へと駆け出した。
廃墟の一番奥の部屋に入ると、フーツワースが、片方の羽根が折れた状態で、石の上に弱々しく座っていた。
「フーツワース!」
エドワードは、フーツワースを抱きしめ、安堵の涙を流した。
どうやら、フーツワースは、廃墟を探検していて、羽根を折ってしまい、身動きが取れなくなっていたようだった。
学生自治会のメンバーは、すぐにエドワードの部屋に戻り、フーツワースの怪我を治療した。
数日後、フーツワースの羽根はすっかりと回復した。
「フーツワースは、一体なぜ、危険な廃墟に行ったんだろう?」
不思議に思ったハノカに、エドワードは笑顔で答えた。
「フーツワースは、僕に試練を与えたかったみたいなんだ。
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