早速応募が始まっています
昨日の夕方、応募方法などが発表された「第9回ネット小説大賞」。
前回の記事で記したように、今年は他サイトの重複応募はOKのようですが、どうせなら他サイトで応募中の作品は落選確定してからでもいいではないか、と考えておられる方々も多いことでしょう。
私も昨晩、すぐに応募するのはどの作品か、応募予定の作品リストとなるメモファイルを見ながら、色々と考えてしまいました。
まず、私のPCにある「コンテスト」フォルダの中で、去年のファイルをコピーして、ファイル名だけ書き直して「コンテスト・なろう(第9回ネット小説大賞)」ファイルを作成。
この段階では、ファイルの中身は、まだ去年の応募作品リストですね。
去年の私の応募数は合計65作品だったわけですが、ファイルの中では、これが18作品と47作品に分かれていました。前者は「長編・中編・連作短編」、後者は「単発短編」です。
なぜ分かれているかというと、応募の真剣度が違うから。まあ私の場合『真剣度』といっても「どうせ私の実力では受賞は無理」と最初から諦めているレベルですが、それでも、
「もしも万一受賞した場合、長編や中編は書籍化しやすいし、短編も連作短編ならば短編集に出来るだろうけど、単発の短編ひとつでは本に出来ないよね?」
と考えてしまうのです。
つまり、作品のレベル云々以前に、いくら文字数不問のコンテストとはいえ、あまりに短い作品の受賞はありえないだろう。ならばそういう応募は、感想サービスだけが目的とか、単なる賑やかし。前回の私は、そう考えて応募していました(前々回は「単発短編」は応募しませんでした)。
今年の「コンテスト・なろう(第9回ネット小説大賞)」ファイルを作るにあたり、まず「長編・中編・連作短編」の作品を追記しました。18作品から21作品に増えました。
続いて「単発短編」。去年のネット小説大賞以降に投稿した作品が「なろう転載予定 for 2020」というファイルに全てメモしてあったので、そこからコピーペーストして追記。ちなみに「転載予定」ファイルなので、当然これから転載予定の作品も載っているのですが、まだそれは「コンテスト・なろう(第9回ネット小説大賞)」ファイルには載せませんでした。あくまでも、現時点で応募可能な作品のみです。
私の現在の投稿数は115作品、そのうち3作品はエッセイなので(さすがにエッセイまで応募するつもりはないので)、応募可能なのは112作品のはず。この112作品には、他サイトのコンテストに応募中の作品も含まれていますが、重複応募不可のコンテストに応募中のものはない(そういう作品は落選確定してから転載している)ので、全て『応募可能』という判断です。
そう、応募可能なはずですが……。
「まずは『長編・中編・連作短編』だけにしようかな? それと『単発短編』の中から、1万文字以上の作品のみ」
そんなことを考えてしまいました。
なぜ『1万文字以上』かというと、1万文字以下の短編は全て他サイトの短編コンテストに応募中だからです。
いや「長編・中編・連作短編」の中にも、他サイトのコンテストに応募中のものはあるのですよ。でも、それらは重複応募OKだからさっさと応募してしまおう、という気持ちになりました。
それならそれで、なぜ短編の方だけ、私が重複応募を嫌がるのか。そちらは落選確定してからにしよう、と思うのか。
あれだけ重複応募OKか否かを気にしておきながら、それが大丈夫とわかったというのに、少し変ですね?
ここで自問自答して、ふと気がつきました。
私の中に、
「もしも他サイトのコンテストで受賞した場合、こちらで応募をキャンセルするのが面倒だから」
という気持ちがあったのです!
ほら、ネット小説大賞は今回も、
>本コンテスト応募中に他社から出版などの打診があった際、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
と明記されていますからね。これって書籍化打診だけでなく「よそで受賞したのでこちらは辞退します」の場合も、一応は連絡した方がいいのでしょう。
そこまで考えて。
「思いっきり『取らぬ狸の皮算用』じゃん!」
と、自分にツッコミを入れたくなりました。
面白いのは、同じ『取らぬ狸の皮算用』であっても、私が短編の方しか想定していないこと。長編作品も他サイトのコンテストに応募中なのに、そちらに関しては、さっさと重複応募しても「もしも受賞した場合、こちらで色々と面倒」という気持ちは、一切湧いてきません。
要するに私の中で、それだけ「長編の受賞はあり得ない」という気持ちが強いのですね。一方、短編に関しては「もしかしたら」と考えてしまうから『取らぬ狸の皮算用』になってしまう。
この違いは、いったい何なのでしょう? 短編作品に関する根拠のない自信、自分でも不思議です。どこかの短編コンテストで受賞した経験があるわけでもないのに(笑)。
せいぜい「長編と違って短編は最終選考に残ったことがある」という程度ですが、『最終選考に残った』というのは、別の言い方をすれば、しょせん中間選考通過。こちらの言い方ならば一次選考通過と似たようなものと感じるし、一次選考ならば長編でも通過したことあるし……。やはり『自信』を支えるような根拠にはなり得ませんね。
ひょんなことから、自分の中にある『根拠のない自信』を自覚しました。
それに、そもそもネット小説大賞に関していうならば、短編は本来『真剣度』が低いはず。そういう作品の方がなぜか自信あるというのは、これはこれで皮肉な話だと笑いたくなりました。
なお、こうして考えていくと、「重複応募OKだとしても、落選確定してから応募する」という方々の気持ちも、よく理解できるのでした。
上記のような「そちらで受賞した場合に面倒」というのが応募を遅らせる理由であるならば、それだけ「応募中のコンテストの方で受賞する可能性を強く想定している」というわけですね!
なるほど、なるほど。こういうことでコンテストに対する想いや態度が明確になるのは、なかなか興味深いです。
かなり話が逸れましたが。
このように、とりあえず私が最初に応募するのは「長編・中編・連作短編」21作品と、「単発短編』の中から1万文字以上の4作品。合計25作品になりそうです。
ただし、今すぐ応募するわけではありません。
私は去年のエッセイの中で「応募要項に『応募可能期間 2019年10月28日~2020年2月4日 10:00』と明記されている以上は『応募可能』となるまで待つのがマナーではないか」と書きましたが、基本的には、その気持ちは今年も変わっていません。今年の場合は『応募可能期間』ではなくて『応募受付期間』という表現ですが、『受付期間』前の受付は控えるべき、という考え方です。
去年は『もしも私が下読み審査員ならば、前日のうちにチェックしておいて「フライング応募した作品は全て落選」としたいくらいです』とまで書いてしまいましたが、さすがに今は、そこまで尖った考え方ではありません。少しは丸くなりました(笑)。
応募したい人は応募すればいい、私は待つことにしよう。その程度の気持ちです。
実際、既に応募し始める人々は出てきています。
応募キーワードである「ネット小説大賞九」と「ネット小説大賞九感想」は、どちらも「ネット小説大賞九」で検索すればヒットすると思うので、検索してみました。
この原稿を書いている段階で、212作品。この数字、多いのでしょうか、少ないのでしょうか? 応募総数1万と仮定すると、全体の約2%くらいですね。
なお「ネット小説大賞八」で検索すると、5,231作品。前回の応募作品の約半数が、まだ応募キーワードを残したままということになります。
応募期間云々を考慮するのであれば、コンテストが終わったら応募キーワードも消すのがマナーかもしれませんが、実は私も残したままです。キーワード欄を編集した作品は、そのついでに消した場合もありますが、ほとんどは「どうせ第9回の応募時にキーワード欄をいじるのだから、その時まとめてやろう」と考えてしまいました。残したままならばキーワードの『八』を『九』に変えるだけで済む、という考え方です。
前回の応募作品の約半数がこの状態ということは、私と同じような考えの方々も、結構おられるのかもしれませんね。