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「第8回ネット小説大賞 総評」を見て心配になりました

   

 前回予告した、私の心配。

 そのスタートは「第8回ネット小説大賞 総評」から始まったのかもしれません。

 問題の部分を引用してみます。


>また、今回は同時期に複数のコンテストが開催されていたこともあり、受賞に向けた検討の俎上に上がっていたタイトルがいつの間にか応募を取り下げてしまっていたケースが散見されました。

>『応募のしやすさ』がWEBコンテストのメリットではありますが、作品が持つチャンスの最大化を図るのであれば、決断の前に一度コンテストへお問合せいただくことを推奨いたします。


 ネット小説大賞は、キーワード欄に所定のキーワードを記入するだけ、という簡単な手順で応募できます。「小説家になろう」の他のコンテストも、私が知る限り、同じ応募形式のはず。

 だから「小説家になろう」では一般的ですが、他サイトにも目を広げると、そうとも言えません。


 例えば「カクヨム」では基本的に、キーワード欄とは別のところに、応募コンテストを選ぶ項目があります。一つしか選べないので、複数のコンテストに重複応募することは出来ませんし、応募期間が終わると選択がロックされてしまい、応募キャンセルは出来ません。

 かつては「途中選考で落選が確定しても、最終発表までは『応募中』として拘束される」というシステムでしたが、2020年6月30日より、落選確定時点で解放される、という仕様に変更されています。実際には「仕様変更します」と告知されたのが6月30日であり、その後「落選したのにまだ拘束されているぞ?」というトラブルもあったのですが、それは余談として……。

 ポイントは「応募期間が終わると選択がロックされてしまい、応募キャンセルは出来ません」ということ。たとえ間違って違うコンテストに応募してしまったり、応募するつもりなかったのにクリックなりタップなり触ってしまい応募したことになったり、そんなことがあっても、もうキャンセルできないわけです。

 その影響もあるのでしょうが、「カクヨム」では「明らかに応募規定を守っていない応募作品」が大量に出現します。例えば一度「10万文字以上15万字以下の完結済作品」を募集するコンテストで、応募期間終了の少し後に調べてみたら、応募総数1,100作品のうち113作品が完結済10万文字未満、40作品が完結済15万文字オーバー、未完結が600作品ということがありました。基本的な規定を守っている作品が、応募総数の約3割しかない、というコンテストです。


 一方、「小説家になろう」方式ならば、そのようなうっかりミスでも大丈夫。コンテスト応募期間が終わった後でも、いつでも自由に応募キャンセルできます。

 というより、キーワード欄に記入であれば「うっかりミス」は起きないでしょうね。でも応募キャンセルできることは間違いなく、実際に、応募キャンセルの例はあるのでしょう。

 問題は、その「応募キャンセル」に関連して、ネット小説大賞の運営側がわざわざ、


>今回は同時期に複数のコンテストが開催されていたこともあり


 と述べていること。

 他のコンテストにも応募していて、そちらで採用されたから応募キャンセルしたのではないか。

 運営側がそう考えているからこそ、こんな書き方になったのではないか、と私は想像しました。

 重複応募解禁を後悔しているのではないか、という想像です。



 そもそも、かつてのネット小説大賞は、重複応募は禁止だったのですよね?

 少なくとも、私が初参加した「第7回」の応募要項には『原則他コンテストとの重複応募は禁止しております』と書かれていました。

 だから昨年度の「第8回」も、私は最初、重複応募厳禁だと思い込んでいました。「第7回」当時の私は「小説家になろう」オンリーだったので良かったのですが、「第8回」の頃はカクヨムがメイン。あちらでも同時期に大きなコンテストが開催されており「選考方法を見ると、カクヨムのコンテストは出すだけ無駄っぽいが、他のカクヨムユーザーが楽しそうだから、私も参加したいなあ。でも私が一年で最も楽しみにしているイベントは『ネット小説大賞』だからなあ」と、悩ましく思ったものです。

 それが「今年は重複応募できる!」と気づいて歓喜した、という話は、昨年度のエッセイ『「第8回ネット小説大賞」に関して思うこと』で記しましたね。日付を見ると、10月29日の出来事だったようです。


 というわけで。

 私の中では「昨年度よりネット小説大賞では重複応募が解禁された」と認識しています。

 ただしネット小説大賞の場合、


>応募した時点で出版・コミック化・アニメ化・ゲーム化・遊技機化の優先権がクラウドゲートおよび協賛社に発生いたします。


 と書かれていますから、同じように「優先権が発生」というコンテストと重複応募するのは良くないはず。現実問題、受賞とは無縁のレベルの私ですから優先権云々は関係ありませんが、でもルール上、複数のコンテストから「優先権が発生」となったら、応募の時点で矛盾しますよね。

 その点「カクヨム」のコンテストは基本的に、


>本コンテストの結果発表前に、応募作品が本コンテスト以外のコンテスト等で受賞した場合には、選考対象外となります。


 ですから、優先権の主張はありません。重複応募前提かつ「他で受賞したら、どうぞそちらへ」と権利を手放す形です。

 これは「カクヨム」に限らず、例えば現在私が「ステキブンゲイ」で応募中のコンテストにおいても、


>本コンテスト応募期間中、他公募・企画等で受賞した場合は、本企画をご辞退ください。


 と書かれているので、優先権の主張はナシ。

 だから「優先権すら主張しない」というのも、よくある形式なのでしょう。


 そのような「優先権すら主張しない」コンテストであれば、「優先権が発生」というコンテストとも、気兼ねなく重複応募できるので……。

 昨年度の私は、「カクヨム」の同時期の長編コンテストで7作品、短編コンテストで51作品を応募。こちらの「第8回ネット小説大賞」にも65作品を応募。最初の「はじめに」でも記したように、おかげさまで、あちらの短編コンテストで2作品が中間選考を、こちらでは4作品が一次選考を通過したわけです。



 そんな重複応募の思い出があったので、「第8回ネット小説大賞 総評」を見た時点で心配になったのでした。

 運営側が重複応募解禁を後悔しているのではないか、つまり、再び重複応募は禁止になるのではないか、と。


 だから早く今年のネット小説大賞の詳細が知りたい。そう思って、やきもきしていたのですが……。

 現在では、少しは気楽に構えよう、という気持ちになっています。12月24日の告知ツイートのおかげです。『春先の開催』であれば、「第9回ネット小説大賞」の応募締め切り前に、とりあえず私が現在応募中のコンテストは全て終わるはず、と思えるからです。たとえ重複応募禁止になっても、他が終わってからこちらに出せばよい、と思えるからです。

 とはいえ、「第9回ネット小説大賞」開催が遅れれば遅れるほど、また余所(よそ)で新たに「このコンテストにも応募したい!」というのが開かれて、時期が重なる可能性は出てくるわけで……。

 ならば、重複応募が許されるに越したことはありません。「第9回ネット小説大賞」では重複応募が禁止なのか否か、やはり気になってしまうのでした。

   

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