8月になりました ――ついでに感想サービスの話も――
8月1日です。新しい月の始まりです。
今日から8月ですが、8月といえば、第9回ネット小説大賞の一次選考結果が発表されますね。
2月19日のエッセイ記事『特設ページがオープン! 「第9回ネット小説大賞」は3月1日から5月31日まで! そして重複応募に関しては前回とも前々回とも違うみたい!?』にて、
>一次選考結果発表が8月中旬予定、二次選考結果発表が9月上旬予定、最終結果発表が10月上旬予定。
と記しましたが、最近ネット小説大賞の公式ページを見直したら、一次選考結果発表は「2021年8月上旬予定」となっていました。
あれ? 私、見間違えていたのでしょうか? エッセイとして投稿する以上、きちんと確認したつもりだったのですが……。もしかしたら最初は「8月中旬」だった予定が途中で「8月上旬」に変わったのでしょうか?
おそらくは自分のミスであろうはずなのに、そんなことも考えてしまうほどです。当時のWEBページを保存しておけばよかったな、と少し後悔しています。
ともあれ、8月上旬ということは、本当にあと少しです。
前回の最後に記したように、個人的には「今年は一次選考通過も難しいのではないか」という気持ちがあるので、次回の記事タイトルは『私にとっての「第9回ネット小説大賞」は終了しました』になるかもしれません。
そうなると、このエッセイも終わってしまうので……。今のうちに、ついでに今回、少し感想サービスについて触れておこうと思います。
コンテスト受賞だけを狙っている方々にとっては、関心のない話でしょう。でも私のようなエンジョイ勢にとっては、感想サービスは、ネット小説大賞の大きな特徴の一つです。
私は日頃、普通に投稿してもなかなか感想をいただけないので、まず「感想をいただく」というだけでも嬉しくなります。しかも、それが公式からの感想となれば、喜びもひとしおです。
特に、ネット小説大賞の感想サービスでいただく感想は、その内容自体が本当に素晴らしい! 「自分が感想を書く際も、こういう感想を書きたい」と感じるくらい、まさにお手本のような感想です。
ネット小説大賞とは別の話ですが、先日、Twitterを見ていたら、読書感想文の書き方という話題が流れていました。
昔と違って今では「小学生に読書感想文の書き方を教えるテンプレートのプリントが配られる」という話です。
テンプレートといっても複数のパターンがあるようですが、私が目にした例では、
(1)本を えらんだ わけ
(2)あらすじ
(3)こころに のこった ところ
(4)じぶんだったら どう するか
となっていました。
そしてこれを見た瞬間「このテンプレートはWEB小説の感想コメントを書く際にも適用できる」と思い、次に「そういえばネット小説大賞の感想コメントもこのパターンではないか?」と気づいたのでした。
皆様が公式からいただいた感想では、どうだったのでしょうか。
以下は、あくまでも私の場合ですが……。
まず「(1)本を えらんだ わけ」。
正直、これに関しては「いつも書かれている」とは感じていません。しかし一度だけ『怪盗物ということで、トリックやギミックに興味が湧き読み進めました』という一文で始まる感想をいただいたことがあり、強く印象に残っていました。「……に興味が湧き読み始めました」ではなく「……に興味が湧き読み進めました」なので、厳密には違うのでしょうが、少し前者っぽいニュアンスを感じてしまったのです。
私の感じたニュアンスが正しければ、これって「(1)本を えらんだ わけ」に相当しますよね。その場合、感想サービスで読まれるか読まれないかは完全なランダムではなく、感想サービスの中の人が「これを読んでみよう」と思った作品から読む、ということになります。少し勝手な解釈が入っていますが、興味深く感じたのでした。
続いて「(2)あらすじ」。さすがに感想コメントで作品全体のおさらいはしませんから、部分的な指摘になりますね。次項の「(3)こころに のこった ところ」と一緒になる形です。
この「(3)こころに のこった ところ」は、一般的なユーザーからの感想でも『良い点』として記されます。いわば感想のメインであり、もちろん感想サービスでもきちんと書いていただけます。しかも感想サービスでは、この「(3)こころに のこった ところ」の書き方が上手い! 自分でも「おお、私の作品には、そのような優れた点があったのか!」と他人事のように感心させられるくらいです。
最後に「(4)じぶんだったら どう するか」。読書感想文としては「自分が登場人物だったらどうするか」かもしれませんが、WEB小説の感想としては、むしろ「自分が作者だったらどうするか」ですね。
これも毎回ではありませんが、感想サービスでは時々書かれている気がします。最後の方で「……についての記述もあれば、もっと良くなるでしょう」と書かれた感想を、少なくとも複数回いただきました。
そうしたアドバイスは、私自身「言われてみれば、確かにその通り」と思えるものであり、早速作品に手を加えた場合もあれば、具体的な修正案が思いつかず、将来の課題として残している場合もあります。
このように、素敵な感想がいただける感想サービス。
私の場合、初めて応募した「第7回」で1作品、翌年の「第8回」で3作品、今回の「第9回」で2作品に感想をいただけました。
前々回は9作品応募、前回は65作品応募、今回は128作品応募ですから、もしも「たくさん応募すればするだけ感想もたくさん」というのであれば、今回もっと多くても不思議ではないのですが……。
これも上述の『感想サービスで読まれるか読まれないかは完全なランダムではなく』の一例なのでしょうね。感想サービスの対象作品は、機械的な抽選ではなく、きちんと人為的に選んでくださっているようです。




