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はじめに ――自己紹介――

   

 昨年度の『「第8回ネット小説大賞」に関して思うこと』を読んでいただいた方々だけでなく、未読の方々もおられるでしょう。そもそも昨年度のエッセイでは、最初の自己紹介は軽く済ませていたので、今回はきちんと書いておこうと思います。

 執筆歴やコンテストに対するスタンス次第で、ネット小説大賞に対する見方は大きく変わるはずですから、それを最初に明確にしておくのは大切だろう、と考えたのです。



 まずは、執筆歴のようなもの。

 30年以上昔に一度だけ、原稿用紙に書いた短編ミステリ小説を、何かのコンテストへ応募したことがありました。もう名前も覚えていないようなコンテストですが、WEB小説投稿サイト経由の応募ではないので、いわゆる公募ということになるのでしょうか。

 当然ですが、まだWEB小説投稿サイトなんて存在していない、というより、インターネット自体がない時代の話です。もしかしたら原型くらいは既に存在していたのかもしれませんが、少なくとも今ほど一般的ではありませんでした。その数年前にモデム付きパソコンの広告をパソコン雑誌の裏表紙で見た覚えがあるので、もうパソコン通信はあったようですが、あれはインターネットとは別物だったはず。


 とりあえず、公募チャレンジはその一度きりで、その後は執筆すらやめていました。久しぶりに書き始めたのが、2001年4月。個人サイトを開設して、そこでオリジナルの推理小説を披露していました。でもロクに宣伝もしない、面白みもないような個人サイトです。訪問客は少なく、私も真面目に更新を続けていたわけではなく……。


 多少なりとも「多くの方々に読んでいただける」という意識をし始めたのは、2007年12月に、二次創作小説の投稿サイトを使い始めた頃。でも『二次創作』なので現在の活動とは別物ですし、この二次創作活動は数年で終わりになりました。パソコンが壊れて買い換えた時にOSが新しくなって、バックアップしてあった書きかけの下書きや構想メモのファイルなど(全て.cwkでした)が開けなくなったためです。そのトラブルを機に、またしばらく何も書かない期間があって……。


 現在のような「オリジナル小説を投稿する」という活動のスタートは、2018年9月。ここ「小説家になろう」に登録した時点で『烏川 ハル』という筆名を使い始めました。

 それ以降は、毎日のように書き続けているので(ただし「毎日のように投稿を続けている」ではありませんが)、この約2年と4ヶ月を、自分の執筆歴だと認識しています。

 上述のように「WEBでオリジナル小説を公開」あるいは「WEBに小説を投稿」だけで言うならば、もっと長くなるのですが。

 約2年と4ヶ月、あるいは、定義次第ではもう少し長くなる執筆歴。この程度の書き手が私だと思ってください。


 なお、現在では「小説家になろう」以外の小説投稿サイトも利用しています。

 まずは、「小説家になろう」を使い始めて約半年後の2019年4月、「カクヨム」に登録しました。2019年9月に登録した「セルバンテス」は2020年春にサービス終了してしまいましたが、2020年3月には「エブリスタ」に登録、2020年6月には「ステキブンゲイ」に登録。2020年9月オープンの「ノベリズム」には、2020年8月のプレオープン時点で登録しています。


 いつに間にか「カクヨム」の作品数が一番多くなってしまったため、一応そちらをメインとしています。他サイトへ投稿するために書いた作品もなるべく「カクヨム」へ転載しているので、いわば私の書庫でしょうか。

 その上で、こちら「小説家になろう」は「ネット小説大賞」というお祭りに参加するため、「エブリスタ」は主に恋愛短編の執筆、「ステキブンゲイ」は一般文芸向けサイトで推理小説を披露したいから、というように使い分けています。「ノベリズム」は、お誘いを受けて利用し始めた小説投稿サイトであり、「ノベリズム」以外では掲載できない長編ファンタジーを連載しています。



 続いて、コンテストに対するスタンスです。

 最初に公募に応募して落選した時点で、「小説家になりたい」という夢は、あっけなく崩れました。小説家は小さい頃からの夢でしたが、怠け者の私は実際に書くことはせず、「書きさえすれば傑作が書けるに違いない!」という無知ゆえの自信を抱く子供でした。一度のチャレンジで、その自信が砕け散った形です。

 だから個人サイト時代も、二次創作小説投稿サイト時代も、あくまでも趣味として書いていました。「小説家になろう」登録後も、基本的には同じ気持ちです。

 ただし。

 ネット小説大賞のように、小説投稿サイト経由で応募できるコンテストがあるならば、積極的に応募しています。「小説家になりたい」という夢が砕けた、というのは、小説家になりたい気持ちが消えたわけでも、小説家になりたくない気持ちが生まれたわけでもないですからね。あくまでも「自分程度では小説家になれない」と悟った、というだけ。どうせ無理だろうけれど、なれるものならばなりたい、という気持ちはあります。


 基本は趣味としての執筆であり、でも、そうして書いた作品がもしも『紙の本』として出版されたら嬉しい。……そんな気持ちで執筆している方々は、案外、私以外にも大勢おられるのではないでしょうか。

 おそらく真剣に作家デビューを目指す方々は、受賞作品の傾向や担当レーベルの編集者の好みなどを調べて、きちんと対策を立てた上で作品を書いて応募するのでしょう。でも私はそうではなく、「自分自身が書いていて楽しいもの、自分自身が読んで面白いもの」を書いて応募するだけ。これは受賞狙いのコンテスト応募とは言えないと思うので、プロフィールなどでは『紙媒体での出版は「目指していること」ではなく「夢見ていること」』と記すことにしています(現在は少し微妙な活動も(おこな)っているので、『紙の本』『紙媒体での出版』という表現で「『紙』が夢」と強調しておきます)。


 この程度の私なので、どんなコンテストであれ、一次選考に通過しただけで「嬉しい!」と感じます。真剣に受賞やデビューを目指す方々にとっては「一次選考は通って当たり前」なのかもしれませんが、私のように趣味で書いている者にとっては「たとえ一次選考であれ、通過したということは、何らかの長所があったということ」と思えるからです。

 作品評価は日頃のポイント評価からも判断できるかもしれませんが、ポイント評価には「まず読まれるか読まれないか」も含まれてしまいます。その点、いくつかの作品を同じコンテストに応募して、どれか一つだけ一次選考に通過したならば「その作品は他の作品より評価された部分がある」と思えるのです。


 そんな考えなので、ほぼ手当たり次第、色々なコンテストに応募してきました。最初の選考段階で落選したコンテストに関しては、もう応募したことすら覚えていないくらいです。

 とりあえず、一次通過以上に関してはメモしてあるので、それを記載しておきます。おそらく、こういう「コンテスト通過歴」みたいなものが、一番「コンテストに対して、どの程度の関わり方をしている人間なのか」の参考になるでしょうから。



 小説家になろう「第7回ネット小説大賞」

 一次選考通過(応募9作品のうち3作品)


 カクヨム「『アニメ新世紀宣言』体験談コンテスト」

 中間選考通過(応募は1作品のみ)


 カクヨム「ファミ通文庫大賞(第1回)」

 一次選考通過(応募は1作品のみ)


 カクヨム「カクヨムWeb小説短編賞2019」

 中間選考通過(応募51作品のうち2作品)


 小説家になろう「第8回ネット小説大賞」

 一次選考通過(応募65作品のうち4作品)


 カクヨム「角川武蔵野文学賞」

 中間選考通過(応募2作品のうち1作品)


 ステキブンゲイ「第一回ステキブンゲイ大賞」

 二次選考通過(応募は1作品のみ)



 こんな私にとっての「第9回ネット小説大賞」です。こんな私が書くエッセイです。

 どうぞよろしくお願いします。

   

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