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出会いはいつだ

彼との出会いはどんなだったか。

そんなこと、私はもう覚えていない。

だって、私たちが出会ったのは生まれてすぐだったから。


「あら、あなたのお宅も予定日3月なんですか?」

「はい。もしかしてそちらも?」


2人の母親が話す。

同じ病院、部屋は隣、予定日が近いという母親同士というのはそんなに珍しくはないだろう。

ただ、2人の母親のいるこの病院は、彼女たちの地元ではなかった。


地元から少し離れた市の病院。

ここを選んだのは、この病院が産むには最も適して良い病院であるという評判があったからである。

もう一人、彼の母親がそういう理由で選んだのかどうかはわからないが、少なくとも私の母親はそういう理由だった。

腰が悪かった私の母が産める病院というものが重要だったらしい。


「私の子は3月12日の予定なんです。」

「そうなんですか!?うちの子もその日の予定ですよ!」


誕生予定日が同じ月なだけでなく、日にちまで同じだったということと、お互いの背格好や好み、性格が似ていたこともあってかすぐに仲良くなった二人の母親は互いの地元の話、生まれたらどこに住むのか、そんなことを話していたという。






3月になり、予定日が近づいた。

雪がたくさん降っていた。

病院の外をふと見ると、中庭のコンクリートに浅く積もった雪と、そこを踏んだらしい誰かの足跡。それはハート形にかわいくかたどられていたらしく、その時の写真は私もあとから見た。

母曰く、看護師のお姉さんが作ったらしい。なんともかわいいエピソードだ。

そのハートは作られた日の夜中、3月11日、午前1時1分。

予定日の1日前の1が多いその日、その時間、私の母親は、私、本川茉那海を生んだ。

そして私の幼馴染のような関係となる隣の病室の母親の中にいる男の子は、翌日、予定日の3月12日に誕生した。名前は、西井竜騎。


だから、私たちが初めて対面したのはいつか、正直よくわからない。

母親の病室に入れるようになってお互いを紹介された時かもしれないし、生まれたばかりの赤ん坊が集まる部屋でお互い見ていたのかもしれないし。

いやまぁ、本当に覚えてないからどっちでも変わらないけど。


まぁ、そんなこんなで本当の初対面は生まれたばかりのこの頃。

そんなころからお互い一緒だなんて、ちょっとロマンチックだよね、なんて。


初めて会話をしたのは幼稚園。そこで私たちは再会した。

まあもちろんお互いのことなんて覚えていないから実質初対面だったけど。

少女漫画よろしく家までとなり…ということはなかったからね。残念。

そういう赤ちゃんのころの話を詳しく知ったのはもう少し大きくなってから。


「たつきくん!なにしてるの?」

「おてだまだよ。まぁちゃんもやる?」


3月生まれということもあり、身長が二人とも他の同級生に比べてかなり小さく、背の順は揃って一番前だった。だから余計に行動を共にすることも多く、一緒に遊ぶことも多い方だった。

彼はこの頃、他の友人と遊ぶことよりも一人でお手玉をする方が好きだったりするような子どもだったけど。


幼稚園で私は、同級生の中で人気な男の子に恋をしていた。

幼稚園児の恋心なんてかわいらしいものだけど、男の子にとっての初恋と女の子にとっての初恋の重さはかなり異なるのだということをかなり後になってから私は知ることになる。

このとき、人気な男の子に恋をする私を、私の幼馴染もどきとなるあの子が見ていたことなんて、私は全く知らなかったんだ。


初めまして。ましょです。記録のような過去からこれから二人がどう関わり合っていくのか、どう展開されていくのか、一緒に追ってみていってくれたら嬉しいなと思います。

よくある幼馴染の恋のようだけど、それはどうでしょう?なんて揺さぶりしてみたりしちゃいますね。

まだ1話ですが、応援コメントなどを頂ければさらに嬉しいです。

不定期連載になると思いますが、よろしくお願いします!!

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