自閉症の私の話
知能普通、身体普通、だけど私は自閉症と診断された。
診断は私が3歳の頃らしい、よく知らない。
私に会う人はみんな「普通だね」と言う。受け答えも普通だからだ。
しかし私は自閉症らしい。そう診断されたから。
たとえば、あるルールがあるとする。皆、そのルールに従っている。私も従っているつもりだ。
しかし、外部から「それはこうしたら?」と言われるとそっちに従ってしまう。
わかりづらいかな?
例として商談をあげてみる。
事前会議で上司に
「うちはAだからBの仕事は断ってくれ」
と言われ
「わかりました」
と返事をする。手帳にも書いてある。
しかしいざ商談の席について
「今回はBでお願いします」
と言われると
「わかりました」
と受けてしまい、後で
「なぜ断らなかったんだ!」
と怒られる。
なぜ断らなかったんだ?そんなの私が知りたい。事前確認したのに。手帳にも書いてあるのに。なんで断らなかったんだろう。
みんな「理由があって行動したんでしょう」って言ってくる。
でも私にも理由はわからないから、なんでって聞かれると困る。
上司には
「事前会議の結論を無視してBを受けたということは何かよっぽどの理由があるのだろう。」
と報告書を求められた。そこに「Bでお願いしたいと言われたからです」という理由を書いたら、「それは理由にならない」と怒られた。
なぜそれが理由にならないか私にはわからない。
そんなことが何度かあり、上司に
「医師に聞いてこい」
と言われた。
主治医に相談してみたら
「あなたにその仕事はむいてないんでしょう」
と言われたので、職場に伝えたら
「君に合う仕事はうちにはない。はっきり言わないとわからないだろうから言うが、別の職場を探したほうがいいだろう」
と言われた。
思えば子供の頃から、母に
「なぜ約束を反故にするの!」
と泣かれてきた。例えば使ってなくても1週間学校に置いてた運動着は持って帰って洗う約束をしていても、友達や教師に
「持って帰らなくていいんじゃない」
と言われるとそうだな、と思って持って帰らなかったりする。
「何か理由があるの」
と言われて、正直に
「持って帰らなくていいと言われた」
と言うと
「それは理由にならない!なぜ洗う人が決めてあなたがわかったと返事をした約束を他の人に言われて変えるのか!持って帰ってくるのがいやだったらなぜ約束したときに「いやだ」と言わずに「はい」って言ったの!」
と反論してくる。
「なぜ「お母さんに洗うから持って帰ってきてって言われてる」と言わないの?そう言っても「持って帰ったらダメ」と言われたのならお母さんが直接言う」
そんなこと言ってないし、そんなことされたら私の学校での立場が詰む。だからその場はいつも
「ごめんなさい、次から言います」
と切り抜けてきた。もちろんやったことも言ったこともないし、その場は切り抜けられてきたし、最後には母が何も言わなくなったからこれでいいと思ってる。
仕事でも同じことがおこって、でも母と同じように黙るだろうとおもっていたら、最近は「君に合う仕事はないから」と何も仕事をさせてくれなくなった。それはひどいと思うのでいろんなところに言ったのに
「それはあたりまえ」
「なぜ辞めてないの」
「新しい仕事さがしたら」
と言われた。
もうどうすればいいかわからない。
どうするのがいいんでしょうかねー。
相談されたけどわからんのでまとめてみた。
本人には許可済み。だけど、内容見てわかるとおり、「いい?」て聞かれると「いいよ」って言っちゃう人です。地元有名大学出てるし、受け答えハキハキしてるし、だから「自閉症診断あり」って言っても営業所属して売上あげてたんだよね。