30 ヒーローが主人公に見せたことない素晴らしい笑顔を他の女性に見せて主人公がヒーローはその女性が好きなんだと勘違いするけどヒーローは主人公のこと話してその笑顔になりがち
ああうん。
せやな。
うん。
普段は笑顔を見せない氷の貴公子系の呼び名がついてるヒーローがな、うん。
美しさなんかが評判な有名淑女or"ヒロイン"と会話しててな、
主人公が見たことないとても素晴らしい笑顔を彼女に見せてな、
ほんで主人公が「あの人の気持ちは彼女にあるんだわ――」
なんて勘違いするあれな。
あれ。
これってさ、なんで多用されるんだろって。笑わない系ヒーロー物語で。
素朴な疑問。
なぜこの手法?
主人公に勘違いさせてすれ違い演出させるなら他にもありそうやんな。
ほんでヒーロー、いくら愛しの主人公ちゃんのこと語ってるにしろさ、目の前におる相手さ、主人公ちゃんじゃないやん?
主人公にすら見せたことのない笑顔を見せる女性ってだけで、もうその女性に気を許してるよな絶対。
主人公おらんかったら恋仲一直線やんな?
笑顔と言えばな、よくな、恋に落ちたきっかけとかってさ、
「君があの時ふと見せた満面の自然な笑みが――」
みたいなさ、あるやん?
ふいに見せる本物の微笑に恋に落ちる音がしたんか?
落ちたんか?
ヒーロー、ふと笑顔で恋に落ち過ぎやて。ヒロインもか?
落ちないこともないやろうけどファンタジーフィクション世界では落ち過ぎなんやって。
まだ「見た目めっちゃ好み」の方が信頼できるっていうか。あかんの?見た目めっちゃ好きじゃ。
(でも女主人公の場合、キャラ設定『腐女子』ならもれなく男性側の顔面を褒め称えるよな。ほんで自分は『腐女子』なので男性に好意を寄せられても困りますーみたいな流れのやつな。男性カップリングしか萌えないのです的な。男女のカップリングは興味ないので男性の外見褒めても私は問題ないですよみたいな。ほんで腐女子ってゆうとけば鈍感系でも許される雰囲気出してくるやんね)
なんていうんやろ、こう、外見の良さに惚れたって大きな声では言いにくいんやけど笑顔ならセーフやろ、みたいなにおいせん?
芸能人相手ならかっこいい可愛いから好きって堂々と言えるけど実際の相手選びではそれは堂々と言っちゃいけない不文律みたいな。
褒め言葉として可愛いかっこいいは使うけど君を好きになったのは内面だよみたいな。
お金が目当てって言っちゃいけないみたいなのと同類な感じ。
主人公は外見で人を判断しませんよ!みたいな。
笑顔で好きになったのはセーフです!みたいな。
みたいな何回ゆうねん。
ここから屁理屈。
(でもさあ、あなたさあ、道とかで前から歩いてきた背が高く肩幅広く筋肉たっぷりでタトゥーたくさん入れててスキンヘッドで目つきが悪くて顔にナイフとみられる切り傷があってピアス顔中に大量に装備してる外見の男性を目にしたらすっと自然に道の反対側に移動とかその辺のお店に入ってやり過ごすでしょ?外見で判断してんじゃん。でもその男性実は悪者許さず女子供は決して傷付けない精神な命懸けであなたを守ってくれる元軍人ヒーローなのよ?そんな素晴らしい男性との出会いを逃しましたよ?)
※出典:海外ロマンス小説ヒーローの要素ミックスより。
あんな、世に言う美人とかかっこいいじゃなくても自分の好みの外見雰囲気ってあるやん?
それって自分の脳内がこれまで生きてきた中で蓄えた膨大なデータから『好ましいもの』として判断したんやろ?
なら堂々と「性格はまだわからないとこもあるけどめっちゃ見た目雰囲気好みです!」って言って欲しいわ。
自分を信じろ
自分の判断を信じろ。
変に恋に落ちた瞬間イベント設定せんでもええのになって。
まあ恋愛小説なんやから「なんか好き」じゃあかんのやろな。
文字にせんといかんのやから。
↓ここからクソ茶番読まんでええやつまた明日のあるあるお楽しみに↓
「ヒーロー君、主人公さんに恋に落ちた科学的根拠を示しなさい」
「はい。私はさる○月○日○時○分に主人公さんが見せたふとした自然な微笑に心拍数が50跳ね上がりました」
「恋落とみなす!――カーン!」
(木の槌でなんかカーンてやるやつ)
まじおもんないけどどうしても書きかかった。




