3 香水臭い女嫌われがち
「あのような香水臭い女共など辟易するわ」
「お前は花の優しい香りがするな」
みたいなセリフさ、堅物系女嫌い系ヒーローは絶対言うじゃん?
めっちゃ香水悪じゃん。
ウケるじゃん。
いやさ、長年香水を身に纏う事が社交界の正義になってるから女性はみんな纏ってるんだと思うのよ。
そういう教育されてんの。
地球の歴史でも不衛生な生活環境から発生する体臭を誤魔化すために貴族はバンバン香水振りかけてたんでしょ?
物語のヒーローはみんな匂いに敏感な体質なのかしら。
確かにスメルハラスメントは匂いに弱い人にとっては公害だと思うよ?
でもそれを物語のヒーローがヒロイン以外の女性を避ける理由にして欲しくないっていうか。
キツイ匂いの香水を身に纏う女性=しょうもない女性
の方程式にしている物語があまりにも多くてさー。
つけ過ぎは良くないけど、シンプルに臭いのも嫌じゃね?
良い匂いがするって素敵じゃん?
ファンタジー世界だからみんな身綺麗にしてるし体臭を誤魔化す必要もないから不快、っていう表現なの?
ヒロイン以外の大多数は相手の不快感を察知できない考えなしの女、っていうキャラ設定にしたいのかしら。
そもそも現代人ほど人との距離は近くないでしょ。
満員電車もないし、香水を手に入れられる立場の人間は狭い家に住んでるはずないし女性が狭いオフィスで働いているなんてこともないだろうし。
冷静に考えて、男性に広く香水臭いのが嫌われるのであれば、社交界の女性達はみんな香水つけていかないと思うんだわ。
にもかかわらずキツイ匂いの香水を身に纏うって事は需要があるからそうしてるんでしょうって考えてしまう。
しかも貴族の令嬢が利用する香水が臭い一択なわけなくね?
曲がりなりにも貴族やで?
そりゃあお金もかけてるだろうし職人も試行錯誤するでしょうよ。
結論。
「あのような香水臭い女共など辟易するわ」系ヒーローは匂い過敏症。




