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気になってしょうがねえぜ!なろう系恋愛小説のあるある言いたい~  作者: ローランドグリーン


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178/212

178 命を狙われ殺されかけてなお「妹だから憎めないわ……」で庇いだす君は正気なのかい?

いつもの「あたしってえこんな人間だからあ」と長文おじのコラボ回です。








前回のエッセイとうっすら関係してる今回のエッセイ。





なんかそこそこな頻度でさ、命狙われたり、女性としての尊厳を穢されそうなことされてもその犯人が妹だからって庇いムーブに入る主人公さん見かけん?

義妹でも血のつながった家族だから……で情状酌量を願っちゃうやつ。






別に妹を憎め!とは言ってないのよ。

ただ何故庇うの?って疑問。






「罪を償って更生するのをいつまでも待ってるわ」(お顔キリリ)









いや、え?







ここまでそんな(義)妹と交流した形跡なかったけど突然どうした?







あなた、ドレスもアクセサリーも親の愛情もすべて奪われ続けて婚約者まで取られて見下され続けてきといてさ?


新たな婚約者(ヒーロー)が元婚約者より身分もスペックも遥かに上だからって逆恨みされて命狙われてさ?


ヒーローの家にまで迷惑かけといてさ?



最終的に城で大騒ぎ起こして主人公ちゃん攫われにたまたま近くにいた王女様巻き込んどいてさ?






「君の妹は処刑が妥当だと判断された」


「そんな……あの子はまだ成人していないんです……」


「情状酌量を願うかい? ……君は優しすぎるよ」


「いいえ。でもあんなのでも妹ですから死なれたら寝覚めが悪いので……」

















えーー!!!!!!!!!!!!!!










貴様何を!???????












お、王女!王女さま巻き込んでるて!

なんなら騒ぎに乗じて攫おうとして城内に火つけとるがな!!!!!!








大犯罪者やぞ!???????








主人公さんの譲れない信念に『悪人だとはいえ更生できる』『人は生まれ変われる』みたいな強い信念があるんなら何にも思わないんですが、ただただ“家族だから”な理由だけで庇ってしまう主人公さんが気になるんですわ。

しかも同じ家に住んでるのに赤の他人よりも交流少ないよねえ?

いや、あなただけ離れに住まわされてたからもはやただのご近所さんやん。






家族とは。






これって本当に価値観の違いなんですが、家族ってだけで無条件に受け入れ許し仲良くしなきゃの人類とは相容れないなあとつくづく感じています。

特にその思想を他人にも押し付けて受け入れさせようとしてそれが拒否されると物凄い勢いで責め立てるタイプ。



このタイプって「お姉ちゃんなんだから○○しなさい!」な価値観も刷り込まれてそうっていう偏見☆






血の繋がりって何事にも勝って、自分の命より最優先にされるべきことなの?って感じちゃう。

愛しい愛しい自分の子供ならまだしも、温かい家族の交流なんて一つもない義理の家族ですけども?





その情状酌量を願って減刑された(義)妹ちゃんが主人公さんに泣いて感謝して心を入れ替えて大団円!になるとでも?

大勢を害することになんの抵抗もない精神性を持った人間が大人しく罪を償うとでも?






未成年だからって減刑されてるの、君らのファンタジー世界は上下関係はっきり封建制な身分差階級格差社会なのに、現代地球先進国の法律や倫理観並みか、それよりよっぽど平等に人権を大切にしてるやんけ。

なんやおかしな社会構造してんなあ。






とりあえず“家族だから”で犯罪者の減刑を周りへの影響も考えずにむやみやたらと願う主人公さんには近づきたくないよね。

間違いなく今後何かしらの事件のとばっちり受けそうだから。

一緒に攫われるとか。









やだ、あたくしも主人公さんみたいな攫われイベントの参加者になっちゃうの⁉

やだ!ええ感じの時にええタイミングで助けに来るハイスぺヒーロー確保しとかなきゃ!








以前のエッセイでも触れたんですが、ほんま情状酌量の匙加減難し過ぎ問題あるよね。

(参考文献:43 ざまあの罰の軽さ重さで感想欄で指摘受けがち)




思い出したんだけど、前にエッセイ(132)の中で500年前の王様のお墓発見映画化!の話ちらっと自分語りしたんですが、それで関連書籍読んでみたんですよ。



で、その王様って為政者としてとても優秀だし領民にも慕われてて、裁判を行い罪を正しくきちんと裁くよう法律を整えた人で、悪側にも歩み寄りを、情けをかけた結果その隙をつかれたみたいな形になったらしいのよね。

しかもシェイクスピアが戯曲内でその王様を幼い甥2人を殺して王位を奪ったやらなんやらのとんでも悪人に仕立て上げちゃったから何百年もずっと大罪人扱いされてたとか。

(うろ覚え)

(書籍自体が何十年も前に出版されたもので現在の通説とは異なっている可能性もあり)




当時はいろんな政治的思惑が絡んでて、温情を見せた方が今後の立ち回りに有利になるからとかだったのかもしれないけど結果彼は政争に負け、戦死したんだよね。

反乱分子の種を見逃しちゃった。いやもう発芽しとったなあれは。



ちなみにその種は教会でえらい権力持ってたっぽい世俗にまみれたおっさん。司祭とかなんか教皇とかなんかそんな感じの役職持ちっぽいおっさんだったかな?

血のつながりあったっけ?

記憶に自信はない。






なんか身も蓋もない結果論ちゃあ結果論ではあるけど、やっぱ敵を生存させるってかなりリスキーな行為なのは確か。もはや大博打じゃん。

現代ではとうてい受け入れづらいけど、一族郎党連座処刑って結局そういうことよな。

理にかなってはいた。



残した一つの種が今後どこで自分の庭をめちゃくちゃにするかわからんもん。

ミントとか竹ってやばいんでしょ?








今後のスケジュールですが、




「あの者の死が今後のわたくしの人生に影を落とすのが嫌なだけですわ」




みたいな、あたくしの我儘ってきちんと認識しておりますの優しさではありませんのよ自己中心的なわたくしなだけですのよ?なそんな理由で熟考せず気軽に減刑を望んだ主人公さんが現れましたらすぐさま彼女の自宅の庭に竹を植えに行きます。




ミントはなんや抽出とかしたりしておしゃれな感じで商売始めそうなんで、ツクシやカタバミなんかの雑草寄りな子らを合間に植えてきます。









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― 新着の感想 ―
関わりたい相手かはともかく、実際にまぁ……何されても血の繋がりのある相手を本気で憎めない、見捨てられない人はそこそこいますね……。 成長してから初めて会った義妹(または異母妹)とかじゃなく、同父母姉妹…
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