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気になってしょうがねえぜ!なろう系恋愛小説のあるある言いたい~  作者: ローランドグリーン


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159/215

159 女性主人公はなぜ皆手料理お菓子作りを足掛かりとして称賛街道を走り出すのだろうか









これね、なんやかやあってというか突然気を失ったり数日寝込んだりなタスクをしっかりクリアし前世の記憶を思い出した後の長編主人公ちゃんがやりがちなんですけどね?




ちなみに80%は1桁年齢主人公ちゃんです。





で、特に冷遇とかされてない高位貴族な主人公ちゃんてさ、必ず、かなーらず、家の料理長とやらとひと絡みふた絡み起こすんよな~。





「お、お嬢様!? こんなところで一体何を!?」




みたいなやつ。




「厨房に立ち入る許可をお父様にもらわなきゃ……!」




みたいな。






580回は見たやろ?





そうね、その世界の料理に大きな不満はないけどやっぱり日本食が恋しくなったりするよね?

だから料理革命とまではいかなくても結果的に料理改革起こしちゃいますよね~。



さすがレボリューション(革命)の申し子主人公さんですわあ!

改革なんてお手の物よ!





の割に最初に称賛浴びるのは仕事中に手軽に食べられるサンドイッチだったり甘いのが苦手なハイスぺ男性が謎に好みそうなクッキーだったり、とてもやわらかな貴族が食いつきそうパンだったりとても美味しい王妃が好みそうなマフィンだったりな日本食ではないんですけどね。



ふっしぎ~☆




そっかKOME、MISO、SHOUYUはためてためて引っ張っといて後から登場させるのかなっ?





「自分だけの楽しみのはずだったのにどうして……!?」なんて言いながら勉強熱心な料理長にレシピとか必死に教えを請われるんよな、1桁年齢の子供主人公ちゃんは。


ほんでやれやれ言いながら伝授すんよな、現代日本なら普通レベルの製菓スキル・レシピなんかを。



主人公ちゃんの第1支持基盤は厨房関係者です。

ここから支持者を右肩上がりに増やしていきます。






とにかく1桁年齢主人公ちゃんは、




「こんな大事(おおごと)に……!?」




と言いながら自分を溺愛してくる父や兄に差し入れと称して自分が作ったアイテムを城に持っていくし、持って行かせるのです。





ほんでそこで王族に目を付けられるフラグをしっかり乱立させてきよります。






主人公さんてほんま腕のいい敏腕フラグ建築士なんです。

行き過ぎた謙遜が玉に瑕なんですが、ほんま彼女腕利きなんすわ。








こっから彼女の快進撃がはっじまっるよ~!!!!!!!






この手料理を足掛かりにしてまずは邸内を掌握、同性の崇拝レベルに崇めてくる侍女の力も借り徐々に社交界にも勢力を伸ばしてゆくのです。





これまでに見かけた成功例の多くは、



自宅で薬草ハーブを栽培しつつ手料理でまずは美貌と知性と家柄と名前を知られる



⇒自国の王子に興味を持たれる


⇒母親や王妃経由で化粧水ハンドクリームなどのスキンケア用品を影響力のある貴族の奥方に販売


⇒応用で男性用の育毛剤や古傷欠損も治せる超高性能ポーションにも着手


⇒自国の騎士団長や宰相に興味を持たれる


⇒主人公さんブランド商品の製造販売で王都で知らぬ者はいないほどの知名度を得る


⇒他国の王族、特に妙齢独身男性王族や辺境伯やSクラス冒険者などに興味を持たれる


⇒とにかく世の女性がこぞって好意を寄せがちなハイスぺ独身男性に興味を持たれる


⇒精霊王など神界隈に興味を持たれる


⇒満を持して王立魔法学園に入学する


⇒全生徒から興味を持たれる






「私は興味があるものに熱中していただけでこのような展開望んでおりませんのに……!」

「ただモノ作りに熱中してたいだけなのに……!」






の出来上がりです。




後のざまあ演出の為に主人公さんがオーナー事業主なことは身内以外誰も知らないパターンもあります。

ざまあされたヘイト夫人とかはもうあの素晴らしい効能のスキンケア用品は手に入れられません。







ほんであのさ、なんで長編女性主人公さんの多く(過言寄り)って1桁年齢なの?

1桁年齢でスタートしちゃったからこその長編なの?





長くなりそうだから次回のエッセイで『5歳6歳の小学生ですらない幼稚園児がレボリューションしてること』について偏見・嫌味したいと思うよ!






嫌味言いたい、じゃなくて、嫌味したい、の!







ワイは嫌味の申し子やあ!

誰にも負けへんでえ!

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