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ジェンダーレス男子と不器用ちゃん  作者: 高井うしお


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沖縄漫喫!

「かのん君、起きよう」

「ううーん」


 まるで猫のように丸まるかのん君の布団を引っぺがす。


「ヨガやるんでしょ?」

「んあ……そうだった……真希ちゃんお水……」


 私がペットボトルの水を渡してあげるとかのん君は美味しそうにそれを飲み干した。


「ぷわーっ……いつの間にか寝ちゃったんだね。ごめんね真希ちゃん」

「いいのいいの。それより大丈夫?」

「うん、二日酔いとかはない。俺、酒飲むと眠くなる方が勝っちゃうから」


 かのん君はシャワーを浴びてくると言ってバスルームへと消えて行った。


「今日こそ……覚悟を決めなくちゃ」


 私はアレクの邪魔も入らないしもう言い訳はできないぞ、と心に決めた。



 ヨガプログラムはホテルの目の前のビーチで潮風と朝日を浴びながら行うものだった。


「ん~だっ、いたたた……かのん君余裕だね」

「うん、いつもやってるし。でも外でやるのははじめて。気持ち良いね」


 ヨガでリフレッシュしたところでホテルのビュッフェで朝食。なんだかすっかりデトックスした気分になったのでかのん君にならってサラダとフレッシュジュースを中心に頂いた。南国フルーツも色々あったので、最後にそれを食べながら、今日の予定をおさらいする。


「今日は青の洞窟シュノーケリングでしょ……ダイビングは?」

「うーん、時間が足りないと思う。明日は飛行機乗らないとだし」

「飛行機までそこそこ時間があるよ」

「身体に窒素がたまるからすぐに飛行機には乗れないの」

「そうなんだ」


 青の洞窟はシュノーケリングの方が面白いと聞いていたのでそこは不満はない。


「あとどっか観光したいな。うーん」

「これは? 斎場御嶽せいふぁうたき。パワースポットだって」

「あ、いいねぇ……」


 今日の予定が決まったところで、部屋へと引き返す。


「さーてメイクしなきゃ」

「真希ちゃん、このマスカラすごいウォータープルーフでいいよ」

「え、じゃあ借りちゃおうかな」


 一応私も海に来るためにウォータープルーフの化粧品は購入していたのだけど、かのん君のおすすめとあれば試してみたい。


「……ごくん」

「何飲んでるの?」

「これは飲む日焼け止めだって。どの位効果あるかわからないけど」

「へー」


 その後はお互いすみずみまで日焼け止めを塗ってラッシュガードを着込んで準備完了。レンタカーで青の洞窟へ向かう。


「シュノーケルに水入ったら思いっきりプッってすればいいから」

「うん、分かった」


 ちょっと緊張しているかのん君の背中を軽く叩く。岩場を降りてマリンシューズとフィンをガイドさんに装着してもらう。


「んは、あったかーい」


 海水は心地よい温度で、潜ると小さな小魚が泳いでいるのが見える。


「ほら、クマノミ。水族館で見たね」

「どこどこー」


 シュノーケリングはこういう時お話できるからいいね。そのままガイドさんについていくと岩場の切れ目のようなところに着く。


「この先が青の洞窟です。せまいので気をつけてください」


 洞窟内は太陽が遮られたせいかほんの少しひやっとした。そして、神秘的な青色で満たされた海水面がなんとも美しい。


「キレイだね……」

「うん、あお魚もいっぱいだよ、かのん君」


 手を伸ばしても逃げるそぶりもない魚達。


「真希ちゃんポーズ!」


 かのん君はいつのまにか水中カメラを借りていて、お互いにとりっこしているとガイドさんがツーショットで撮ってくれた。


「あー、楽しかった」

「うん」


 そう答えたとたんにお腹がグーとなる。沖縄そばが食べてみたいとかのん君がいうので、ガイドさんにおすすめを聞いてその店に向かう。


「……どう?」

「うーん?」


 私は好きなんだけど、かのん君は思ったのとは違ったみたい。まぁ、こういうのも旅の醍醐味だよね。


「じゃあ次は、せ……せ……」

「斎場御嶽せいふぁうたき」

「そうそこ」


 私達は濡れた髪を潮風に揺らしながら、沖縄屈指の聖地へと向かった。

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