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すれ違い  作者: 心炎
1/6

私は…………。

初投稿です。まだまだ未熟者ですが、どうか、温かい目で見てください(切実)。

私の最初の記憶は、幼稚園の時だ。あの日は風が強くて、私のお気に入りの帽子が飛ばされた。しかも、運悪く海の方へ。だけど、あの子は、迷わず海に飛び込んだ。

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。..。o○○

私は、双子の妹が嫌いだ。

妹の希鎖は誰とでも仲良くして、曲がったことが嫌いで、いつもまっすぐで、私の事が大好きで、そして、自分の事を最も嫌う。そんな妹が、私は、大嫌いだ。

「さーきー!」

「…………何よ。」

一つ結びで、ジャージ姿の希鎖がいきなり抱きついてきた。ビックリしたけど、それよりも嫌悪感の方が勝った。

「あれ?沙紀機嫌悪い?」

「悪くない。それで?何か用?」

「いや、別に用はないけど。」

その、曖昧な笑顔も嫌いだ。だけど、一番、最も嫌いなのは。

「何してるの?希鎖。」

「お?憲太。見ての通りだけど?」

「いやわからん。」

ダルそうな目をして、ワイシャツの第一ボタンを外し、それと反してキチッとしたネクタイを着けている憲太君。私達双子の幼なじみで、私の想い人。

「憲太君、おはよう。」

「おはよう、沙紀さん。」

何だろう、この差は。何故私は『沙紀さん』で、あいつの事を『希鎖』と呼ぶ?理由は簡単だ。憲太君は、希鎖の事が好きなのだ。しかし、希鎖は全く気付いていない。これが私が、最もこいつを嫌う理由だ。


(憲太君は、私のだ。)


自分でも分かっている。こんな醜い感情を抱くのは罪だ。だけど、どう考えてもおかしい。だって、私の方が頭も良いし、性格も良い。顔は双子だから同じだ。なのに、なのに!


(憲太君は、何故あいつを選んだ。)


私は、双子の妹が嫌いだ。だいっきらいだ。

だけど、あいつは私の事が大好きだ。

.。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。..。o○○

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