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言い訳

作者: 葵枝燕

暗い部屋でひたすらに

呼吸を繰り返している


溺れるように

逃げるように

この現実から目を逸らす


憧れていたのは何だっけ?

何になりたかったのだっけ?


あの日描いていたモノは

遠く遠く色褪せて

この手をすり抜けていったようで


自分なんかに何ができる?


そんなふうに卑下してみても

動き出さなきゃ変われないのに


変わることがこわいとか

そんな言い訳ばかりが積もる


この夜が明けるのがこわい

時間が過ぎていくのがこわい


何よりも

何も決めきれていない未来がこわい


暗い部屋でひたすらに

溺れるように

逃げるように

現実から目を逸らす


呼吸を 繰り返している

 こんばんは。葵枝燕です。

 『言い訳』のご高覧、ありがとうございます。

 この詩を書いたのは、二〇十七年七月四日午前二時を少し過ぎた頃です。そんな一年以上も前に書いたものを、なぜ今さら投稿したのか——それは、あの頃と今の自分が、全然変わっていないと思ったからです。

 この詩を書いた頃、大学卒業を控えていた私は、周りが就職活動している中、ほぼそれをしようとしていませんでした。長く就ける仕事ではない不安定で不透明な場にいる今も、それは変わっていません。これではだめだと思いながら、何もしない、何もしようとしない、そんな私があるだけです。自分の未来の不透明ささえも、他人事のように感じている——そんな気がします。

 暗い部屋の中で、ひたすらに現実から目を逸らす日々。あの頃と何も変わらない自分。おそろしいのは不安定で不透明な未来よりも、それを知っても何もしない自分自身です。

 自分のどうしようもなさを吐露しただけの詩です。それでも、これが私です。

 ご高覧、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ネガティブとかポジティブとかにこだわらず今の心のままを素直に書かれる事が大切だと思います。 自らの言葉詩であればそこに言霊、こだわりの一行を求めて…。葵ワールドと言う世界観を大切に…。 …
[良い点] 自らの言葉で素直に自分の心情を書かれている作品であると思います。作家志望であるとの感想に書かれていた方がありましたが納得できる作詩の仕方であると思います。上手くは表現出来ませんが…。詩人や…
[良い点] 変わりたい、と思っているからこその投稿なのですよね? もがいている間は大丈夫です。 それを止めたら、たぶん、やばいです。 人生、まだまだ先が長いのですから、お若いうちは沢山悩んで、たくさん…
2019/03/14 13:48 退会済み
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