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プロローグ

勢いだけで書いた導入部分。作品紹介的な感じになります。

「メラ○ォォォォォォマァァァァァァッ!!」


-ブォォォォォォッ!!


恥ずかしいレベルの渾身の叫びとともに突き出した手から大きな火の玉が飛ぶ!


火の玉は真っ直ぐ目で追えるほどの速度で飛んでいったので、

のんびり眺めていたら。


なんか俺の会社が上半分吹き飛んだ。




-ピピピッ -ピピピッ


「あぁ…、月曜日が来てしまった…」


-カチッ


手を伸ばし、目覚まし時計を叩く。


「何が楽しくて仕事しないといかんのだ。」


寝起き一番ネガティブな思考のまま、着替えを済ます。


世の中には仕事が生きがいの人もいるのだろうが自分は違う。

生活するために仕方なく行っているだけのことだ。


「会社に隕石とか落ちないだろうか。死傷者が出ないレベルで。」


毎日のように思うこと。

会社無くなれ。

や、実際無くなったら、生活どうしようとかもあるんだが…。


「仕事がゲームみたいに魔物退治とかなら、喜んで行くんだが…。そこらへんの

ス○イムとか倒しまくれば生活できそうだし。おまけにクエストとか受注してれば

毎日がボーナスじゃねえか。

かーっ。こんなうまい話はねえわ。」


はぁ。社会人にもなって何考えてるんだ…。

いくつになっても子供心を忘れないこのスタイル。

誰かに聞かれたなら、穴に埋まって3年は出ないな。


「ワンワンッ!」


飼い犬のまるがぴょんぴょん跳ねる。


「今日もお前はすごいジャンプ力だなー。どうだ。お前も一緒に俺とスラ○ム退治するか?」


「ワーン!」


「戦車と犬のRPGとかあるし、竜退治ももう飽きたもんな。時代はスライ○退治だ。」


まると会話しながら、窓から見える会社を眺める。


「なんでこんな近くに家借りてしまったのか…。逃げたら回り込まれる距離じゃねえか…。」


「ワーン」


「なに?最初の町と竜○城くらいの距離だって?うまいこと言うなー、まる。

どうせなら川とかまで再現して道路遮断した後、会社流されればいいのにな?」


「ワーンワンワン」


「なになに?流されただけじゃ通勤距離が遠くなるだけだって?

なるほど。さすがまる先生。頭いいな。」


「ワンニャンワン」


「え?ル○ラとかテ○ポとか使えないのかって?そういうのは中学校で卒業したので。

あとお前は本当にお犬様なのか。」


そんな脳内会話をしつつ、移動呪文とか使えればいいのになと思う。

そしたら、今まで行ったとこ無駄に全部回って村人の話に変化が無いか一人一人話すのに。


「しかし、呪文ねぇ。よくある異世界行く小説とかアニメとかの主人公も魔法使えるし、

俺も使えるんじゃねえの。会社行く労働者だし。異世界行くのと変わらんだろう。」


「へうーへうー」


「…やってみればいいって?そ…そんな恥ずかしいし…。

でもお前の頼みだしな…。べ…べつにお前のためにするんじゃないからねっ!」


まあこうやって現実逃避することで1日楽しく過ごせそうだし、いいかな。

正直、時計とか時間とかもう見たくないし。


「移動呪文ってここ屋内だから頭ぶつけそうだしな。補助は好きだが、ダメージ倍とか

守備アップとかわかりにくいし。

やっぱり攻撃呪文だな。メ○ミ覚えたときの感動は人生変わるし。イ○系はちょっと

ガス爆発とかで通報されそうだ。よし、火属性の呪文にしよう。」


標的は。


会社!


窓から見える会社に手をかざし。


足を肩幅の広さで開く。


そして、しっかり会社を見つめる。


「今日も俺の会社は元気だな。いやー、立派立派。こんな暑い中、頑張って建ってさ。

もう休んでもいいんだぞー。1回潰れてみないかー。」


左手を前に出し、右手を左手首に添える。

ご近所に迷惑だから窓は開けない。


「メ○ゾォォォォォォマァァァァァァッ!!!!」


恥ずかしさと気持ちよさが入り交じったなんとも言えない複雑な感情で叫ぶ。


-ブォォォォォォッ!!


突如、俺の左手が熱を帯び、大きな火の玉が出現した。


ふぇぇぇ…。こんなめちゃくちゃな展開聞いてないよぉ…。


-ビョビョビョビョビョーン!!


えー…。

やだなー。なんか手から出そうなんですけどぉ…。


-ポオォォォォォォンッ!!

--バリィィィィィン!!


あー…。窓割れたー…。

そして玉が飛んでったー…。

割れたガラスが飛び散って、その中を飛ぶ火の玉がなんか汚ねえ花火みたいだなと

思いつつ、俺は目で火の玉を追っていた。


「ワーン!」


「あー。そうだな。このまま何事も無ければ会社に直撃するなぁ。」


「ワン」


「大丈夫だ。今の時間は人いないだろうから。」


ここまでわずか2~3秒の脳内会話をした直後。


-ドォォォォォンッ!


俺の○ラゾーマが会社の上半分を吹き飛ばしていた。


ちょこちょこ続き書いていきます。

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