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第8話 パーティー申請

ブックマークありがとうございます。本当に嬉しいです。

冒険者となって二日目。


今日は午前中にグレースと冒険者ギルドへ行きパーティー申請を行う予定だ。待ち合わせ場所は冒険者ギルド前である。


俺は冒険者ギルドの前に辿り着き周りを見回してみた。先にグレースが着いてたようで、こちらに向かって歩いてきて挨拶をされた。


「おはようー。メリー」


こちらも挨拶を返す。


「おはよう。グレース。それじゃパーティー申請にいきますか」

二人で冒険者ギルド内を歩いて行った。


冒険者ギルド内にある受付に到着した。受付嬢が何人かいたが、俺はお目当ての人がいるかの確認を行った。勿論、メロンさんがいるかの確認である。


メロンさんが受付をしてる列に並び、俺達の順番になるまで待っていた。


突然グレースに俺の服装と装備について指摘された。


メリーの装備貧弱過ぎると思うんだけど?魔法メインで戦うといっても魔物のいる森に入ったり、ダンジョンに入ったりする冒険者が、体を守る防具無しはちょっと厳しいと思うよ。


「ムムッ」


確かに、グレースを見てみると黒いトレンチコートみたいなのを着ていて、その下に皮の胸当てを付けている。他にも腕や肘、膝などを急所を保護する皮製品で身を守っていた。さすがクール&ビューティーを目指していただけあって整っている。


それに比べて俺は、ソフィア教時代の訓練時に着ていた服とナイフだけの装備これは貧弱だ。


少し考え込んでいたら、グレースから提案された。


「パーティー申請が終わったらメリーの装備探しに行かない?私が選んであげるよ」


ありがたい申し出だったので


「それではお願いします」と答えた。


そんな話をしてる間にメロンさんから声が掛った。


「次のかたどうぞ」



俺達はメロンさんの前に行き、パーティー申請を行いたい事を伝えると、メロンさんから俺とグレースのギルドカードを一旦ギルドへ預けてほしいと言われた。


「それではギルドカードをお預かり致します。これよりパーティー登録を行いますが、ご希望のパーティー名がありましたら併せて登録をさせて頂きますが?」


俺とグレースはお互いの顔を見合わせてからメロンさんに顔を見て、俺がメロンさんに対して答えた。

「特に希望は無いですが、急いで決めなければならないでしょうか?」


「いえ、後から変更も可能ですのですし、パーティー名は必須ではありません。現状はパーティー名は無しでよろしいですか?」


「現状は無しでお願いします。今後必要になった場合は改めて申請に伺います」


畏まりました。それでは申請手続きを進めて参ります。多少時間が掛りますので空いてる席にてお待ちください。


メロンさんはペコリとお辞儀をして席を立ち奥の方へ歩いて行った。


俺は以前、メロンさんから聞いた初心者冒険者用の手引書を見に近くにある本棚へと向かった。


これが手引書か~。本を開いて見てみる。


「ふむふむ」


内容を簡単に要約すると、冒険者は自己責任で行動を行うが他人に迷惑をかける事はやめましょう。未知の魔物やダンジョンを発見したらすぐに報告しましょうとか、そんな感じであった。


隣にいるグレースを見てみると、困った顔をしていた。


「グレースは文字を読めないの?」


私は辺鄙な田舎に住んでたし、周りにも字を読める人はいなかったんだ。

登録した時にギルドの受付のお姉さんから簡単に口頭で説明を受けたのだけど、手引書の内容を教えてくれる?


「いいよ~。」


俺返事をしながら、昨日グレース一人でビールを飲んだ事を思い出し、趣味と、実益を併せた復讐を考えた。


先ほど自分でも要約した内容をグレースに伝えて、最後に一言付け足した。



「えーと、冒険者は下着を着用してはならないらしいよ。」


「ふぇ?」


グレースは吃驚した声をあげ、自分の大事な部分を守るように腕で隠した。


ここから俺の復讐は始まる。


グレース、もしかして下着付けてきてるの?ダメじゃないか~。今すぐ外さないと、ノーパン、ノーブラになるのを手伝ってあげるよ。



「いやいや、ちょっと待ってよメリーだってブラジャーぐらい付けてるでしょ?」


私は付けてないよ。元々ちっぱいだから付ける必要もないのよ。


実際にはブラジャーを付けたら男として負けな気がして、付けなかったのである。


俺はグレースに抱きつき服の中に手を突っ込んで下着を剥ぎに掛った。まずはブラジャーからだ。


この世界に転生する前に、様々なお店に行きホック外し職人の称号を得ていた俺は一瞬で背中に手を回しグレースのブラジャーのホックを外した。


俺は再度ホックを掛けようとしているグレースの邪魔をしてる。


グレースは「メリー止めるけん」などと言いカワイイ訛りが発動している。



周りで見ている男性冒険者達が少し前屈みになり、こちらの様子を観察している。中には「いいぞぉ!もっとヤレー」と煽りを入れている者もいた。



グレースは小さな声で何かを言っていた。

「私はこのような恥ずかしめには屈しない」とプルプル体を小刻みに震えさせながら嬉しそうに小声で呟いていた。


こいつ男性冒険者に見られてる状態に興奮してやがる。まじでドン引きだわ。


俺は事態の深刻さに固まっていたら、少し離れた場所からメロンさんから声が聞こえた。


パーティー申請が終わったから受付に来て欲しいと声がかかった。


ここらが潮時かと思い、グレースに「さっきの手引書の内容は冗談だから。少しばかり冗談が過ぎたごめんねと」と伝えた。

謝罪をしてグレースの顔を見ると、とても残念そうな顔をして「そぉお、なんだ…。もう終わりなのね…。」と言いブラジャーを付けなおしてた。




こいつ露出という新しい性癖に目覚めちゃったよ!!





その後


パーティー申請登録も無事に終わり、メロンさんに装備品や雑貨品を買うお薦めの場所を尋ねた。

「街の東側にいろいろなお店が集まっているので、そこに行けば必要なものはそろうと思います」


と、聞いたのでグレースと二人で東に向かって歩いている。



前を歩いていたグレースが俺に向って指を指している。

「あのあたりね。まずはあれを買いましょう」


あれ?


首を傾げながら尋ねた。


するとグレースは「少し我慢してねと」言って急に俺の胸を揉みだした。


俺は今まで散々グレースに対して行ってきて、お前が言うなと自分自身思いながらも「いきなり何するのよっ!」と声を荒げた。


メリー本当にブラジャーつけてないのね。お姉さん悲しいわ…。



グレースは俺のちっぱいに対して、宣言した。






「今から、メリーのブラジャーを買います」


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