心の場所
2008年に書いた詩です
わたしは生きている
からだがあり
血がながれている
そして心がある
やがて息がとまり
血がとまり
心がなくなる
血のながれは
心をあらわさない
それでも心は血に宿る
このからだに宿る
からだはモノにすぎない
止まった時の中では血はながれない
時の流れが心を生む
時によって血がながれる
この世界の全てが
時によってつなぎとめられるように
この血のながれが
私の心と身体をつなぎとめる
けれど血のながれは私ではない
私ではあるけれど
私の心の場所を
決定する答えではない
血の流れは答えない
からだは沈黙して佇む
心は知ることができない
それでも私はこの心を
信じることができる
愛することができる
だからわたしは生きている
この心のある場所で