設定資料
★登場人物
第2章より
ミリーナ…金髪碧眼で、髪は腰まで伸ばしている。少しつり目だが、優しく、可愛いものが大好き。シルの4つ上。
第3章より
シャムーティア…略称シャム。オレンジ色のツインテールの少女。元気一杯で、砕けた口調でよく話す。11月生まれ。シルの1つ下。実家は食堂。
マローネ…栗色のアップスタイルの少女。冷静を装っていて、割と知的な雰囲気。シャムとは幼馴染。9月生まれ。シルの1つ下。実家は鍛冶屋。
第5章より
ヴィアナ=ディルデフォルテ…四級貴族の未亡人。27歳くらい。長い茶色の髪を複雑に結い上げ、高そうな装飾品やドレスを身に纏っている。没落寸前でもちゃんと身なりを整えている。
ルアノ=ディルデフォルテ…ヴィアナの娘。7歳くらい。ヴィアナ様と同じ茶色の髪を腰まで垂らし、頭に髪飾りを付けている。どことなくヴィアナ様に似ている。可愛い。言葉がきつめ、ツンツンしている。
デミアルト=スタクアーシモ…ヴィアナの親友。ヴィアナと同い年。豪勢な服装をし、濃い茶色で先が軽くウェーブの掛かった髪を肩まで伸ばし、がっしりとした体付きで、口の上に髭を生やしている。
第7章より
メゾヴィーナ…第6章にて登場の魔人の少女。底なしの魔力の持ち主。2つの大きな金色の巻角、漆黒に輝きウェーブの掛かった足まで伸びた長い髪、真紅の瞳、血の気のない白い肌。妾口調で、意外と気さくな人。戦うことしか遊びを知らなかった人。背は145cmくらい。略称はメヴィ。
プラティーノ…魔人の少女。耳の横から先が分かれた鹿のような黄色い角を生やしている。血の気のある白く綺麗な肌。青藍の瞳。腰までさらり伸びた艶のある紺色の髪。我口調で、ボソボソとしゃべる。背は150cmほど。略称はプラノ。メヴィの知り合い。干渉は控え、静かに暮らしていた。
アオ…シルが作り出した街の管理人。魔力で構築されているので分類上は魔人。淡い水色のふんわりショートボブの髪に青い瞳、背は150cmほどの黒いメイド服に白いエプロンとカチューシャを着けた少女。シルのことをマスターと呼び、基本的に敬語で話す。メヴィの底なしの魔力を込めて作ったので、魔人にふさわしい魔力量となっている。
シル(主人公)…前世から自力で転生してきた少女。この異世界で鬼人として生まれ、やむを得ず自力で魔力だけの生命体、後で知ったが魔人となった。魔力で構築された体を持ち、透き通る紅が見える黒瞳、輝く銀色の長髪を結わずに垂らしている。頭には鬼人の時にあった2つの小さな突起を付けている。でも肌は緑色ではなく肌色。身長は鬼人でなくなった時のまま、130cmくらい。第7章終わり時点で16歳8ヶ月くらい。
シルの見た目が変わったので、第7章に持ってきました。
★ダンジョンについて
特にこれといって仕様書は作っていませんでした。時々矛盾が起こるかもしれませんが、仕様はおまけみたいなものですので…。
ダンジョンは地下100階まであります。各階毎にレベルがあり、1からレベル上げをする必要があります。なので地下深くを目指すなら、なるべく低レベルでささっと進めた方が良かったりします。
職業は戦士職と魔法使い職、そして回復職の3つを考えています。初期装備の選択や本人の意思、動き等をベースにレベル上げでのステータスの成長や習得スキルが変化します。
ステータスはHP、MP、攻撃力、防御力、魔法攻撃力、魔法防御力、素早さ、辺りを想定しています。素早さ以外は身体に大きく影響しません。
職業を選ぶと、初期ステータスを自分で割り振れます。おすすめも表示されるので、素早さを振る人はほとんどいません。
キャラクター作成の流れは、種族の選択→職業の選択→初期装備の選択→初期ステータスの割り振りです。種族の選択で自身の種族以外を選択しても、顔の作りまでは変わりません。なので誰だかわからなくなるということはありません。キャラクター作成は何体でも作れますし、削除も可能です。作成したキャラクター毎にレベル上げをする必要がありますが、所持アイテムや転移可能な階層は共有されます。各階層毎に合わせたキャラクターを作成して、攻略を勧めることも出来ます。
ダンジョンへの入場は地上の台座の珠に魔力を流すことで行います。プレイ中は体が台座の前に固定され、障壁魔法で包まれます。カプセルに入って、脳に干渉し、VRゲームをするような感じです。
このログイン作業後、すぐには地下へ飛ばず、どの階層に飛ぶかとか、いくつかのメニュー機能が使えたりします。飛べる階層はボスを攻略した階層の次の階層までです。
メニュー画面はこの世界の魔法を使うのと同じ感覚で開けます。ステータス、装備、アイテム等の確認や、装備の変更、アイテムの使用、ログアウト等ができます。ログアウトは基本的にどこでも可能です。ボス戦部屋でも可能です。
アイテムやスキルはショートカットキーみたいに登録して、メニュー画面を開くのと同じような感覚で使えたらいいかなと思っています。
装備はドロップや街での購入などの選択肢があります。職業などに依存せず、どの装備でも着けれます。メニュー画面から装備を変更した場合、瞬時に変更されます。単純に着替えることでも装備変更可能です。
一部の装備やアイテムはダンジョン外に持ち出すことができ、街にある交換所で交換できます。ダンジョン内のデータから消え、現実で使えるものになります。逆も可能です。現実でアイテムを預かり、ダンジョン内データに反映します。
モンスターとの戦闘では、モンスター名は何らかの方法で知ることはできますが、HPやその他情報は取得できません。与えたダメージも受けたダメージも表示されません。与えたダメージは攻撃した際の感触や音で、どの程度与えたか判断します。受けたダメージは実際に痛みがあるので、それで判断します。傷が出来たりはせず、痛みだけあります。血生臭いことにはなりません。死んだ時も光の粒子となって消えるだけです。モンスターはこの世界の魔物と同じく、黒い靄となって消えます。
街では、ダンジョンに関するランキング等の情報が街のあちこちにあるディスプレイで表示されます。特に注目すべき情報を中心に表示され、最前線プレイヤーや注目すべきプレイヤーの動きが生中継されることもあります。どちらかというとこちらがメインなので、ディスプレイではなくモニターと呼んでいます。全部魔力でアオが構築、運営しています。アオとっても便利。
レベルが上がるとステータスが上昇し、特定のレベルではスキルを習得します。ステータスは自動的にポイントが割り振られるので、自由に振り分けることは出来ません。ただし、初期装備や本人の意思、動きである程度特徴が出るようになっています。上昇するのは素早さ以外です。素早さは身体の動きに直結するのでレベルの上昇では上がりません。各階層毎に成長パターンは異なります。
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◆メヴィ
種族:羊人
職業:戦士
初期装備:大剣、軽鎧
ステータス:素早さ全振り
素早い動きを活かして、全攻撃を回避し、必中させる。地下1階では覚醒スキルを使い、ボスを瞬殺。
◆プラノ
種族:竜人
職業:戦士
初期装備:両刃薙刀、服
ステータス:素早さ全振り
メヴィと同じ。
◆シル
種族:鬼人
職業:回復
初期装備:小さい杖、ローブ
ステータス:素早さ全振り
素早い動きを活かして、全攻撃を回避。仲間が一撃も食らわないので、活躍の機会はゼロ。
◇地下1階のボス
名前:キングストーンゴーレム
殴る、岩を投げるといった攻撃をしてくる。自動回復持ち。攻撃はそれほど激しくなく、ある程度のレベルと人数で無難に倒すことが可能。自動回復があるので、火力が足りないといつまで経っても倒せない。
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★街について
シルたちがすんなりと住民に紛れて住み始めましたが、この街ではふわふわ玉によって部屋が割り当てられます。要望も可能な限り聞いてもらえます。生活用品もふわふわ玉が無償で提供してくれます。魔力で構築されたものですが。お風呂もありますが、街に居る間は魔法で体が綺麗にされるので、特に入る必要はありません。ちなみに街の中での怪我になりそうな出来事は常時監視され、魔法によって防がれます。なので、怪我をするということがありません。
街の建物は、西洋の石造りの建物のようなものです。ただし、すべての建物が数百mもあり、地上の通路には日が入りません。建物がすべて高層になっているので、縦の移動にはエレベーターのようなものを使います。なるべく石造りの建物になじむようなデザインで、と思っているのですがうまく思いつきません。屋上は公園のようになっており、日光を浴びることができます。
ふわふわ玉は自律ロボットのようなものですが、常に情報はアオのところへ集められ、アオはそれを分析し、適宜何らかの処置をしています。アオはこの街に居るすべての人を識別、把握しています。
この街の中では、魔法を使うようにして、スマホのようなものを利用できます。画面は空中に表示され、タッチ操作できます。その端末からはダンジョン内の様子を見れたり、ダンジョンの各種ランキングのチェックが出来たりなど、ダンジョン関連機能の他、掲示板やメール、検索、地図などなど、いわゆるスマホの各種機能が使えます。検索できる情報は、アオによって自然法則からこの世界の魔法まであらゆる知識が膨大なデータベースとして構築されています。人々がこの街の生活にスムーズに馴染んでいるのはこういったスマホもどきがうまく機能しているからだったりもします。
食料だけは外部からの輸入に頼っています。地下にある野菜工場で、野菜の自動栽培が行われています。近いうちに自給自足出来るようになる予定です。プラノのお気に入りの場所です。一般人は立入禁止です。
★街が出来たばかりの頃の周囲の反応
初めて街を訪れた人々が聞いた魔人の口上に対して、シルが居た国では、シルが期待に沿わない弱者だったのだろうと解釈しています。ミリーナさんたちもこの噂を聞いて、気が気でありませんでした。しかし、街の良い噂が広まるにつれて、シルが生きて関わっているのかもと思うようになります。
アオが各国と交渉した時には、アオは魔人の付き人として自身を紹介しています。各国の要人はそれを聞いて驚いていたりします。これまで歴史上では魔人は単独行動しており、ある意味獣のようなものだと思われてました。それが組織だった動きも取るとなれば、直情的な判断だけでなく、思慮深い判断もありうると考えたわけです。まぁようは、魔人はただの力馬鹿じゃなくて、賢くて強い奴かもしれないと思ったわけです。
今日中に次章1話上げます。