-プロローグ- 少年は。
皆さん初めましてです。作者の雨月です。
初めての投稿で慣れない所もありますが是非宜しくお願い致します。
初作の「雨の国」は、無口な少年が散歩の途中で不思議な国(雨の国)に迷い込んでしまうちょっと幻想的な異世界を描いていこうと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございますm(_ _)m
「………。____」
⚪︎日時 9月3日 AM4:00、⚪︎所 日本の何処か。
朝が来た。
少年は目覚ましを止めてベットからずり落ちる。
「い、痛い……」
少年は体勢を立て直しつつ薄暗いキッチンに向かった。しかし、いつもいるはずの母がいない。
ふとあたりを見渡す_____カレンダーには大きく「Saturday 」の文字。
(ああ、今日は土曜日だからか……)
少年は白色の髪をかき上げながら再びベッドへ戻る。
どれくらい寝たのだろうか。
時計を見てみる。AM5:00。さほど時間は経っていなさげだった。
カーテンを開ける。今にも降り出しそうな空模様。
静かな、それは静かな朝だった。
「行ってきます……」
少年はそう言うとダッフルコートを羽織り、傘を持って散歩に出かけた。
何も知らない無垢で無口な少年は
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