6/そして博麗霊夢は怒りを振るう。
やっと投稿できた……。
―――毎日更新は望めませんごめんなさいですマジでハイ。
投擲した封魔針は全部で三本。
込められた霊力は〝人型妖怪〟の妖力を感じ取り捕捉、ホーミングを開始する―――。
そんな感じに作成した捕捉追跡御札な訳だが。
どうも咄嗟の行動だったせいか、機動性が落ちている。
―――霊力配分、間違えたかしら。
機動性が落ちている理由は、恐らく込めた霊力の量からきている。
込める量が少なければ少ないほど、スピードも落ちるし誘導性も下がるのだ。
……つまり、込める霊力が少なすぎたらしい。
「シャアアアアアアッ!」
さも当然のように〝人型妖怪〟は封魔針を片腕で薙ぎ払った。
どうやら、強度まで下がっているらしい。
頼りの貫通力も、あんな防ぎ方をされれば意味を成さない。
「ちっ―――面倒臭いッ!」
幻想郷創立前の時代に『弾幕勝負』は存在せず、ましてや『弾幕ごっこ』などが在るはずもない。
過去では、起こり得る全ての異変、その解決方法は―――殺すか、殺されるかの二点のみ。
―――〝穢れ醜く戯けた殺伐の時代〟―――
過去のことを私に教えたのは紫だった。
そして、アイツが語った全てが事実だと。この時代に来て思い知らされる。
「霊符」
「フシャァアアアアアアアアアアッ!!」
小手調べが出来る暇なんて無い。
最初から本気でいかなければ、手を抜いてなんかした瞬間には殺される。
それが、この時代の常識―――。
術符、またの名を博麗式スペルカード。
輝きに満ち足りた御札に霊力を回し、そして。
「夢想封印ッ!」
十八番、夢想封印を強化させて解き放った。
スペル使用を防ごうとしていたのだろう、近距離を飛行していた〝人型妖怪〟は驚愕の表情を見せる。
……まさかこんな攻撃だとは思ってもみなかった、とでも?
この時代の人間は妖怪達に襲われた時、どういった迎撃方法をしているのやら。
いや、もしかすると迎撃すらしていないのかもしれない。
「悪いけど、そう簡単に私は命を捨てたりしないから」
「フジャァアアアアアアアアアアアアッ!!」
怒りを咆哮として放つ〝人型妖怪〟。
ダメージ被害を顧みずに只々一直線に向かってくるその姿は、いっそ清々しく思える。
一発、二発、三発、四発五発六発七発―――。
七色の弾幕は次から次へと飛んでいき、防御すら行わない〝人型妖怪〟。
サブアタックとして仕組んだ御札、封魔針も凄まじい勢いで突き刺さっている。
しかし、それでも止まる気はないようだ。
耐久力が高いのか、はたまた痩せ我慢しているだけなのか……。
「ァァアアアアアアアアアアアアアッ!!」
「いい加減に、墜ちなさいッ!」
生憎と、私は未来に向けて能力を高める必要が有るのよ。……あの龍神の言葉が本当なら、だけど。
面倒臭いけど準備だってしないといけないだろう。
「だから―――アンタなんかに構っている暇は無いのよ!」
怒り狂う〝人型妖怪〟と私の距離が三十センチほどとなった瞬間。
残る霊力の半分を注いだ拳を突き出して放つは―――博麗体術・基礎之弐《霊撃》。
拳、いや霊力の塊とも言うべき存在が〝人型妖怪〟の中腹辺りに刺さり―――、
「シャ―――」
「消し飛べ」
直後、強烈な打撃音と爆発音が森に響いた。
久々なので、少しグダグダ……。